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シンバイオ製薬とメディネットの、存在しない決算期を決算短信で検証

株情報サイト「今買えばいい注目株」の記事『【注目株】バイオ・創薬・医療関連|10万円以下で最先端ヘルスケアに挑む』のページ上部。パンくずリスト・タイトル・公開日が表示されている
タダシ(投資詐欺検証ラボ 編集長)

タダシ

こんにちは、タダシです。

編集長のコメント

タダシ

編集長のタダシです。 『今買えばいい注目株.com』が紹介する、シンバイオ製薬とメディネットの記事を見ましたか。

公的資料と照らし合わせて、一緒に確かめましょう。

結論

鵜呑みにしての登録はおすすめしません。

『2023年12月期』という、メディネットには存在しない決算期への言及があり、 シンバイオ製薬のデータも2年半前のものを新しい情報のように見せているからです。 ここから、公的資料で1つずつ確かめます。

編集長のコメント

タダシ

正直に言うと、この記事の『2023年12月期』という書き方は見過ごせません。

メディネットにその決算期は存在しないからです。 私なら、公式のIR情報を確認するまで、登録は保留します。

結論を先に置きます

「10万円以下で買える、注目のバイオ株」。 『今買えばいい注目株.com』が、2026年8月19日にこの記事を公開しました。 取り上げられたのは、シンバイオ製薬(4582)とメディネット(2370)の2銘柄です。 まず、結論から書きます。

この記事を、悪質な情報発信だと断定できる材料はありません。 株価や時価総額といった数字自体は、確認できる範囲でおおむね正確です。 ですが、情報の鮮度や決算期に事実誤認があります鵜呑みにして、そのままLINE登録するのはおすすめしません。 理由は3つあります。

① 数字自体は、大きく外れていません。 株価・時価総額など、確認できる範囲の数値はおおむね一致しています。 ここは、率直に評価できる点です。

メディネットに存在しない決算期への言及があります。 記事は「2023年12月期の連結業績は」という一文を使っています。 ですが、メディネットの本決算は9月期で、12月期という決算そのものが存在しませんメディネットの決算情報で確認できます。

③ この記事は、シンバイオ製薬について古いデータを新しい情報のように使っています。 記事が使っているのは、2023年12月期の数字です。 直近の決算では、赤字がさらに拡大していますシンバイオ製薬の決算推移を確認すると、 純損失は19.6億円から47.8億円へ拡大しています。

編集長のコメント

タダシ

数字は合っているのに、決算期を取り違える。 この噛み合わなさが、私は気になります。

少なくとも、この記事の情報だけで動くのはおすすめしません。

まずは3つに分けて見る

ここからは、記事の中身を3つの切り口に分けて見ていきます。 感情的に判断せず、確認できることとできないことを分けて並べます。 まず、全体像を一覧で確認してください

表は左右にスクロールできます

切り口gori-gori.comが伝えていること冷静に見た注意点
①数字の正確性株価・時価総額・PBRなどの数値を具体的に明記数値自体はYahoo!ファイナンス等の公開値とほぼ一致(この点は評価できる)
②決算情報の正確性・鮮度「2023年12月期の連結業績は」など、具体的な決算期を挙げて業績を解説メディネットに「12月期」決算は存在しません(実際は9月期)。シンバイオ製薬のデータも2年半前のもので、直近はむしろ赤字が拡大
③勧誘導線・運営者「相場先読み情報」を無料LINE登録で受け取れると案内運営者「佐藤真理子」氏の実在・所在地・登録状況は確認できず登録後に届く情報の中身も不明
引用

2023年12月期の連結業績は売上高が前期比で減少し、営業損失及び純損失を計上

出典gori-gori.com『今買えばいい注目株』(2026年8月19日公開、メディネットについての記述)

注意

分析マン的メモ:メディネットに『12月期』は存在しない

メディネットの本決算は、9月期です。 irbankの決算データでも、同社の決算期は「9月期」と確認できます。 記事がなぜ「12月期」と書いたのかはわかりません。 ですが、読む側が決算期の食い違いに気づけると安心です

『今買えばいい注目株.com』を、悪質な情報発信だと決めつけるものではありません。 運営者とされる佐藤真理子さんについても、同じです。 この記事にあるのは、事実誤認と、情報の鮮度の問題です。 やりたいのは、広告的な触れ込みと、公的資料で裏が取れる事実を分けて並べること。 それだけです。

