結論を先に置きます REGAIN(リゲイン)は、
2018年に登場した仮想通貨のICO案件です。
通貨コードは REG 、
総発行枚数は 65000REG とされ、
公式サイトはproject-regain.ioというURLでした。
広告や公式サイトのLPでは、
ビットコイン市場を安定化させる という理念を掲げて、
配当のある投資として勧誘されていました。
今回、当時の広告と公式アナウンス、
そして今の公式サイトの状態を、
公的資料とあわせて確認しました。
まず結論から。
「詐欺と断定できる公的な証拠」は確認できません 。
ただし、 安心して投資をおすすめできる材料も見当たりません 。
理由は3つあります。
① 配当として 投資額の13%程度、月12.5%のBTCという数字 が言及されていますが、
これを裏付ける一次情報は確認できていないこと。
② 勧誘に使われた紹介制度「Crypto Click Affiliate」が、
2018年に金融庁から是正措置の要請を受け、日本居住者向けサービスを停止した こと。
③ 開発チーム紹介ページのCTO写真に 合成・転用の疑惑 があり、
今の公式サイトは無関係な第三者サイトへ転送される状態だったこと。
「ビットコイン市場を取り戻す」。
理念は立派に聞こえますが、配当の数字も、CTOの顔写真も確認するとぐらついています。
私なら、この状態で投資しません。
確認ポイント
本記事のスタンス
断定はしません 。
確認できた事実と、 確認できなかったこと を分けて並べます。
判断はあなたがしてください 。
まずは3つに分けて見る この案件は、 3つの視点 に分けると整理しやすくなります。
発信の中身・勧誘導線・運営の実態 の3つです。
表は左右にスクロールできます
視点 確認できたこと 確認できなかったこと ①発信の中身 「ビットコイン市場安定化」という理念の訴求と、投資額に応じた配当設計、ICO第1弾〜第4弾のスケジュール 月12.5%のBTC配当など、具体的な条件を裏付ける一次資料 ②勧誘導線 「Crypto Click Affiliate」という紹介制度と、2018年の金融庁是正要請・サービス提供停止の公式発表 紹介制度を通じて実際に支払われた配当の記録 ③運営の実態 開発チーム5名の顔写真・プロフィールの掲載と、project-regain.ioが今は無関係な第三者サイトへ転送される状態であること CTO写真の出どころが本人のものかどうか、現在の運営との連絡手段
私なら、この3つのどれか1つでも欠けている時点で、一旦立ち止まります。
順番に、当時の記録と公的資料で見ていきます。
①発信の中身|報酬設計と勧誘の言葉 REGAINの広告・LPで大きく打ち出されていたのは、
「ユーザー主導のビットコイン市場を取り戻し、ビットコイン市場安定化の実現を」 という理念です。
この言葉のもとで、 投資額に応じた配当 が用意されているという説明がされていました。
“ 引用
ユーザー主導のビットコイン市場を取り戻し、ビットコイン市場安定化の実現を
出典 REGAIN公式サイト(project-regain.io)のLPより(画像で確認)具体的な配当の条件としては、
投資額の13%程度を配当として支払う予定 という説明や、
月12.5%のBTC配当 という言及があったと報告されています(推測:報道ベース)。
ただし、 これはmoney-police.comが独自に伝えている情報で、REGAIN側の一次資料での裏付けは確認できません 。
ICOへの参加は、
第1弾から第4弾 まで期間が分かれていて、
それぞれに配当開始日が設定されていました。
第1弾は2017年12月22日から2018年2月1日、
配当開始は2018年4月15日と案内されていました。
REGAIN ICOのスケジュール表。第4弾の配当開始日は2019年2月15日と案内されていました(画像:マネーポリスの検証記事より)。 第2弾は2018年4月1日から5月15日で配当開始は8月15日、
第3弾は7月1日から8月15日で配当開始は11月15日でした。
第4弾は2018年11月1日から11月15日で配当開始は2019年2月15日、
という案内でした。
こうしたスケジュール表が細かく用意されている と、
計画性があるように見えます。
ただし、 金融庁のICOに関する注意喚起 は、
ホワイトペーパー通りにプロジェクトが実施されない可能性 や、ICOに便乗した詐欺の事例があることを挙げています。
配当設計を細かく打ち出す手口は、
ARQコイン(アークコイン)を検証した記事 でも見られる型です。
数字が具体的であること と、 その数字が実際に支払われること は別の話です。
『投資額の13%程度』や『月12.5%のBTC』。
数字が細かいほど信頼できそうに見えますが、裏付けが取れない数字を、私は鵜呑みにしません。
「ビットコイン市場を取り戻す」という理念と、実際の配当条件。
この2つがどうつながるのか、広告からは読み取れませんでした。
「当時REGAINに投資して、配当の条件が広告と違った」と感じている方は、
当時の広告やスケジュール表のスクショを送ってください 。
一緒に確認できること があります。
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②勧誘導線|Crypto Click Affiliate経由の紹介制度 REGAINへの勧誘は、
