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「DX・生成AI関連2銘柄」、HEROZの1年前決算を検証

株情報サイト「今買えばいい注目株」の記事『【注目株】DX・生成AI関連|10万円以下で狙う大化け期待の2銘柄』のページ上部。パンくずリスト・タイトル・公開日が表示されている
タダシ(投資詐欺検証ラボ 編集長)

タダシ

こんにちは、タダシです。

編集長のコメント

タダシ

編集長のタダシです。 『DX・生成AI関連|10万円以下で狙う大化け期待の2銘柄』という注目株記事、見かけましたよね。

書かれている決算数字を、公式の決算短信と一緒に確かめましょう。

結論

HEROZの数字は、1年以上前の決算のままでした。

情報戦略テクノロジーの決算数値は最新の開示と一致していましたが、 HEROZは記事公開の1か月以上前に発表されていた黒字転換の最新決算ではなく1年以上前の赤字決算の数字が使われていたからです。 ここから、公的資料で1つずつ確かめます

編集長のコメント

タダシ

正直に言います。 決算数字が『正確』でも、それがいつの数字かまで確認しないと意味がありません。

ここで一度、立ち止まって確認してください。

結論を先に置きます

話題にするのは、株情報サイト「今買えばいい注目株」(gori-gori.com)が2026年7月17日に公開した記事『【注目株】DX・生成AI関連|10万円以下で狙う大化け期待の2銘柄』です。 記事は、情報戦略テクノロジー(155A)とHEROZ(4382)の2銘柄について、株価・PER・PBR・決算数値を挙げて紹介しています。 まず結論から。 情報戦略テクノロジーの決算数値(売上80.2億円+37.1%、直近四半期の経常利益4.4倍など)は、決算短信の原文と照合してもほぼ一致していました。 一方でHEROZの決算数値(売上59.3億円+22.5%、純損失1.78億円、自己資本比率56.1%)は、2025年6月13日発表の「2025年4月期」決算、つまり1年以上前の数字でした。 HEROZは記事公開の1か月以上前(2026年6月12日)に、売上64.2億円・営業利益70.7%増・純利益3.76億円で黒字転換した最新の「2026年4月期」決算を発表済みでしたが、記事はこの最新決算に一切触れていませんでした。

確認ポイント

情報戦略テクノロジーの数字自体は正確でした

情報戦略テクノロジーは実在の東証グロース上場企業で、決算短信の内容も記事の記載とほぼ一致していました。 今回問題にしているのは、もう一方の銘柄であるHEROZの「情報の新しさ」です。

3つに分けて見る

『銘柄紹介記事の数字がどこまで正確か』は、決算短信という一次資料と照合すれば確認できます。 今回は①情報戦略テクノロジー ②HEROZ ③記事後半の誘導、の3つに分けて見ていきます。

表は左右にスクロールできます

見る切り口記事の記載決算短信との照合
① 情報戦略テクノロジー(155A)売上80.2億円(+37.1%)、経常利益4.4倍など決算数値は一致
② HEROZ(4382)売上59.3億円(+22.5%)、純損失1.78億円1年以上前(2025年4月期)の決算数値
③ 記事後半の誘導AI投資ツール『IF』・投資顧問ジャーナル・公式LINE当ラボの別記事で検証済み

編集長のコメント

タダシ

情報戦略テクノロジーの数字そのものに、大きな『誤り』は見当たりませんでした。

ただHEROZについては、数字の正確さ以前に、そもそも「いつの決算か」が問題でした。

① 情報戦略テクノロジーの数字を確認する

記事は情報戦略テクノロジー(155A)について、 『売上高80.2億円(前期比+37.1%)の増収増益』 『2026年12月期計画では売上107億円の継続成長予想』 『直近決算で経常利益が前年同期比4.4倍に急増』 『株価目安889円程度、PER21.1倍、PBR4.85倍』 と紹介しています。

gori-gori.comの記事内にある情報戦略テクノロジーの銘柄情報テーブル。株価目安889円程度、1単元換算額約88,900円、業種は情報・通信業(東証グロース)、PER21.1倍・PBR4.85倍と記載されている
紹介記事に掲載されている情報戦略テクノロジーの銘柄情報テーブル(画像:紹介記事より、編集部確認2026年7月27日)。

同社が開示した2025年12月期決算短信(2026年2月13日付)と、2026年12月期第1四半期決算短信(2026年5月14日付)を確認すると、次のとおりでした。

情報戦略テクノロジーの2026年12月期第1四半期決算短信。売上高2,348百万円(44.2%増)、営業利益222百万円(359.6%増)、経常利益218百万円(341.3%増)、四半期純利益129百万円(568.5%増)、通期業績予想は売上高10,702百万円(33.5%増)・経常利益731百万円(37.3%増)と記載されている
情報戦略テクノロジー「2026年12月期第1四半期決算短信」(2026年5月14日公表)より。経常利益は前年同期比4.4倍の218百万円、通期予想は売上107億円(33.5%増)で、記事の決算数値とほぼ一致しています(画像:東証適時開示資料より)。