編集長のコメント

タダシ

表にすると、余計にはっきりします。 数字は合っているのに、決算期だけ食い違う。

運営者も実在が確認できない以上、私は登録を急ぎません。

①「数字」を検証する

記事には、株価・時価総額・PBRといった具体的な数字がいくつも並んでいます。 まず、この数字が正確かどうかを確認しました。

シンバイオ製薬(4582)について、 記事にはこう書かれています。 株価69円・1単元購入代金6,900円・PER算出不可・PBR不明・ 配当利回り0%・時価総額5,274百万円・自己資本比率23.9%

gori-gori.comの記事内にあるシンバイオ製薬のデータ表。株価69円、1単元購入代金6,900円、PER算出不可、PBR不明、配当利回り0%、時価総額5,274百万円、自己資本比率23.9%と記載されている
画像:gori-gori.com記事内のシンバイオ製薬データ表より

この数字を、Yahoo!ファイナンス「シンバイオ製薬(株)【4582】:株価時系列」(2026年8月28日閲覧)で確認しました。 2026年8月19日時点の株価は、記事の数字とほぼ一致しています。 時価総額も、株価から計算した値とおおむね整合していました。

続いて、メディネット(2370)です。 記事の記載は次のとおりです。 株価25円・1単元購入代金2,500円・PER算出不可・PBR2.08倍・ 配当利回り0%・時価総額7,042百万円・自己資本比率88.8%

gori-gori.comの記事内にあるメディネットのデータ表。株価25円、1単元購入代金2,500円、PER算出不可、PBR2.08倍、配当利回り0%、時価総額7,042百万円、自己資本比率88.8%と記載されている
画像:gori-gori.com記事内のメディネットデータ表より

Yahoo!ファイナンス「(株)メディネット【2370】:株価・株式情報」(2026年8月28日閲覧)でも、同じように確認しました。 株価・PBRとも、記事の数字から大きくズレていません。 少なくとも、この部分の数字に大きな誤りは見当たりませんでした

表は左右にスクロールできます

項目gori-gori.com記事の記載一次資料で確認できる値一致/不一致
シンバイオ製薬(4582) 株価69円69円前後(2026年8月19日時点、Yahoo!ファイナンス)一致
シンバイオ製薬(4582) 時価総額5,274百万円株価×発行済株式数からほぼ同水準と算出一致
メディネット(2370) PBR2.08倍時価総額÷自己資本からほぼ同水準と算出一致

編集長のコメント

タダシ

数字自体には、私も文句ありません。

シンバイオ製薬もメディネットも、株価・時価総額はほぼ記事どおりでした。

ただ、数字が正しいことと、この2銘柄を今買うべきかどうかは、別の話です。

ここまでの数字は、丁寧に拾われています。 ただし、「数字が合っていること」と「紹介の中身が妥当なこと」は、別の問題です。 次は、記事が挙げた決算期そのものを見ていきます。

『この銘柄、決算とどこまで合ってるんだろう』と思ったら、LINEで一緒に確認しましょう

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②メディネットの「2023年12月期」を確認する

続いて、もう一社。 メディネットについての記述を見ていきます。 gori-gori.comの記事には、こう書かれていました。

引用

メディネットは、再生医療分野における独自の細胞技術を強みとし…2023年12月期の連結業績は売上高が前期比で減少し、営業損失及び純損失を計上。具体的な金額の公表はありませんが、引き続き厳しい業績環境にあるとみられています。

出典gori-gori.com「今買えばいい注目株」(2026年8月19日公開)

編集長のコメント

タダシ

『2023年12月期』。 この言葉、見た瞬間に引っかかりました。

メディネットに、そんな決算期はないはずだからです。

ここは、事実確認だけで白黒つく話です。 メディネットの決算期は、そもそも9月期です。 10月に始まり、翌年9月に終わる期で、決算日は9月30日です。

確認したのは、IRBANK「2370 メディネット 決算発表履歴」です。 決算発表の履歴をひとつずつ見ても、 「2023年12月期」という決算期は、一度も出てきません(2026年8月28日閲覧)。

記事の記述と、実際の決算期

gori-gori.comの記述
2023年12月期の連結業績(売上高減少・営業損失・純損失)
メディネットの実際の決算期
9月期(10月〜翌年9月、決算日9月30日)
「2023年12月期」の記載
IRBANKの決算発表履歴に該当なし

ここまでの確認を、 年表にして並べます。 気になる方は、IRBANKのページでご自身でも確認できます

決算期出典
2017年9月期IRBANK
2018年9月期IRBANK
2019年9月期IRBANK
2020年9月期IRBANK
2021年9月期IRBANK
2022年9月期IRBANK
2023年9月期IRBANK
2024年9月期IRBANK
2025年9月期IRBANK
2023年12月期該当なし(記載されていない決算期)
IRBANKのメディネット決算発表履歴ページ。2017年9月期、2018年9月期、2019年9月期、2020年9月期と、決算期が一貫して9月期であることが分かる決算履歴表
画像:IRBANK「メディネット 決算発表履歴」より。決算期は一貫して9月期

