注意
同じ広告、これで5件目の確認です
編集部はこれまで、 みずほ証券・丹治倫敦氏の経歴記事 、 クボタの株価解説記事 、 スズキの株価解説記事 、 ファンディーノの評判記事 で、同じ「元証券マンITSUKI」の広告を確認してきました。
今回は 新NISAのオルカン・S&P500比較記事 にも、同じ誘導先の広告が使われていたことを確認しました。
この前提で、①掲載記事 ②NISA解説の中身 ③確認できないこと の3つを混ぜずに見ていきます。 結論を先に置きます 「新NISAで迷うオルカンとS&P500」という記事を読んだ方から、途中に出てくる投資広告について問い合わせを受けました。
まず3行で結論を置きます。
① 記事本体は、 オルカンとS&P500という実在する2つの投資信託の違いを一般的に解説する教育記事 です。
新NISAの制度説明を含め、内容自体に明確な誤りは見当たりません。
② ただし、記事の途中には 文脈から独立した投資勧誘のテキストリンク が、同じ文言のまま2箇所に挿入されています。
「億り人が資産の増やし方を無料で教える」「半年で資金7.7倍」という、編集部が過去に確認した文言のままです。
③ 誘導先で語られる 「資金7.7倍」という実績 は、第三者が検証できる形では示されていません。
記事本体と、途中に挟まる広告は別物です。
私なら、NISAの勉強をしたい流れのまま広告のリンクは踏みません。
まず3つに分けて見る 表は左右にスクロールできます
切り口 ざっくり結論 信じていい度 ① オルカン・S&P500の比較記事 新NISAの制度・2つの投資信託の違いを紹介する一般的な解説記事 確認できる事実 (内容自体に不審な点はなし) ② 広告・元証券マンITSUKI 「資産7.7倍」を謳いLINE登録へ誘導。過去に検証した広告と文言・誘導先が同一 要警戒 (実績の真偽は未確認・誇張表現あり) ③ 確認できなかったこと ITSUKI氏の実在性・登録状況、実績の裏付け 出典なし (編集部でも裏付けが取れていない)
検索でこの記事にたどり着くと、 本文と広告の境目が分かりにくい 構成になっています。
「NISAの専門サイトが勧めている投資法なのか」と誤解しても不思議ではありません。
ですが、①記事の内容と、②広告の主張は、 まったく別の話 です。
投資教育の記事にまで広告が入るのを見ると、
特定の読者を狙った広告ではなく、機械的に配信されていると考えるのが自然です。
①入口:オルカン・S&P500の比較記事について|確認できる事実 記事の中身 参考記事の概要
掲載サイト ifs-assessment.jimdofree.com
タイトル 「新NISAで迷うオルカンとS&P500、あなたに最適な投資先を見つけるヒント」
公開日 2026年6月1日(編集部確認)
内容 オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)とS&P500インデックスファンドの違い、過去のリターン・リスク、新NISAの非課税枠の使い方などの一般的な解説
運営者表記 編集部の閲覧時点で、運営者名・所在地の明記は確認できず 記事の内容自体は、 オルカンとS&P500という2つの人気投資信託の違いを紹介する一般的な解説記事 です。
それぞれのリスク・リターンの違い にも触れており、
一方的にどちらかを推す内容ではありませんでした。
参考記事の冒頭部分のスクリーンショット。導入文の直後に広告バナーが続く構成(出典:ifs-assessment.jimdofree.com、2026年9月編集部キャプチャ)。 確認ポイント
この記事自体を検証したいわけではありません
この記事は、オルカンやS&P500というインデックスファンドや、この記事を書いたサイトの評判を検証するものではありません。
本文の解説内容自体に、大きな誤りは見当たりませんでした。
本記事が確認したいのは、 その記事の“途中”に何が挿入されているか という一点です。
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②中身:オルカン・S&P500の解説について|宣伝されている内容 新NISAの非課税枠の説明を確認 参考記事は「つみたて投資枠」「成長投資枠」を使い分ける考え方を紹介していました。
金融庁の公式資料 によると、
2024年からの新NISAは つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円、合計で年間360万円まで拡大 され、
非課税保有限度額(総枠)は1,800万円 (うち成長投資枠は1,200万円)、
非課税保有期間は無期限化 されています。
この数値は、参考記事の制度説明と矛盾しませんでした。
制度の数字を確認できるだけでも、判断材料は大きく変わります。
ここは、参考記事の説明とも一致していました。
S&P500の実績『7〜10%』という数字の距離感 参考記事は 「S&P500の過去の年平均リターンは、約7%〜10%程度」 と紹介していました。
この水準自体を金融庁が公式に定義した一次資料は見当たりませんでしたが、
参考として、日本最大級の機関投資家である 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF) の
2001年度以降・約25年間の運用実績は++年率+4.95%++(株式・債券に分散運用)でした。
