注意
同じ広告が、まったく畑違いの記事にも挿入されています
編集部が2026年7月に検証した「 元証券マンITSUKIの広告記事 」では、 みずほ証券の専門家の経歴記事 に、この広告が挿入されていました。
今回確認したのは、 まったく畑違いの「クボタの株価はなぜ安いか」という個別銘柄の解説記事にも、同じ広告が使われていた ことです。
この前提で、①掲載記事 ②広告・ITSUKI ③確認できないこと の3つを混ぜずに見ていきます。 結論を先に置きます 「クボタの株価はなぜか安いのか」という記事を読んだ方から、途中に出てくる投資広告について問い合わせを受けました。
まず3行で結論を置きます。
① 記事本体は、 クボタの業績や為替リスクを解説する一般的な株式コラム です。
内容自体に、詐欺的な記載は見当たりません。
② ただし、記事の途中には クボタとは文脈上まったく関係のない広告 が挿入されています。
「億り人が資産の増やし方を無料で教える」「資産7.7倍」という文言で、クリックすると別サイトへ移動します。
③ この広告、実は編集部が 以前に検証済み の広告と、文言もリンク先も完全に同じものでした。
株価解説の記事そのものと、途中に挟まる広告は別物です。
私なら、記事を読んだ流れのまま広告のリンクは踏みません。
まずは3つに分けて見る 表は左右にスクロールできます
切り口 ざっくり結論 信じていい度 ① クボタの株価解説記事 業績・為替・成長戦略を解説する一般的な株式コラム 確認できる事実 (内容自体に不審な点はなし) ② 広告・元証券マンITSUKI 「資産7.7倍」「無料マンツーマン指導」を謳いLINE登録へ誘導。以前検証した広告と完全に同一 要警戒 (実績の真偽は未確認・誇張表現あり) ③ 確認できなかったこと ITSUKI氏の実在性・登録状況、広告配信の仕組みの詳細 出典なし (編集部でも裏付けが取れていない)
検索でこの記事にたどり着くと、 本文と広告の境目が分かりにくい 構成になっています。
「クボタ株の解説記事が勧めている投資法なのか」と誤解しても不思議ではありません。
ですが、①記事の内容と、②広告の主張は、 まったく別の話 です。
投資と関係のない銘柄の解説記事にまで広告が入るのを見ると、
特定の読者を狙った広告ではなく、機械的に配信されていると考えるのが自然です。
① クボタの株価解説記事について|確認できる事実 記事の中身 参考記事の概要
掲載サイト ifs-assessment.jimdofree.com
タイトル 「クボタの株価、なぜか安い?気になる理由とこれからの見通しを一緒に考えよう」
公開日 2026年7月14日(編集部確認)
内容 業績下方修正・PER水準・為替リスク・海外市場戦略など、一般的な株式解説
運営者表記 編集部の閲覧時点で、運営者名・所在地の明記は確認できず 記事の内容自体は、 クボタの業績や成長戦略を解説する一般的な株式コラム です。
海外市場での事業拡大や、スマート農業分野への投資といった話題を、淡々と紹介しています。
この記事本文に、詐欺的な記載や不審な誘導は見当たりませんでした。
確認ポイント
この記事自体を検証したいわけではありません
この記事は、クボタという企業や、この記事を書いたサイトの評判を検証するものではありません。
本文の解説内容自体に、不審な点は見当たりませんでした。
本記事が確認したいのは、 その記事の“途中”に何が挿入されているか という一点です。
記事本体は、ごく普通の株式解説でした。
問題は、その記事に紛れ込んでいた広告です。
「これって広告なの?本文なの?」と迷ったら、 一度LINEで見せてください 。
投資詐欺検証ラボ LINE相談窓口
② 広告と「元証券マンITSUKI」について|宣伝されている内容 クボタの記事に挿入されていた広告バナー クボタの株価解説記事の本文中に挿入されていた広告バナー。編集部が以前検証した丹治倫敦氏の経歴記事の広告と、文言・デザインが完全に一致します(出典:ifs-assessment.jimdofree.com該当記事より)。 この広告バナーを見て、編集部は驚きました。
編集部が2026年7月に公開した「 元証券マンITSUKIの広告記事 」で確認した広告と、 文言・デザインが完全に同一 だったからです。
