結論を先に置きます
「収入が先に確定してから作業が始まる副業革命」——
物販博士を名乗る白石正人氏が案内する副業案件『SAKIDORI PROJECT』の広告は、
とにかく手軽さと先に確定した収入を前面に出しています。
まず結論から言うと、
現時点で「これは詐欺だ」と断定できる公的な証拠は確認できません。
ただし、仕組みも料金も後出しのまま登録に進むのは、かなり慎重になった方がいい案件です。
理由は3つあります。
① 「AIが自動で商品を選び、1日3分のクリックだけ」とうたいながら、
どんな商品をどう仕入れて売るのか、仕組みの説明が広告のどこにも見当たらないこと。
② LINE登録後に届く特典の中身が、
SAKIDORI本体の物販とはまったく関係のない中古スマホの転売手法だったこと。
③ 料金は決済ページの特定商取引法に基づく表記まで進んで初めてわかる仕組みで、
6カ月498,000円・12カ月996,000円という高額だったこと。
この3点を、順番に見ていきます。
結論だけ先に言うと、私だったら登録しません。
仕組みも納得できないまま、特典と料金が後出しになる案件は危ないと感じます。
確認ポイント
本記事のスタンス
断定はしません。
並べて、整理します。
判断はあなたがしてください。
白石正人さん個人を「詐欺師だ」と決めつける記事ではありません。
広告で言っていることと、公的資料で裏が取れる事実を分けて並べるだけです。
100万円近いお金が動く話だからこそ、「期待させる表現」と「確認できる事実」をきっちり分けて見ていきます。
まずは3つに分けて見る
SAKIDORI PROJECTを、次の3つに分けて見ていきます。
発信の中身・勧誘導線・運営会社。
この表は、記事を離れても他の副業案件にそのまま使える「判断ツール」として置いておきます。
発信の中身・勧誘導線・運営会社を分けるだけで、かなり見え方が変わります。
私なら、雰囲気より確認できる材料を優先します。
表は左右にスクロールできます
| 切り口 | 広告・LINEで言っていること | 冷静に見たときの注意点 |
|---|
| ①発信の中身 | 「AIが商品を自動で選び、1日3分のクリックだけ」「実績者1,000名越え」 | 何をどう仕入れて売るのか、仕組みの説明が見当たらない。実績数字もX(旧Twitter)とLINEで食い違う |
| ②勧誘導線 | 「専用ノートパソコンを先着100名にプレゼント」「完全無料公開中」 | 48時間限定のレクチャー動画で小出しにしたのち、特典として届くのは物販と無関係な中古スマホ転売の手法 |
| ③運営会社 | (広告・LINEでは会社名を前に出さない) | 販売者はAmasism株式会社。旧商号「株式会社world gate」・本店移転を短期間に繰り返している |
LINEに登録した直後に表示される案内。「収入が先に確定した状態から3分のクリックだけ」という言葉が並びますが、AIがどう商品を選ぶのかまでは書かれていません(画像:参考記事より)。ここまでで、発信の中身・勧誘導線・運営会社を分けて見る形を確認しました。
でも「自分が見た広告は本当に大丈夫?」と、まだ不安が残るかもしれません。
お金を動かす前に、気になる広告のスクショをLINEで送ってください。

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①発信の中身|『AIが自動で稼ぐ』の説明が見当たらない
SAKIDORI PROJECTは、「AIが商品を自動で選んで出品する」という触れ込みの物販システムです。
案内役の白石正人氏は、物販ひとすじ歴15年、「SAKIDORI物販研究所の所長」を名乗っています。
仕入れる商品も、売る場所も、値付けも、すべてAIが自動でやってくれるとうたい、
人がやるのは1日3分のクリック作業だけ、という内容です。
なお、本記事のLINE登録後の流れや画面については、副業の検証メディア「サイドビジネスリサーチ」(運営者:ヤマト氏)が実際に登録して確認した内容を一次資料と突き合わせながら参考にしています。
同メディア自体についても、当サイトは運営実態を検証した記事を公開しています。
口コミ(二次情報)と同様、他メディアの記述も鵜呑みにはせず、国税庁・金融庁の一次情報で裏取りしたうえで本記事を構成しています。
『すべてAIが自動でやってくれる』。
この言葉、私は鵜呑みにしません。何をどう分析しているのか、まず知りたいところです。
レクチャー動画では、「一般的な物販とSAKIDORIの違い」として図解が示されます。
「最新AIが市場を自動で分析」「利益が出る商品だけを自動で選定」という言葉が並びますが、
どんな商品ジャンルを扱うのか、仕入れ先はどこなのか、利益率の根拠は何なのか、具体的な部分はどこにも書かれていません。