「Crypto Click Affiliate」 という紹介制度を通じて広がっていました。
ブログなどで案件を紹介すると、
アフィリエイト報酬30% が支払われる仕組みだったとされています。
紹介する側にとっては、
投資額の30%が報酬になる という、比較的高い設定です。
紹介者自身が投資を勧める動機を持つ 仕組みである点は、
読む側として意識しておいた方がよさそうです。
ブログを通じた紹介で広がるICOの勧誘は、
キャッスル(Castle)ICOを検証した記事 でも見た型です。
紹介する人の影響力と、 案件そのものの実態 は、分けて確認する必要があります。
そして、2018年3月31日、
Crypto Click Affiliateは公式に、
日本居住者向けサービスの提供を停止する と発表しました。
Crypto Click Affiliate公式サイトのお知らせ。金融庁からの是正措置の要請への言及があります(画像:マネーポリスの検証記事より)。 注意
Crypto Click Affiliate 公式アナウンス(2018年3月31日)の要旨
日本居住者向けの業務が、
日本の仮想通貨交換業に該当するとして、
金融庁より是正措置の要請を受けた と説明されています。
これに伴い、 日本居住者向けのサービス提供を停止する とされています。
つまり、
REGAINへの勧誘に使われていた紹介制度そのものが、
金融庁から是正措置の要請を受けて、日本向けの提供を止めた ということです。
金融庁は、無登録業者との取引について 、
出金の拒否や連絡不能といったリスク を挙げて注意を呼びかけています。
暗号資産の投資勧誘をめぐるトラブルについては、
消費者庁も継続して注意喚起 を行っています。
紹介制度そのものが公的機関から指摘を受けた実績があるかどうか は、
確認しておく価値のあるポイントです。
アフィリエイト報酬30%という数字は、紹介する側の動機を強くします。
私なら、紹介者の話だけで判断せず、公式の発表文まで確認します。
「Crypto Click Affiliate経由で紹介された」「ブログで見て投資した」という方は、
当時のやり取りをそのまま送ってください 。
一緒に確認できることがあります。
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③運営の実態|CTO写真の疑惑と今のサイトの状態 REGAINの公式サイトには、
開発チームを紹介するページがあり、
5名の顔写真とプロフィール が掲載されていました。
掲載されていたのは、
Dan Affleck(Co-Founder,CEO) 、
Zongyu Liu(Co-Founder,CTO) 、
Owen Martinez(Field engineer)、Somchai Sirilak(Network engineer)、Ian Torres(Security engineer)の5名です。
開発チーム紹介ページ。CEOのDan Affleck、CTOのZongyu Liuなど5名が紹介されています(画像:マネーポリスの検証記事より)。 この中で、
2018年12月7日に指摘が出たのが、
CTOとされるZongyu Liuの顔写真 についてです。
この写真が、
海外の画像素材サイト(Adobe Stock、
素材番号#165817123 )で 販売されている人物写真と一致する と、指摘されています。
CTOの顔写真とAdobe Stock素材(#165817123)の比較。この指摘はmoney-police.comによる独自の検証結果です(画像:マネーポリスの検証記事より)。 この合成・転用の疑惑は、
money-police.comが独自に公表した検証結果で、
他の独立した情報源では確認できていません 。
ただし、 顔写真が販売素材と一致するかどうかは、画像検索で誰でも試せる確認方法 です。
国民生活センターは2026年9月1日 、
SNS上で著名人や関係者になりすましたアカウント・広告を通じた投資詐欺への注意を呼びかけています。
顔写真や経歴を装う手口 は、REGAINに限った話ではありません。
顔写真を使ったチーム紹介ページ自体は、
アマテラスコインを検証した記事 でも取り上げた型です。
顔写真があること は、 その人物が実在し、実際にプロジェクトに関わっていること の 証明にはなりません 。
配当については、
当初の想定から大幅に減少したという指摘 があります。
公式サポートが終了し、 運営と連絡が取れなくなったという報告 も出ています。
money-police.comは、
配当が当初想定から83%減少した と報告しています(推測:報道ベース)。
この数値についても、 一次情報での裏付けは確認できていません 。
配当停止・上場延期・サポート終了・連絡不能という大枠のストーリーについては、
coin-enma.com、toushi.loveといった、
他の独立したブログでも同様の指摘が見られます 。
ただし、これらは二次情報であり、 裏は取れていません 。
また、弁護士法人が関わる集団訴訟プラットフォーム「MatoMa」上に、
REGAIN(Project REGAIN)に関する集団訴訟の呼びかけページが
存在すること自体は確認できました 。
訴訟の内容や進行状況までは、この記事では確認できていません 。
編集部でも、
2026年9月5日に project-regain.ioへ直接アクセスして確認 しました。