決算日についても、 別の情報源で裏を取りました。 日経電子版のメディネットの企業概要ページにも、 決算日は9月30日と記載されています。

確認ポイント

分析マン的メモ:なぜ「12月期」なのか

他社のデータと混同したのか、 テンプレートの使い回しなのか。 理由は、編集部にも分かりません。 ただ、 実在しない決算期を使って業績を語っているという点は、事実として残ります。 これは「捏造」ではなく「事実誤認」という言葉が適切だと考えています。 古い決算を新しい情報のように見せる例は、HEROZの決算を1年以上前のまま紹介した記事や、エクサウィザーズの決算を1期前のまま紹介した記事でも確認しています。

編集長のコメント

タダシ

こういう記事の数字を、そのまま鵜呑みにしません。 決算期が根本的に違う記事です。

メディネットの株を検討するなら、 公式のIR資料を自分で確認することをおすすめします。

③シンバイオ製薬データの「新しさ」を確認する

この記事が引用している、 シンバイオ製薬(4582)の業績データを見ていきます。 gori-gori.comの記事は2026年8月19日に公開されました。 そこで紹介されている決算は、 2023年12月期(2024年2月8日発表)のものです。

引用

2023年12月期の連結業績は、売上高が前期比44.1%減の55億8,970万円となり、営業損失8億1,166万円、経常損失7億3,600万円、親会社株主に帰属する当期純損失19億6,200万円を計上

出典gori-gori.com「今買えばいい注目株」(2026年8月19日公開)

この数値そのものを確認すると、 シンバイオ製薬が2024年2月8日に発表した決算短信と、 ほぼ完全に一致しています。 数字を捏造している、 というわけではありません。

ただし、気になる点があります。 記事の公開日は2026年8月19日、 引用されている決算は、 約2年半前のものです。

編集長のコメント

タダシ

数字自体は、正確です。

でも『正確』と『新しい』は、別の話なんですよ。

私だったら、2年半前の赤字幅を根拠にした『期待』は、鵜呑みにしません。

直近の数字も見てみます。 シンバイオ製薬が2025年10月30日に発表した2025年12月期第3四半期決算短信には、 こう書かれています。

引用

売上高970,808千円(前年同期比48.9%減)

出典シンバイオ製薬株式会社「2025年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2025年10月30日)

同じ資料の通期業績予想では、 売上高14億円(前期比42.9%減)営業損失42.62億円としています。 2023年12月期の営業損失8億1,166万円と比べると、 赤字はむしろ拡大しています

表は左右にスクロールできます

項目2023年12月期(2024年2月発表・記事が使用)2025年12月期Q3(2025年10月発表・直近)
売上高55億8,970万円(前期比44.1%減)Q3実績9億7,080万円(48.9%減)/通期予想14億円(42.9%減)
営業損益営業損失8億1,166万円通期予想 営業損失42.62億円
発表からの経過(記事公開時点)約2年6か月前のデータ記事公開の10日前に発表

注意

「新製品への期待」という言葉と、直近の数字のギャップ

gori-gori.comの記事は、 この業績データのあとに、 「新製品の開発や適応拡大で将来的に売上回復が期待されている」と続けています。 直近で実際に公表されている数字は、赤字幅の拡大です。 決算短信は、証券取引所の適時開示情報閲覧サービス(TDnet)などで、 誰でも無料で確認できます気になる銘柄は、直近の決算短信を自分で開いてみてください

編集長のコメント

タダシ

投資判断の前に、 私は必ず発表日を見ます。

古いデータを新しい話のように見せる書き方は、 この手のまとめ記事でよくあります。

ここまでを整理します。 引用されている数値そのものは、正確です。 捏造や改ざんではありません。 ただし、2026年8月という公開時点に対し、約2年半前のデータを根拠に、 『回復への期待』を語る書き方には、注意が必要ですこれは詐欺かどうかではなく、情報の鮮度の問題です

運営者・「今買えばいい注目株.com」を調べる

gori-gori.comの記事は、シンバイオ製薬・メディネットの解説のあと、 最後にこう締めくくられています。 『今買えばいい注目株.com』の公式LINEへの登録を促す一文です。

引用

『今買えばいい注目株.com』の公式LINEでは、ブログやnoteの更新情報はもちろん、一般のニュースには載らない『次に資金が流入しそうな注目テーマ』や、佐藤による『相場先読み速報』をタイムリーに限定配信しています。登録は完全無料です。

出典gori-gori.com「今買えばいい注目株」(2026年8月19日公開)

