結論を先に置きます
「副業で100万円稼ぐのが夢ですけど流石に無理ですよね」——こんな書き出しで始まる 「副業で100万円を作る方法」 という記事があります。
運営しているのは「サイドビジネスリサーチ」というメディアの管理人・ヤマト氏です。
まず結論から。
現時点で 「詐欺だ」と断定できる公的な証拠は確認できません。
ただし、具体的に何を紹介されるのか分からないまま、LINEを追加するのはおすすめできません。
理由は3つ。
① 「支出を減らす」「不用品を売る」という一般論に終始し、記事の最後で 『実際に検証して安全性を確認できた副業情報』をLINEでだけ共有する とだけ案内されること。
② その公式LINEは、友だち742人という規模がありながら、LINE公式アカウントの区分では 『未認証』 であること。
③ サイトが『旧称』と説明する 株式会社フリービジネス(法人番号7120001144595)は国税庁法人番号公表サイトで実在は確認できるものの、『サイドビジネスリサーチへの改称』を裏付ける商号変更の記録は同サイトに見当たらないこと。
この3点を、順番に見ていきます。
結論だけ先に言うと、僕なら中身が分からないままLINEは追加しません。
『検証しました』という言葉より、公的資料に何が書いてあるかを見ます。
まずは3つに分けて見る
表は左右にスクロールできます
| 切り口 | 発信内容 | 確認できた事実・注意点 |
|---|
| ① 中身 | 「300件以上調査」「アフィリエイト非掲載」 | 紹介する副業の名称・料金・仕組みは記事内で一切明かされない。LINE登録後に個別案内するとのみ説明 |
| ② 導線 | 「気軽にLINEで相談してください」 | 複数箇所でLINE登録を繰り返し誘導。公式アカウントは友だち742人だが 未認証 |
| ③ 運営 | サイト名『サイドビジネスリサーチ』/旧称『株式会社フリービジネス』 | 法人自体は国税庁データで実在確認できるが、商号変更・現運営主体の記載は確認できず |
先に書いておくと、本記事はヤマトさん個人を「詐欺師だ」と決めつけるものではありません。
やりたいのは、『検証しています』という言葉と、公的資料で裏が取れる事実を分けて並べることです。
『アフィリエイトなし』という独立性の演出ほど、その先の収益源が 気になります。
登録ボタンを押す前に、確認できる事実だけを冷静に見ていきます。
『広告なし』と言われると逆に、その先で何が起きるかが気になります。
僕なら、収益の仕組みが見えないまま進みません。
ここまでで、『検証メディア』を名乗りながら中身が見えない導線だと見てきました。
『自分が登録したLINEは大丈夫なのか』と迷う方も多いはずです。
登録ボタンを押す前に、気になる副業広告やLINEのやり取りをLINEで見せてください。

投資詐欺検証ラボLINE相談窓口
①「副業で100万円」の中身は一般論のまま、最後にLINEへ
広告文だけを読むと、支出を減らす→不用品を売る→複数の収入を組み合わせる という、一般的な家計管理の話が続きます。
途中では 「有名人の名前を勝手に使って毎日数万円稼げると誘う投資」「AIが自動で儲かると煽る話」 への注意も書かれていて、一見するとまっとうな啓発記事に見えます。
ただし、記事の最後まで読んでも 具体的にどんな副業を紹介されるのかは一切分かりません。
本文はこう締めくくられます。
“引用
LINEでは、私が実際に検証して安全性を確認できた副業情報や、一人ひとりの状況に合ったお金の作り方を共有しています。
出典「副業で100万円を作る方法」本文より
記事末尾の案内。「安全性を確認できた副業情報」 とありますが、その情報がどんな副業を指すのかは、この記事のどこにも書かれていません(画像:参考記事より)。『安全性を確認できた副業』の中身は、記事にもサイト内のどのページにも書かれていません。
何で稼ぐのかが分かるのは、LINEに登録した後だけという構造です。
『中身は登録後にお伝えします』は、僕はいつも一度立ち止まります。
中身を先に言えない理由があるのか、を考えます。
② LINE誘導の先で何が起きるかは非公開
記事内には、LINE登録を促す案内が複数回置かれています。
『気軽に相談してくださいね』『皆さんのその想いに、私が全力で力になります』といった呼びかけとともに、LINE公式アカウントへのリンクが繰り返し表示される作りです。
この公式アカウントを確認すると、友だち742人という規模がある一方、LINEのアカウント区分では 『未認証』 でした。
ヤマト氏のLINE公式アカウント。友だち742人 という規模がありますが、認証区分は 『未認証』 でした。未認証アカウントは開設・改名のハードルが低く、規模の大きさだけでは信頼性の裏付けにはなりません(画像:参考サイトより)。記事内にはLINE相談者の声として、こんな引用も掲載されています。
“引用
ヤマトさんに相談して、まず不用品を売るところから始めました。先月ついに月10万円までいきました!