「AI」という言葉さえ入れておけば説得力が増す、という作りに見えます。
レクチャー動画内の図解。4つのステップが並びますが、①②の「AIがどう分析し、どう選定するのか」という肝心の中身は説明されません(画像:参考記事より)。案内役の白石正人氏についても、実績の数字に食い違いが見られます。
X(旧Twitter)のプロフィールでは「累計会員数3,000名」とされていますが、
SAKIDORIのLINEでは「累計1,000名を超える方に実践いただいた」と紹介されており、
同じ人物の実績数字が商材ごとに変わっている点が気になります。
実績者数の多さは、それ自体では安全性の証明にはなりません。
なお、白石正人氏については、確認できる範囲では行政処分や判決といった公的な記録は見当たりません。
②勧誘導線|特典は物販と無関係、料金は決済直前まで非公開
LINEに友だち追加すると、まず白石正人氏本人からの挨拶メッセージが届きます。
初月平均10万円超え、利益上位者126万円という実績と、専用ノートパソコンのプレゼント案内が添えられますが、
肝心のSAKIDORIというシステムがどう動くのか、具体的な説明は一切ありません。
代わりに案内されるのが、48時間限定公開のスペシャルレクチャー動画です。
案内元のLINE公式アカウント「SAKIDORI物販研究所」。アイコン横に未認証と表示されています(画像:参考記事より)。未認証アカウントは、LINEヤフー株式会社の審査を経て実在確認済みと認められたアカウントではないことを意味します。
さらに、案内されるレクチャー動画は「01」「02」「03」と番号が振られ、
1本目を見ないと次に進めない作りで、
続きはいずれもComing Soonの表示でした。
期間を区切って情報を小出しにし、期待感を積み上げてから本命の案内に進む、という見せ方です。
1本目を見ないと次に進めない小出しの動画、私はこの見せ方自体を警戒します。
中身より先に、期待感だけを積み上げる作りだからです。
登録の過程で案内された特典コンテンツを確認すると、
「いきなり6万円」「未経験OK・知識経験一切不要」という見出しが出てきます。
これは、SAKIDORIのAI物販システムの話ではありません。
中身を読み進めると、携帯電話の乗り換え(MNP)を利用した転売の手法でした。
安く仕入れたスマートフォンをキャッシュバック目当てで購入し、フリマアプリで売却して差額を利益にする、という内容です。
特典として届くコンテンツの見出し。SAKIDORI本体の「AI物販」とは異なる、中古端末の転売案件です(画像:参考記事より。SAKIDORIとは別内容)。「AIが自動で商品を選んで物販で稼ぐ」というSAKIDORI本体の触れ込みと、この特典の中身は、そもそもビジネスモデルが違います。
物販という言葉だけが共通していて、中身が入れ替わっている印象を受けます。
私は、この時点でSAKIDORIという商品そのものへの説明が、まだ何も済んでいないことが気になります。
料金についても確認しました。
決済ページの特定商取引法に基づく表記によると、SAKIDORI PROJECTの料金は6カ月コース498,000円(税別)、12カ月コース996,000円(税別)です。
LINEに登録した時点、広告や無料と謳う案内の中では、この金額は一切示されません。
決済の直前まで進んで、特商法のページを自分で確認して初めてわかる仕組みになっています。
“引用
販売業者又は役務提供事業者は、通信販売をする場合の商品若しくは特定権利の販売条件又は役務の提供条件について広告をするときは、当該広告に、商品若しくは権利の販売価格又は役務の対価、商品若しくは権利の代金又は役務の対価の支払の時期及び方法を表示しなければならない。
出典特定商取引に関する法律 第11条(消費者庁「特定商取引に関する法律等の解説(通信販売)」より)
特定商取引法(通信販売のルール)では、広告の時点で販売価格や支払い方法を表示することが義務づけられています。
消費者庁の解説によると、これは通信販売の広告に必要な表示事項として定められています。
LINEの案内では「無料」という言葉ばかりが先に立ち、決済直前まで具体的な金額が示されないという導線は、この点で慎重に見ておきたいところです。
同じ特商法ページには、返金についての条件も書かれていました。
役務提供期間(6ヶ月または12ヶ月)をすべて終了したうえで、カリキュラムの受講履歴と運営とのやり取りの記録を提出した場合に限り、期間終了後7日以内だけ返金を受け付けるという内容です。
途中で解約・退会した場合は返金対象外で、分割払いを選んでいた場合は途中退会しても残金の支払い義務が続くとも明記されています。
『毎日3分のクリックだけ』とうたう副業に、半年から1年しっかり付き合わないと1円も戻らない規約。