S&P500単体の実績とGPIFの分散ポートフォリオは前提が異なるため単純比較はできませんが、
「半年で7.7倍」という数字が、一般的な運用実績から大きくかけ離れていることの目安にはなります 。
確認ポイント
💬 分析マン的メモ
『年率7〜10%』と『半年で7.7倍』は、並べるとまったく別の話だとわかります。
前者は 長期間かけて積み上がる 一般的な水準の話。
後者は、半年という短期間で 7.7倍 、年率換算すると途方もない数字です。
この2つを、同じ『投資で増える話』として混ぜないでください。
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③出口:『資産7.7倍』への誘導|受け取る側が注意すべき点 参考記事に挿入されていたテキストリンク広告 オルカン・S&P500の比較記事の本文中(為替リスクの解説の直後)に挿入されていたテキストリンク広告。一字一句同じ文章が記事末尾にも再度挿入されていました(出典:ifs-assessment.jimdofree.com該当記事より、2026年9月編集部キャプチャ)。 この広告を見て、編集部は驚きました。
編集部が過去に確認した ファンディーノの評判記事 や スズキの株価解説記事 と、 誘導先・実績の文言が完全に同一 だったからです。
今回は、 画像バナーに加えてテキストリンクという新しい形 でも、同じ広告が使われていました。
しかも、 中盤と末尾の2箇所に、一字一句同じ文章 が挿入されています。
誘導先は同じ『元証券マンITSUKI』 テキストリンクをクリックすると、過去と同じ stock-info.jimdofree.com というサイトに移動します。
そこで名乗っているのも、過去と同じ 「元証券マンITSUKI」 という人物です。
誘導先では、
「教わった方法で資金を7.7倍に増やした」といった 口コミ形式の実績 が紹介されていますが、
投稿者本人への裏取りができる形では示されていません 。
テキストリンクの誘導先サイトのスクリーンショット(出典:stock-info.jimdofree.com、2026年9月編集部キャプチャ)。 落ち着いた解説記事の後ろに、
口コミだけを根拠にした高倍率の話が続くと、
そこだけ温度差があるように感じます。
同じ広告が使われてきた記事(編集部確認分) 表は左右にスクロールできます
確認時期 広告が挿入されていた記事 掲載記事のジャンル 2026年7月 みずほ証券・丹治倫敦氏の経歴記事 実在専門家の経歴紹介 2026年7月 スズキの株価解説記事 個別銘柄の株価解説 2026年7月 クボタの株価解説記事 個別銘柄の株価解説 2026年8月 ファンディーノの評判記事 投資型クラウドファンディングの評判解説 2026年9月 新NISAのオルカン・S&P500比較記事(本記事) 新NISA・投資信託の教育解説
参考記事と同じifs-assessment.jimdofree.com内に常設されている「PICKUP」欄。ITSUKI氏を紹介する別記事への案内が常時表示されています(出典:ifs-assessment.jimdofree.com、2026年9月編集部キャプチャ)。 こうして並べると、 経歴記事・個別銘柄解説・投資サービスの評判記事・投資信託の比較記事を問わず、同じ広告が繰り返し使われている ことが分かります。
記事のジャンルが変わっても、 広告の中身は一切変わりません 。
変わるのは、テキストか画像かという見せ方と、誘導先で語られる「実績」の体験談だけです。
消費者庁 は、 アフィリエイト広告の実態 について次のように指摘しています。
“ 引用
アフィリエイト広告の表示内容についてはまずは広告主が責任を負うべき主体であるということを、広告主等の事業者側及び国民生活センターや日本広告審査機構等の問題表示を指摘する側の双方に加え、消費者にも広く周知徹底していくことが必要である
出典 消費者庁「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書」(令和4年2月15日)つまり、 記事の書き手が個別に選んだ広告ではなく、複数の事業者を経由して機械的に配信されている 可能性が高いということです。
▶ 公式の資料: 消費者庁「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書」 (2026年9月閲覧)
だからこそ、 「新NISAの真面目な解説記事だから」といった記事の中身と、広告の信頼性は関係ありません 。
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確認できなかったこと|注意すべき点 ここまでの調査で、 編集部が確認できなかった点 を、正直にまとめておきます。
「元証券マンITSUKI」の本名・実在する証券会社在籍歴 → 過去の調査時と同様、自己紹介ページの記述以外に裏付けとなる一次資料は確認できていません 「資金7.7倍」という実績と、ITSUKI氏の指導との因果関係 → 口コミの投稿者本人への裏取りができる形では確認できません 金融庁の無登録業者リストへの掲載有無 → 2026年9月時点で編集部が確認した範囲では、「ITSUKI」「stock-info」いずれの名称も掲載を確認できませんでした stock-info.jimdofree.com/ifs-assessment.jimdofree.comの特定商取引法表記 → 編集部の閲覧時点で、運営者名・所在地・連絡先の明記は確認できませんでした(過去の調査時と同じ状態です) ただし、 金融庁のリストに載っていないことは「安全」を意味しません 。