情報戦略テクノロジー(155A)決算:記事の記載と決算短信の比較

2025年12月期(通期)売上高
記事80.2億円(+37.1%)/決算短信80.2億円(+37.1%)=一致
2026年12月期(会社予想)売上高
記事107億円/決算短信107.0億円=一致
2026年12月期第1四半期 経常利益
記事「前年同期比4.4倍」/決算短信218百万円(前年同期49百万円、約4.4倍)=一致
株価・PER・PBR(2026年7月中旬時点)
記事889円・PER21.1倍・PBR4.85倍/市場データ843〜891円・PER21.5倍・PBR4.94倍(7月13〜17日レンジ)=ほぼ一致

確認ポイント

決算数値は、直近の開示ときちんと一致していました

情報戦略テクノロジーについては、売上高・経常利益とも決算短信の記載と一致しており、 『直近決算』という表現も、記事公開日(2026年7月17日)時点で最新の開示(2026年5月14日付の第1四半期決算短信)を指しており妥当でした。 株価・PER・PBRも、記事の取得タイミングによる数円〜数%のズレはあるものの、大きな齟齬はありませんでした。

編集長のコメント

タダシ

この銘柄については、数字も『いつの情報か』もきちんとしていました。

気になるのは、むしろ次に見るHEROZのほうです。

『この決算、本当に最新なのかな』と思ったら、LINEで一緒に確認しましょう

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② HEROZの数字を確認する

記事はHEROZ(4382)について、 『売上高59.3億円(前期比+22.5%)で増収基調継続』 『ただし営業利益・経常利益は減益、純損失1.78億円』 『株価目安690〜720円程度、PER218.2倍(会社予想)、PBR2.39倍、自己資本比率56.1%』 と紹介しています。

gori-gori.comの記事内にあるHEROZの銘柄情報テーブル。株価目安690〜720円程度、業種は情報・通信業(東証スタンダード)、PER218.2倍(会社予想)・PBR2.39倍・自己資本比率56.1%と記載されている
紹介記事に掲載されているHEROZの銘柄情報テーブル(画像:紹介記事より、編集部確認2026年7月27日)。

HEROZは決算期を4月期としています。 この『売上59.3億円』『純損失1.78億円』という数字がどの決算にあたるか、開示済みの決算短信で確認しました

HEROZの2025年4月期決算短信(2025年6月13日公表)。売上高5,929百万円(22.5%増)、営業利益306百万円(32.1%減)、経常利益228百万円(38.1%減)、親会社株主に帰属する当期純損失177百万円、自己資本比率56.1%と記載されている
HEROZ「2025年4月期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2025年6月13日公表)より。売上高59.3億円(22.5%増)、純損失1.77億円、自己資本比率56.1%——紹介記事の数字は、この1年以上前の決算と一致します(画像:東証適時開示資料より)。

注意

記事の数字は「2025年4月期」、1年以上前の決算でした

HEROZの『売上59.3億円(+22.5%)』『純損失1.78億円』『自己資本比率56.1%』は、いずれも2025年6月13日に発表された「2025年4月期」(2024年5月〜2025年4月)の決算数値と一致します。 gori-gori.comの記事が公開されたのは2026年7月17日。 この決算が発表されてから、すでに1年以上が経過していました。

では、記事公開時点でのHEROZの「本当の直近決算」は、実際にはどうだったのでしょうか。

HEROZの2026年4月期決算短信(2026年6月12日公表・最新)。売上高6,424百万円(8.3%増)、営業利益523百万円(70.7%増)、経常利益408百万円(78.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益376百万円で黒字転換、自己資本比率58.7%と記載されている
HEROZ「2026年4月期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年6月12日公表)より。営業利益は70.7%増の523百万円、純利益は376百万円で黒字転換しています。この決算は、紹介記事の公開日(2026年7月17日)の1か月以上前に、すでに公表されていました(画像:東証適時開示資料より)。

HEROZ(4382)決算:記事の記載 と 実際の「直近決算」の比較

記事が紹介した決算(2025年4月期・2025年6月13日発表)
売上59.3億円(+22.5%)/営業利益3.1億円(△32.1%)/純損失1.78億円
記事公開時点で実際の直近決算(2026年4月期・2026年6月12日発表)
売上64.2億円(+8.3%)/営業利益5.2億円(+70.7%)/純利益3.76億円=黒字転換
自己資本比率
記事56.1%(=2025年4月期末の数値)/実際の直近(2026年4月期末)は58.7%
記事公開日と最新決算発表日の差
記事は2026年7月17日公開/最新決算は2026年6月12日発表=1か月以上前から公表済み