前回確認したのは、みずほ証券のチーフ債券ストラテジスト・丹治倫敦氏の経歴記事でした。
今回は、 丹治さんとは全く関係のない、クボタという個別銘柄の株価解説記事 に、同じ広告が使われていました。
誘導先は前回と同じ「stock-info.jimdofree.com」 広告をクリックすると、前回と同じ stock-info.jimdofree.com というサイトに移動します。
そこで名乗っているのも、前回と同じ 「元証券マンITSUKI」 という人物です。
誘導先のサイトを改めて確認すると、以前にはなかった 新しい図解 も追加されていました。
誘導先サイトに新しく掲載されていた、「資金の流れ」という手法を説明する図解。具体的な再現性のある根拠は示されていません(出典:stock-info.jimdofree.comより)。 「資金の流れを読む」という説明は、それらしく聞こえます。
ですが、 どの銘柄が事前に値上がりすると分かっていたのか、再現性のある根拠は示されていません 。
こうした手法の説明は、結果が出たあとに理由をつけているだけの可能性があります。
誘導先サイトに掲載されていた、個別銘柄の出来高急増を示すチャート画像。急騰の“前触れ”として紹介されていますが、後から選んで見せている可能性があります(出典:stock-info.jimdofree.comより)。 急騰前のチャートを見せられると、 誰でも「この手法なら勝てそう」と感じやすくなります 。
ただし、これも 結果が出たあとに選んで見せている銘柄 の可能性があります。
前回の検証時と同様に、 再現性のある根拠は示されていません 。
手法の名前が新しくなっても、
『実績を後から選んで見せる』という構造は変わっていません。
ここは、前回検証したときと同じでした。
なぜ、まったく畑違いの記事にまで広告が入るのか 経歴記事にも、株価解説記事にも、 同じ広告が使われている理由 を考えます。
消費者庁 は、アフィリエイト広告について次のように指摘しています。
“ 引用
アフィリエイト広告が消費者に届くまでには、広告主・広告代理店のほか、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)、アフィリエイター、媒体社(デジタル・プラットフォーム提供者)・アドネットワーク事業者といった複数の関係事業者が関わっている
出典 消費者庁「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書」(令和4年2月15日)つまり、 広告主が「この記事に載せよう」と個別に選んでいるのではなく、複数の事業者を経由して機械的に配信されている 可能性が高いということです。
▶ 一次情報: 消費者庁「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書」 (2026年7月16日閲覧)
だからこそ、 「著名な専門家の記事だから」「普通の株価解説記事だから」といった記事の中身と、広告の信頼性は関係ありません 。
同じ広告が、他のどんな記事に紛れ込んでいるかは分かりません。
「見た広告が本文なのか広告なのか分からない」と思ったら、 スクリーンショットのままLINEで送ってください 。
投資詐欺検証ラボ LINE相談窓口
③ 確認できなかったこと|注意すべき点 ここまでの調査で、 編集部が確認できなかった点 を、 正直にまとめておきます 。
「元証券マンITSUKI」の本名・実在する証券会社在籍歴 → 前回の調査時と同様、自己紹介ページの記述以外に裏付けとなる一次資料は確認できていません 広告がどの事業者を経由して配信されているか → 消費者庁の報告書にある一般的な仕組みは確認できましたが、この広告固有の配信経路までは特定できていません 「資金の流れ」という新しい手法の再現性 → 誘導先の図解以外に、第三者による検証は確認できませんでした ifs-assessment.jimdofree.com/stock-info.jimdofree.comの特定商取引法表記 → 編集部の閲覧時点で、運営者名・所在地・連絡先の明記は確認できませんでした(前回の調査時と同じ状態です) “ 引用