出典LINE相談者さんより(記事内掲載)
記事内で紹介されているLINE相談者の声。掲載の可否・編集はサイト側の裁量に委ねられており、実績を裏付ける一次資料ではありません(画像:参考記事より)。『相談者さんには許可を得て掲載しています』と注記はあるものの、第三者が裏取りできる情報ではなく、あくまでサイト側が選んで載せた一件の証言です。
口コミ・体験談は、一次情報ではなく二次情報として扱うのが基本です。
消費者庁は「SNSなどを通じた投資や副業といった『もうけ話』にご注意ください」の中で、SNSをきっかけに『もうけ話』を持ちかけられ、クローズドなやり取りの中で話が進む相談が寄せられていると注意を呼びかけています。
今回のケースは投資の勧誘ではなく副業紹介であり、この案件が同じ手口だと断定するものではありません。
ただし、『詳しい中身は個別のLINEでだけ伝える』という導線そのものが、公的機関が繰り返し注意を呼びかけている型と重なることは、知っておいて損はありません。
友だちの人数が多くても、認証済みとは限りません。
僕なら、未認証のまま個別相談に進む前に一呼吸置きます。
無料相談を入り口に、個別のLINEへ進む導線だと確認しました。
『もう登録してしまったけれど、何を案内されるか不安』という方もいるはずです。
お金を動かす前に、状況をLINEで聞かせてください。

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③ 運営者情報を確認する——「旧称」の裏は取れるか
「サイドビジネスリサーチ」の運営者情報ページ(/about/)には、次のように書かれています。
運営者情報ページの記載。サイト名『サイドビジネスリサーチ』の 旧称 として『株式会社フリービジネス』という社名が書かれています(画像:参考サイトより)。運営者情報ページの記載と、公的資料で確認できたこと
- サイト名(自称)
- サイドビジネスリサーチ
- 旧称(自称)
- 株式会社フリービジネス
- 運営者名(自称)
- ヤマト(本名は非公開)
- 株式会社フリービジネスの実在
- 確認できる(国税庁法人番号公表サイト・法人番号7120001144595・指定日2015年10月5日)
- 本店所在地(2025年4月28日時点)
- 大阪府堺市西区鳳南町3丁199番地41(変更前:大阪府大阪市中央区北久宝寺町1丁目4番15号SC堺筋本町ビル)
- 「フリービジネス→サイドビジネスリサーチ」への商号変更の記録
- 国税庁サイトの変更履歴には確認できず(所在地移転の記録のみ)
- fbss.co.jpの現運営主体が同法人かどうか
- サイト内に明記なし・確認できず
- 特定商取引法に基づく表示ページ
- 見当たらない
- 金融庁 無登録業者警告リストへの掲載
- なし(2026年7月22日更新版時点)
運営者情報ページに記載されている 株式会社フリービジネス は、国税庁法人番号公表サイトで実在が確認できます。
法人番号7120001144595、2015年10月に指定された法人です。
2025年4月28日には本店所在地を大阪市中央区から堺市西区へ移転した記録も確認できました。
ただし、気になる点が2つあります。
① サイト側は『旧称』と説明していますが、法人としての商号変更を示す記録は国税庁の変更履歴に見当たりません。
確認できるのは所在地の移転だけで、社名変更そのものの公的な裏付けは取れませんでした。
② この法人が、今のfbss.co.jpを 実際に運営している主体と同一かどうかは、サイト内のどこにも明記がありません。
運営者名は『ヤマト』という一人称のみで、本名・所在地・連絡先(LINE以外)の記載も見当たりませんでした。
なお金融庁の無登録業者警告リスト(2026年7月22日更新版)には、フリービジネス・サイドビジネスリサーチ・ヤマトのいずれの名称も掲載されていません。
掲載がないことは『金融庁が警告した無登録業者ではない』という限定的な事実であり、『問題がない』ことの証明にはなりません。
会社は実在しても、『今の運営者と同じ』とは限りません。
僕なら、旧称の裏が取れないまま先に進みません。
運営者情報の『旧称』表記の裏付けが取れないところまで見てきました。
『この副業アドバイザー、大丈夫だろうか』と心当たりがある方もいるはずです。
ひとりで抱えず、まずはLINEで確認してください。