金融庁は、この一覧について次のように説明しています。
“ 引用
掲載されている無登録業者は、警告書の発出時点で無登録営業を行っていることが確認できたものに限られる
出典 金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」リストに名前が載っていない のは、勧誘・助言に該当する行為がそもそも確認されていないためかもしれず、
「詐欺ではない」ことの証明にはなりません 。
加えて、 警察庁 が2026年6月に公表した確定値によると、こう報告されています。
“ 引用
当初の接触手段は、バナー等広告が3,785件、ダイレクトメッセージが3,549件であり、これらが全体の約8割を占めています
出典 警察庁「令和7年におけるSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」SNS型投資詐欺の入口として「バナー等広告」が突出して多い ことが、公的統計でも示されています。
今回のようにブログ記事に挿入された広告も、この「入口」の一形態だと考えられます。
なお、この統計は「元証券マンITSUKI」やstock-info.jimdofree.comを名指ししたものではありません(対象は投資詐欺全般の統計です)。
▶ 公式の資料: 警察庁「令和7年におけるSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」 (2026年9月閲覧)
確認ポイント
💬 分析マン的メモ
記事の中身と、広告の主張は、混ぜないでおきましょう。
これってシンプルなんですよ。
新NISAの真面目な解説記事だろうと、途中に挟まる広告は 別の運営者・別の主張 です。
『真面目な記事に載っている=信頼を引き継いでいい』ではありません。
確認できなかったことも、正直に並べました。
「自分が見た記事にも、似た広告があった」と思ったら、 遠慮なくLINEで聞いてください 。
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受け取る側のチェックリスト 投資教育の記事の途中に、無関係な投資広告が挟まっている → 本文と広告を切り分けて読む クセをつける 同じ広告が、複数のまったく違うジャンルの記事に、画像とテキストの両方の形で使われている → 個別に選ばれた広告ではなく、機械的に配信されている と考える 「資金◯倍」という数字が、口コミ・体験談だけで語られている → その 裏付け(第三者による検証など)を探す 。見つからなければ要警戒 「無料レッスン」「無料指導」のあとにLINE登録を求められる → 登録後にどんな案内が来るか、 事前に想像しておく 運営者名・所在地・連絡先(特定商取引法表記)が見当たらない → 表記がないサイトへの登録・入金は避ける 注意
すでにLINE登録・入金してしまった方へ
焦って結論を出す必要はありません。
まずは次の2つを確認してください。
① 送金・契約の記録(振込明細・LINEのやり取り)を 消さずに保存 する
② 消費者ホットライン「188」 や最寄りの消費生活センターに、経緯をそのまま伝えて相談する
「恥ずかしいから相談しない」が、被害を大きくする一番の原因です。
記事の内容は真面目でも、隣の広告は別物として見ます。
私なら、対象を変えて5回も使い回されている時点で、この誘導先には登録しません。
まとめ|広告は記事の中身を選ばない 表は左右にスクロールできます
切り口 ざっくり結論 判断軸 ① オルカン・S&P500の比較記事 新NISAの制度・2つの投資信託の違いを紹介する解説記事。内容自体に大きな誤りはなし 記事本体の内容は信頼していい ② 広告・元証券マンITSUKI 「資金7.7倍」を謳いLINEへ誘導。過去に検証した広告と同じ枠組みが使い回されている 実績の裏付けなし 。数字を根拠に判断しない ③ 確認できなかったこと ITSUKI氏の実在性・登録状況、実績の裏付け、特商法表記の有無 出典なし 。分からないことは分からないままにする
本記事の目的をもう一度確認します。
オルカンやS&P500というインデックスファンドや、この解説記事そのものを検証したいわけではありません。
むしろこの記事も、 広告を挿入された側 と見るのが自然です。
この記事で伝えたかったのは、 「広告は、記事の中身を選ばない」 ということです。
専門家の経歴記事でも、個別銘柄の解説記事でも、投資信託の比較記事でも、 同じ広告が使われていました 。
次にあなたが読む記事に紛れていても、不思議ではありません。
だから、覚えておくことは1つだけ。
「この広告、 本当にこの記事の内容と関係があるんだろうか 」
ここで一度立ち止まれることが、最大の自衛策です。
詐欺とは断定しません。
ただ、同じ広告が対象を変えて5回も使い回されている時点で、私は登録をおすすめしません。
確認ポイント
「この広告、大丈夫かな」と思ったら
次のどれかに当てはまるなら、LINEで気軽に 投げてください 。
・投資教育の記事や比較サイトの中に、気になる投資広告を見つけた
・「資金◯倍」という言葉の真偽を確認したい
・すでにLINE登録・個別相談まで進んでしまった
公開情報の範囲で、判断材料を一緒に 並べていきます 。