「著しく事実に相違する表示」や「実際のものよりも著しく優良であり、若しくは有利であると人を誤認させるような表示」を禁止しています
出典 消費者庁「通信販売 – 特定商取引法ガイド」(特定商取引法第12条の解説)「資産7.7倍」という数字を根拠に無料指導へ誘う手口は、この 誇大広告の禁止規定 に近い構造です。
また金融商品取引法38条は、 不確実な事項について断定的判断を提供する行為 を禁じています。
数字そのものが虚偽と断定はできませんが、裏付けの取れない実績を根拠に勧誘する手口は、 行政が繰り返し警告している類型と一致 します。
▶ 一次情報: 金融商品取引法 第38条(e-Gov法令検索) (2026年7月16日閲覧)
確認ポイント
💬 分析マン的メモ
記事の中身と、広告の主張は、混ぜないでおきましょう。
これってシンプルなんですよ。
経歴記事だろうと株価解説記事だろうと、途中に挟まる広告は 別の運営者・別の主張 です。
『真面目な記事に載っている=信頼を引き継いでいい』ではありません。
確認できなかったことも、正直に並べました。
「自分が見た記事にも、似た広告があった」と思ったら、 遠慮なくLINEで聞いてください 。
投資詐欺検証ラボ LINE相談窓口
受け取る側のチェックリスト 株価解説やニュース記事の途中に、無関係な投資広告が挟まっている → 本文と広告を切り分けて読む クセをつける 同じ広告が、複数のまったく違うジャンルの記事に使われている → 個別に選ばれた広告ではなく、機械的に配信されている と考える 「資金◯倍」「新しい手法」という言葉が、再現性の根拠なく使われている → その 裏付け(第三者による検証など)を探す 。見つからなければ要警戒 「無料相談」「無料指導」のあとにLINE登録を求められる → 登録後にどんな案内が来るか、 事前に想像しておく 運営者名・所在地・連絡先(特定商取引法表記)が見当たらない → 表記がないサイトへの登録・入金は避ける 注意
すでにLINE登録・入金してしまった方へ
焦って結論を出す必要はありません。
まずは次の2つを確認してください。
① 送金・契約の記録(振込明細・LINEのやり取り)を 消さずに保存 する
② 消費者ホットライン「188」 や最寄りの消費生活センターに、経緯をそのまま伝えて相談する
「恥ずかしいから相談しない」が、被害を大きくする一番の原因です。
記事の内容は真面目でも、隣の広告は別物として見ます。
私なら、同じ広告が繰り返し使われている時点で、この誘導先には登録しません。
まとめ|広告は記事の中身を選ばない 表は左右にスクロールできます
切り口 ざっくり結論 判断軸 ① クボタの株価解説記事 業績・為替・成長戦略を解説する一般的な株式コラム。内容自体に不審な点はなし 記事本体の内容は信頼していい ② 広告・元証券マンITSUKI 「資産7.7倍」を謳いLINEへ誘導。以前検証した広告と完全に同一のものが使い回されている 実績の裏付けなし 。数字を根拠に判断しない ③ 確認できなかったこと ITSUKI氏の実在性・登録状況、広告の配信経路、特商法表記の有無 出典なし 。分からないことは分からないままにする
本記事の目的をもう一度確認します。
クボタという企業や、この株価解説記事そのものを検証したいわけではありません。
むしろこの記事も、 広告を挿入された側 と見るのが自然です。
この記事で伝えたかったのは、 「広告は、記事の中身を選ばない」 ということです。
専門家の経歴記事でも、普通の株価解説記事でも、同じ広告が使われていました。
次にあなたが読む記事に紛れていても、不思議ではありません。
だから、覚えておくことは1つだけ。
「この広告、 本当にこの記事の内容と関係があるんだろうか 」
ここで一度立ち止まれることが、最大の自衛策です。
詐欺とは断定しません。
ただ、同じ広告が何度も使い回されている時点で、私は登録をおすすめしません。
確認ポイント
「この広告、大丈夫かな」と思ったら
次のどれかに当てはまるなら、LINEで気軽に 投げてください 。
・株価解説記事や比較サイトの中に、気になる投資広告を見つけた
・「資金◯倍」「新手法」という言葉の真偽を確認したい
・すでにLINE登録・個別相談まで進んでしまった
公開情報の範囲で、判断材料を一緒に 並べていきます 。