編集長のコメント

タダシ

『相場先読み速報』。 これ、具体的に何を指すのか、記事のどこにも説明がありません。

中身が分からない言葉で登録を急がせる文言は、私は鵜呑みにしません。

ここからは、印象ではなく 事実を確認していきます。 『今買えばいい注目株.com』の運営者情報ページには、 運営責任者として 佐藤真理子 さんの名前があります。 サイトの運営開始は、2014年と書かれています。

運営者情報ページで確認できること・できないこと

運営責任者
佐藤真理子
サイト運営開始
2014年
法人名
記載なし
所在地
記載なし
電話番号
記載なし
金融商品取引業の登録番号
記載なし

この佐藤真理子さんという名前と、 『今買えばいい注目株.com』というサイト名だけで、 公的資料の裏取りを試みました。 国税庁の法人番号公表サイトや、 金融庁の投資助言・代理業者登録一覧を確認しましたが、 法人名が特定できないため照合の手がかりが得られませんでした

注意

分析マン的メモ:「確認できない」と「存在しない」は別の話

法人名の記載がないからといって、 『実在しない』と決めつけることはしません。 個人名だけでは、公的資料での裏取りが難しいというのが、 編集部が確認できた事実です。 会社としての実在や登録の有無を、読者自身が後から検証できる材料が、 この時点では乏しいということです。 以前、同じ運営者名で公式LINEの実体を確認した記事でも、法人名・所在地は確認できませんでした。

gori-gori.comの記事には、 シンバイオ製薬・メディネットの株価や決算数値も並んでいます。 こうした数字も、登録前に自分の目で確かめられるポイントです。

  1. 記載されている 株価・時価総額 を、今の値と照合する
  2. 記載の決算期が、その企業の実際の決算月と一致しているかを確認する
  3. 『最新』とされるデータの発表日を、IR資料で確認する
  4. 無料登録の先で何が案内されるかを、登録前に運営者情報のページで確認する

編集長のコメント

タダシ

法人名も、電話番号も、 登録番号も分からないまま、 『相場先読み速報』を受け取る関係になる。

私だったら、ここで一旦立ち止まります。

運営者や登録状況が気になったら、LINEで一緒に確認しましょう

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LINE登録前のチェックリスト

ここまで見てきた材料を、チェックリストの形にまとめます。 LINE登録の前に、ご自身の目で確認できることばかりです。

  • 紹介されている株価・時価総額を、Yahoo!ファイナンスや証券会社アプリで今の値と照合したか
  • 記事が挙げている「決算期」が、その企業の実際の決算月(何月期か)と一致しているか、IRBANKや会社四季報で確認したか
  • 「最新の業績」として書かれているデータの発表日を、企業の決算短信(IR資料)で確認したか
  • サイトに運営者名・所在地・特定商取引法に基づく表記があるか
  • 運営者名や会社名を国税庁の法人番号公表サイトで検索し、実在を確認したか
  • 無料のLINE登録の先で、有料サービスや投資顧問への案内があるかどうかを事前に確認したか
  • 良い情報だけでなく、直近の悪化要因(赤字拡大など)も併記されているか

編集長のコメント

タダシ

運営者「佐藤真理子」さんの実在を、編集部も確認できませんでした。

この状態のまま登録するのは、正直おすすめしません。

どれか一つでも確認できない場合は、登録を急ぐ必要はありません。 焦って判断しない時間も、大切な確認の一部です。

チェックが面倒に感じたら、LINEで聞いてください

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まとめ|結論は「数字は正確でも鵜呑みは危険」

ここまでの検証を、3つの切り口で整理します。 表だけでも、判断の材料として使ってください。

表は左右にスクロールできます

切り口編集部の見立て押さえる軸
①数字の正確性株価・時価総額・PBRの数値そのものは公開情報とほぼ一致していた個別の数字だけを見て「正確な記事」と即断しない
②決算情報の正確性・鮮度メディネットに存在しない「12月期」への言及、シンバイオ製薬については2年半前データを新しい情報のように提示決算期・発表日を一次資料で必ず照合する
③勧誘導線・運営者運営者「佐藤真理子」の実在・所在地は確認できずLINE登録後の情報の中身も不明無料登録の先に何があるか、登録前に確認する

編集長のコメント

タダシ

数字が正しいだけでは、記事の中身までは保証されません。

この記事だけを根拠に動くのは、私ならやめておきます。

数字は正確でも、決算期の解説には見過ごせない誤りがあります。 鵜呑みにしての登録はおすすめしません。

確認ポイント

分析マン的メモ:一人で判断に迷ったら

この記事のように、数字は正確でも肝心なところに問題があるケースは少なくありません。 ひとりで判断に迷う場合は、投資詐欺検証ラボの無料相談へご相談ください。 材料を一緒に並べることはできます。