私なら、この時点で申し込みません。
「無料」をうたってSNS広告からアプリ・LINEなどに誘導し、後から高額な費用を請求するという相談は、他の副業案件でも報告されています。
消費者庁は2025年2月6日、SNS広告をきっかけに「タスク副業」へ誘導され、無料を装いながら高額を請求される事例について注意喚起を出しました。
この注意喚起はSAKIDORI PROJECT・白石正人氏・Amasism株式会社を名指ししたものではなく、
誘導先もTelegram等の別アプリの事例です。
ただし、「無料」を入口に段階的な誘導で高額請求に至る流れという型は、共通して見られます。
特典の中身と料金の非公開、そして厳しい返金条件を見てきました。
「もう登録してしまったけれど大丈夫だろうか」と不安な方もいると思います。
お金を動かす前に、届いた特典と決済ページのスクショをLINEで見せてください。

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③運営会社|Amasism株式会社と特商法表記の食い違い
どんな会社が販売しているのか、特商法の表記を確認しました。
広告ページの特商法表記によると、
販売業者はAmasism株式会社、運営責任者は田中宏和氏、
所在地は神奈川県中郡大磯町西小磯661-1、電話番号は0463-64-2780と記載されています。
このページには、販売業者名・所在地・電話番号は記載されている一方、価格や支払い方法の項目が見当たりません。
広告ページの特商法表記。販売業者・所在地・電話番号は記載されていますが、価格や支払い方法の項目は見当たりません。フッターの著作権表記は「株式会社リミットレス」という、また別の会社名です(画像:参考記事より)。販売業者・運営責任者・著作権表記の3か所で、微妙に名前が食い違っています。
私なら、まずここで一度止まります。
国税庁の法人番号公表サイトで法人番号1180001123946を確認すると、
Amasism株式会社は実在します。
ただし、商号と本店所在地の変遷を見ると、気になる点がいくつもあります。
国税庁の法人番号公表サイトで確認できる変更履歴
- 旧商号
- 株式会社world gate(令和3年6月3日に「Amasism株式会社」へ変更)
- 本店所在地の変遷
- 愛知県名古屋市内で複数回移転 → 令和6年1月17日 神奈川県中郡大磯町 → 令和8年6月10日 神奈川県平塚市(現在地)
- 法人番号
- 1180001123946
ここで、私自身も一次資料を確認しました。
国税庁の記録によると、Amasism株式会社の本店は令和8年6月10日に神奈川県中郡大磯町から神奈川県平塚市明石町へ移転済みでした。
ところが、参考記事で確認された広告ページの特商法表記は、
更新日が2026年8月14日であるにもかかわらず、移転前の「神奈川県中郡大磯町」のままでした。
特商法ページの住所が、法人登記の最新情報に追いついていない可能性があります。
さらに、実際の決済に使われているとみられるページの特商法表記を確認すると、
広告ページとは異なる住所が書かれていました。
事業者所在地は愛知県名古屋市西区で、
広告ページに書かれていた神奈川県中郡大磯町とは異なります。
同じAmasism株式会社の名前で、商材によって異なる所在地を出していることになります。
決済ページの特商法表記。所在地は愛知県名古屋市で、広告ページの神奈川県中郡大磯町とは異なります。クレジット決済は毎月自動的に課金されるとも明記されています(画像:参考記事より)。同じページには、クレジットカードでの継続決済は毎月自動的に課金されるとも明記されています。
解約する場合は決済代行サービスのマイページから自分で手続きが必要とも書かれていて、自分から動かない限り課金は止まりません。
「無料」という言葉だけを見て安心するのは、まだ早いということです。
投資や暗号資産の取引を扱う商売には、本来登録が必要になる場合があります。
そのうえで、SAKIDORI PROJECT・Amasism株式会社・白石正人のいずれも、
金融庁の無登録業者の警告リストへの掲載は、確認できる範囲では見当たりませんでした。
ただし、リストに載っていない=適法、という意味ではありません。
金融庁自身も、「掲載されていない者でも、無登録営業に該当する行為を行っていることがあり得ます」と注記しています。
なお、SAKIDORI PROJECTの物販は暗号資産取引そのものではなく、この注記はあくまで一般的な留意点として付け加えるものです。
運営会社の実在と、所在地・表記の食い違いを確認してきました。
「特商法ページの読み方が難しい」と感じる方も多いはずです。
迷ったら、特商法ページのスクショをそのままLINEで送ってください。