現在は、 無関係な第三者サイトへ転送される状態 でした。
顔写真の疑惑、配当の減少、そして今はサイトが別の場所に転送される。
1つずつは『指摘』でも、並べると同じ方向を向いています。
実在するかどうかも分からない人物の写真に、投資を決める判断材料としての価値はない。
私はそう考えます。
「当時REGAINに投資したが、その後連絡が取れない」という方は、
当時のやり取りや振込の記録を送ってください 。
一緒に確認できることがあります。
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独自整理|『無料』から『支払い』までの4段階 ここまでの流れを、
無料の段階と支払いが発生する段階 に分けて整理します。
表は左右にスクロールできます
段階 案内される内容 この時点で払うお金 1. SNS・ブログでの勧誘 「ビットコイン市場安定化」の訴求と、Crypto Click Affiliate経由の紹介 0円 2. 紹介・登録 紹介リンクや公式サイトからの登録 0円 3. プラン・配当条件の提示 ICO各弾の参加条件と、投資額の13%程度・月12.5%のBTCといった配当条件の説明 0円 4. 実際の入金 ICOへの参加・投資 投資額全額
段階3までは、金銭のやり取りは発生しません 。
だからこそ、 「無料の説明を受けているだけ」という感覚のまま、実際の入金まで進んでしまう のが、この型の怖さです。
無料の段階が長いほど、後戻りしにくくなります。
配当条件を提示された時点で、一度立ち止まってください。
登録前に立ち止まりたい3つの理由(編集部整理) ここまでの材料を、編集部として3つに整理します。
① 配当の数字(投資額の13%程度、月12.5%のBTC)を裏付ける一次情報がない こと。
② 勧誘に使われた紹介制度が、
金融庁の是正措置の要請を受けて日本向けサービスを停止した こと。
③ 開発チームのCTO写真に 合成・転用の疑惑 があり、
今は公式サイト自体が無関係な第三者サイトへ転送されること。
特に③は、
この案件の構図に関わります。
集客していたのは「ビットコイン市場を取り戻す」という理念と紹介制度、
実際に確認できるのは、 出どころのはっきりしない顔写真と、今はつながらないサイト という状態です。
確認ポイント
分析マン的メモ
これはシンプルです。
『誰が呼びかけているか』と『誰が実際に運営しているか』を、 別々に確認する だけです。
この2つがずれている案件は、 ずれている理由を説明してもらってから判断 しても、遅くありません。
私なら、この3つが揃わないうちは動きません。
今から新しく投資できる案件ではありませんが、同じ型は今も見かけます。
申し込む前のチェックリスト 似たような紹介話や、
顔写真つきのチーム紹介を見かけたときは、
このリストを上から確認してください。
迷ったら、 消費者庁の暗号資産トラブルに関する注意喚起 も参考になります。
配当の条件(金額・支払い方法・支払い時期)が書面や公式資料で確認できるかを確かめた 紹介者やブログ経由の説明だけで判断せず、運営元の公式発表を確認した 開発チームの顔写真を画像検索などで裏取りした 投資額に対して何%の配当を、いつ、どうやって受け取るのかが明文化されているか確認した 案件のドメインが今も生きているか、直接アクセスして確認した 不安が残る場合は、契約前に消費者ホットライン188などの公的窓口へ相談した 「今だけ」「紹介すれば報酬が出る」といった言葉に急かされず、一度持ち帰ると決めた 全部にチェックがつくまで、入金は待ってください。
急かされたときほど、確認する時間を作ってください。
まとめ|3つの視点をもう一度 表は左右にスクロールできます
視点 確認できたこと 確認できなかったこと ①発信の中身 「ビットコイン市場安定化」という理念の訴求と、投資額に応じた配当設計、ICO第1弾〜第4弾のスケジュール 月12.5%のBTC配当など、具体的な条件を裏付ける一次資料 ②勧誘導線 「Crypto Click Affiliate」という紹介制度と、2018年の金融庁是正要請・サービス提供停止の公式発表 紹介制度を通じて実際に支払われた配当の記録 ③運営の実態 開発チーム5名の顔写真・プロフィールの掲載と、project-regain.ioが今は無関係な第三者サイトへ転送される状態であること CTO写真の出どころが本人のものかどうか、現在の運営との連絡手段
REGAINは、
紹介制度と配当設計まではたどれる 案件でした。
一方で、
配当条件を裏付ける一次資料 や、
CTO写真が本人のものかどうか は確認できませんでした。
ICO自体はすでに終了していて 、
今から新規に投資する入り口はありません。
ただ、
顔写真で信頼をつくる型 や 紹介制度で広げる型 は、
姿を変えて今も使われています。
判断の材料は、この記事にすべて並べました。
判断は、あなたがしてください。
私なら、この案件に今から投資することはありません。
同じ型の勧誘を見かけたら、焦らず確認してください。
確認ポイント
申し込む前に、30秒だけ
「当時REGAINに投資して、その後連絡が取れない」
「似たような紹介話を今受けている」という方は、
状況をそのままLINEで送ってください 。
当時の記録が残っていない場合 でも、材料は一緒に並べます。
申し込む前の30秒 で、守れるお金があります。