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「アフィリエイト広告なし」の看板と、見えない収益源
サイトの運営者情報ページとコンテンツ制作ポリシーでは、次のように強調されています。
コンテンツ制作ポリシーの記載。『アフィリエイト広告を一切掲載していません』『企業から金銭を受け取って記事を書くことはありません』 と明記されています(画像:参考サイトより)。たしかに記事内に、外部の副業サービスへのアフィリエイトリンクは見当たりません。
ただし、記事の着地点は毎回 『ヤマト個人のLINEへの登録』 です。
そのLINEの先で何が案内されるのかは、サイトのどこにも書かれていません。
『広告収入は得ていない』という説明と、『個別相談の先の収益源が分からない』という状態は、両立します。
もしLINEの先で有償の商品・サービス・個別コンサルティングなどが案内される場合、それは通信販売や特定継続的役務提供に類する取引として、特定商取引法が定める表示義務(事業者の氏名・住所・連絡先など)の対象になり得ます。
現時点で、fbss.co.jp上に 特定商取引法に基づく表示ページは見当たりません。
これは『違反している』と断定できる話ではなく、LINE登録後に何が起きるのかが、登録前には確認しようがないという点を示しています。
プロフィールページの記載。『複数のネットビジネスで収益を上げながら』『副業だけで生計を立てられるようになった』 という経歴は、運営者本人の自己申告であり、第三者が確認できる裏付け資料はありません(画像:参考サイトより)。『広告はしていません』は、収益源がゼロという意味ではありません。
僕なら、LINEの先で何を売られるかを先に考えます。
登録ボタンを押す前のチェックリスト
- 『具体的に何を紹介されるのか』が登録前に説明されているか(説明がない=判断材料がない)
- 『検証した』『安全性を確認した』という言葉の 根拠(案件名・調査記録) が示されているか
- LINE公式アカウントの 認証区分(未認証か認証済みか)を確認したか
- 『旧称』『前身』などの経歴を、国税庁法人番号公表サイトで実際に照合したか
- 相談の先で有償の案内が出た場合、価格・契約内容・特定商取引法の表示を確認できるか
- 迷ったら消費者ホットライン「188」に電話して相談したか
とくに3つ目と4つ目は、今回の検証でも効いたポイントです。
国税庁法人番号公表サイトは 誰でも無料で使えます。
『友だち〇〇人』という数字よりも、旧称や所在地の変更履歴を見比べる。
これだけで分かることが、かなりあります。
チェックリストで引っかかるなら、その場でLINEを追加しないのが一番です。
迷ったら追加ボタンの前で30秒だけ止まってください。
まとめ|「検証しています」の中身を、自分でも確認する
- 「サイドビジネスリサーチ」は 具体的な副業名を明かさないまま、『安全性を確認できた副業情報』をLINE限定で案内している
- 公式LINEは友だち742人の規模がありながら 未認証
- 『旧称』とされる株式会社フリービジネスは実在するが、商号変更の記録は国税庁データに見当たらず、現運営主体との同一性も確認できない
- 『アフィリエイト非掲載』を掲げる一方、LINE登録後の収益源は非公開のまま
- 困ったとき・迷ったときは 消費者ホットライン「188」 へ
もう一度、整理します。
この案件は、現時点で 「詐欺」と断定できる公的証拠は確認できません。
ですが、判断に必要な情報のほとんどが、LINE登録より前には開示されていません。
どんな副業を紹介されるのか分からない、運営の実態も分からない、収益源も分からない。
わかっているのは『300件以上を調査した』という自己申告と、『友だち742人』という数字だけ。
その状態で渡すことになるのは、LINEのIDと、個別アドバイスへの期待です。
期待を渡す前に、事実を確かめる。
この記事がその材料になれば十分です。
断定しなくても、『今はLINEを追加しない』という判断はできます。
僕なら、中身も運営の実態も見えない相談窓口には、個人情報を渡しません。
確認ポイント
「この副業アドバイザー、相談して大丈夫?」と迷ったら
広告のスクリーンショット、サイトのURL、案内されたLINEの内容——どんな材料でも大丈夫です。
編集部の目で、運営者情報の裏取り・LINEアカウントの認証状況・導線の危険度 を公的資料に当たって整理します。
登録の前に、一度確認させてください。
相談料は 無料 です。