注意

「減益・純損失」は、すでに1年前に終わった話でした

記事は情報戦略テクノロジーと並べてHEROZを『DX・生成AI関連の注目株』として紹介しながら、 HEROZについてだけ「減益」「純損失」という1年以上前のマイナス材料を挙げていました。 記事公開の1か月以上前には、営業利益70.7%増・純利益3.76億円という黒字転換の最新決算がすでに公表済みだったにもかかわらず、この記事には一切触れられていません。 意図的に古い数字を選んだのか、単に更新が追いついていなかったのかは、当ラボでは確認できません。 ただし結果として、読者は「減益・赤字の銘柄」という、実態とは異なる印象を受け取る形になっています。

編集長のコメント

タダシ

情報戦略テクノロジーとHEROZ、2つの銘柄を並べて紹介しているのに、 一方は最新の決算、もう一方は1年以上前の決算という、情報の新しさがそろっていないのは気になります。

『増収基調』という表現自体は誤りではありませんが、直近の黒字転換に触れないまま『純損失』とだけ書かれると、印象はだいぶ変わります。

『この銘柄、本当は今どうなってるんだろう』と思ったら、LINEで聞いてください

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記事後半の誘導を確認する

2銘柄の紹介のあとには、「今買えばいい注目株」(gori-gori.com)でおなじみの誘導が並んでいます。 ひとつは、AI投資ツール『IF』の広告です。バックテスト実績や自称の利益率を大きく表示しています。 もうひとつは、投資顧問サイト『ジャーナル』への案内です。 さらに記事本文中には、サイト運営者・佐藤真理子氏名義の公式LINEへの登録案内も置かれていました。

この2つの誘導先については、当ラボの別記事ですでに詳しく検証済みです。 AI投資ツール『IF』の検証記事では、金融庁が『IF-イフ-』の運営会社「合同会社チェンジ」を無登録で金融商品取引業を行う者として公表している事実を確認しています。 投資顧問ジャーナルの検証記事でも、運営実体や登録状況を整理済みです。 サイドバーの無料LINE配信『先読みテンバガーナビ』についても、別記事で登録状況を検証済みです。

決算数字の検証も、今回が初めてではありません。 直近では、「5万円以下のバイオ株2選」の決算数字を検証した記事や、巴川コーポレーションとウインテストの決算数字を検証した記事でも、同じ『銘柄2選+決算短信ファクトチェック』という形式を扱いました。 今回のように「情報の新しさ」自体が問題になったのは、このシリーズでは今回が初めてです。

編集長のコメント

タダシ

運営者の実在は確認できても、それだけで『安全に使える』ことにはなりません。

決算情報の新しさも含めて、一つずつ確認してから判断してほしいところです。

『IF』やジャーナルに登録する前に確認したいことがあれば、LINEで一緒に整理しましょう

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銘柄紹介記事を読むときのチェック

  • 決算数値は、決算短信・有価証券報告書などの一次資料で照合できるか確認する
  • 「増収」「減益」「純損失」などの表現が、実際にはどの決算期のものかを確認する
  • 複数銘柄を並べて紹介している記事では、銘柄ごとに決算の新しさがそろっているかを確認する
  • 「直近決算」と書かれていても、その後により新しい決算が発表されていないかを自分でも確認する
  • 「株価目安」「PER」「PBR」は取得日を必ず確認する(数日で数値は動く)
  • 記事末尾の「AI投資ツール」「投資顧問」「公式LINE」は、運営会社名・登録状況を確認してから判断する

6つのチェックを並べましたが、全部を毎回やるのは大変です。 迷ったときだけ、LINEで聞いてください

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まとめ|決算数字は正確でも、いつの数字かは別に確認する

編集長のコメント

タダシ

もう一度言います。 この記事の数字が『捏造されている』という話ではありません。

ただ、HEROZについては、1年以上前の決算数字が、直近の情報であるかのように使われていました。

表は左右にスクロールできます

見る切り口記事の記載決算短信との照合
① 情報戦略テクノロジー(155A)売上80.2億円(+37.1%)、経常利益4.4倍など決算数値は一致
② HEROZ(4382)売上59.3億円(+22.5%)、純損失1.78億円1年以上前(2025年4月期)の決算数値
③ 記事後半の誘導AI投資ツール『IF』・投資顧問ジャーナル・公式LINE当ラボの別記事で検証済み

改めて整理します。 情報戦略テクノロジーは、決算短信で確認できる数値と記事の記載がほぼ一致していました。 一方でHEROZは、2025年4月期という1年以上前の赤字決算が使われており、2026年6月12日に発表済みだった黒字転換の最新決算には一切触れられていませんでした。 複数銘柄を並べる紹介記事を読むときは、『数字の正確さ』と『いつの数字か』は別物として確認することをおすすめします。

確認ポイント

気になる記事があれば

『この銘柄記事、決算はどこまで最新なんだろう』と思ったら、 編集部のLINEで一緒に決算短信まで確認しましょう。 記事後半の誘導が気になる場合も、登録前に相談してください。