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独自整理|同じ運営元とみられる副業システムの一覧
白石正人氏は、これまでにも複数の物販ツールを名前を変えながら販売してきたとみられます。
参考記事によると、DOMINATOR、フリマONE、物販NEXUSといった商材に名前が挙がっています。
私が独自に確認できた範囲でも、Amasism株式会社(旧・株式会社world gate)は、SAKIDORI以外にも複数の副業システムに名前が登場しています。
表は左右にスクロールできます
| 商材名 | 発信者 | 訴求文句 | 料金(確認できた範囲) |
|---|
| SAKIDORI PROJECT | 白石正人 | AIが自動で商品を選ぶ物販、1日3分クリック | 6カ月498,000円/12カ月996,000円 |
| 財閥システム(ZAIBATSU) | 眞殿勝年 | ペッグトークン取引で毎月30万円 | 19万8,000円〜26万7,000円 |
| TREASURE BOX | 大森淳弘 | 乗るだけAI収益システム、毎日最低1万円 | 確認できる範囲では非公開 |
| ORION(丸乗りAI術) | 高柳大輔 | AIにおまかせ、100円から | 確認できる範囲では非公開(個別電話相談の先に高額プランとみられる) |
同じ会社が名前を変えて何度も似た副業を出している時点で、私は一度立ち止まって考えます。
「新しいAIシステム」という言葉に、毎回振り出しに戻される必要はありません。
発信者の名前と訴求文句はそれぞれ違いますが、運営とされる会社は同じ「Amasism株式会社(旧・株式会社world gate)」という共通点があります。
同じ運営元とみられる商材については、当サイトでも過去に検証しています。
眞殿勝年の財閥システム(ZAIBATSU)は怪しい?
TREASURE BOXの副業案件を検証
高柳大輔のORION(丸乗りAI術)を検証
同じ運営元が、発信者名や商品名を変えて似た構成の「AI×物販/AI×収益」システムを複数展開しているとみられる点は、判断材料の一つとして知っておいた方がいいと思います。
登録前のチェックリスト
SAKIDORI PROJECTに限らず、「AIが自動で・簡単に・収入が先に確定する」とうたう副業に出会ったら、
登録ボタンを押す前に次の7つを確認してみてください。
このチェックリストで引っかかるなら、いったん保留するのが一番です。
急かしてくる案件ほど、立ち止まる価値があります。
- 何をどう仕入れてどう売るのか、AIの中身が具体的に説明されているか(SAKIDORIは説明が見当たらない)
- 実績者数などの数字が、発信元によって食い違っていないか(X:3,000名/LINE:1,000名)
- 特典やレクチャーの中身が、案内された商品・サービスと一致しているか(無関係な副業が混ざっていないか)
- 総額が決済直前まで非公開になっていないか(後出しの料金は要注意)
- 途中解約の返金条件が明記されているか(書いていない・原則不可は要確認)
- 運営会社の法人登記を国税庁サイトで確認したか(商号変更・本店移転の履歴も見る)
- 金融庁の登録/無登録業者リストと突き合わせたか
まとめ
最後に、3分離でもう一度整理します。
詐欺だと断定しなくても、登録しない判断はできます。
私なら、仕組みも料金も後出しの案件には、100万円近いお金を預けません。
表は左右にスクロールできます
| 切り口 | 確認できたこと | 確認できなかったこと |
|---|
| ①発信の中身 | 「AIが自動で商品を選ぶ」「1日3分のクリックだけ」と手軽さを強調していること | 何をどう仕入れて売るのか、仕組みの具体的な説明 |
| ②勧誘導線 | 特典として届いたのが、SAKIDORI本体とは無関係な中古スマホ転売の手法だったこと。料金は決済直前まで非公開で最大996,000円だったこと | 「実績者1,000名越え」を裏づける客観的な実績(確認できず) |
| ③運営会社 | 販売元がAmasism株式会社(旧・株式会社world gate)で、法人として実在すること(国税庁で確認) | 本店移転を繰り返す背景、金融庁の登録(いずれも確認できず) |
SAKIDORI PROJECTは、AIがどう動くのか説明がないまま「収入が先に確定」と期待だけを持たせ、
特典として届くのは物販と無関係な副業で、
料金は決済直前まで非公開という広告でした。
詐欺だと言い切る公的証拠も、安心しておすすめできる材料も、どちらもそろっていません。
ただ、中身も料金も後出しのまま100万円近いお金を払うのは、投資ではなくただの賭けです。
判断は、あなたがしてください。