結論を先に置きます
「あなたは“店長”として、ただ利益を受け取るだけ」——広告からLINE登録へ誘導される、滝沢賢治氏が運営統括責任者とされる副業案件『MARKET(マーケット)』 の話です。
まず結論から。
現時点で 「詐欺だ」と断定できる公的な証拠は確認できません。
ネットショップ運営自体は、まっとうに取り組めば利益を出せる正当な商売です。
それでも、中身も金額も後から出てくる案件は、おすすめできない と考えます。
理由は3つ。
① 「1日平均8万円」「月収240万円」という結果と数字だけが強調され、誰が何の作業をして利益を生むのかの説明が見当たらないこと。
② 「10日間無料モニター」の先で、約29万4000円のコミュニティ契約が案内される導線が、国民生活センターが指摘する「無料の先で高額なサポート契約に進む」副業トラブルの典型パターンと重なること。
③ 特定商取引法の表記に会社名・電話番号の記載がなく、掲載住所については 参考記事が現地をストリートビューで確認したところ、建設中の敷地だったと報じていること。
この3点を、順番に見ていきます。
結論だけ先に言うと、私は金額が最初から見えるまで登録しません。
ネットショップの中身より、後から出てくるお金の額を警戒します。
まずは3つに分けて見る
表は左右にスクロールできます
| 切り口 | 広告・LPで言っていること | 確認できた事実・注意点 |
|---|
| ① 広告の中身 | 「1日平均8万円」「月収240万円」「自動収入型通販サイトを無料で提供」 | 誰が何の作業をして利益が生まれるのかの説明がない。数字を裏づける第三者・公的な資料は確認できない |
| ② 導線 | 「LINE登録だけでショップが完成」「10日間の無料モニター」 | 無料モニター終了後に約29万4000円のコミュニティ契約が案内される。モニター中の売上表示はシミュレーションで、出金実績は確認できない |
| ③ 運営 | 運営統括責任者:滝沢賢治/連絡先:メールアドレスのみ | 特商法表記に会社名・電話番号の記載がなく、掲載住所は参考記事によれば建設中の敷地。連絡用メールのドメインは2026年9月時点で登録自体が確認できない |
先に書いておくと、本記事は滝沢賢治さん個人を「詐欺師だ」と決めつけるものではありません。
やりたいのは、広告の言葉と、公的資料や表記から裏が取れる事実を分けて並べることです。
「無料」という言葉で人を集める案件ほど、その先でお金が動きます。
LINEを登録する前に、確認できる事実だけを冷静に見ていきます。
無料で始まる副業案件ほど、最後に何を求められるかを見ます。
私なら、登録の前に総額と運営会社の実体を探します。
ここまでで、広告・導線・運営の3つに分けて見る入口を並べました。
「自分が見かけた広告も、この形に当てはまるかも」と感じたら、ひとりで抱え込まないでください。
気になる広告のスクショを送って、無料LINEで一緒に確かめましょう。

投資詐欺検証ラボLINE相談窓口
① 広告の中身——「1日8万円」の作業内容が見当たらない
広告で使われている訴求文言。「1日平均8万円」「月収240万円」「無料で受け取れる」と続きますが、誰が何の作業をしてこの金額を生むのかの説明は見当たりません(画像:参考記事より引用、元LP広告のスクリーンショット。確認日:2026-09-06)。『MARKET(マーケット)』は、ネットショップの “オーナー・店長” になるだけで、
作業は「精鋭のプロ集団」が代行し、利益だけを受け取れる——という副業案件です。
ネットショップ運営そのものはシンプルで、仕入れと販売の差額を利益にする正当な商売。
実際にこの手法で稼いでいる人もいます。
ここで立ち止まりたいのは、広告が見せているのが「無条件で1日8万円」という結果と数字だけだということです。
どんな商品を扱うのか。
誰が仕入れて、誰が売るのか。
売れ残った場合のリスクは誰が負うのか。
広告と登録後の案内を確認した範囲では、こうした「商売として一番大事な部分」の説明が見当たりませんでした。
同じ「無料・自動・即金」型の副業広告は、中川敏和氏の「何もしない物販」の検証記事や真柄翔一のメルカリ無在庫転売の検証記事でも見てきたとおり、「作業ゼロ」をうたっても仕入れ・在庫・集客のリスクは必ずどこかに発生します。
「元手や失敗の話を一切せずに、結果だけを見せる広告」は、業種を問わず一度疑ってかかるのが安全です。
「ただ利益を受け取るだけ」という広告を、私は信用しません。
本当に誰かが代わりに働いてくれるなら、その人の取り分はどこから出るのか、まず気になります。
② 導線を検証——10日間の無料モニターと29万4000円の勧誘
LINE登録後に届くメッセージ。「3分で完成」「代わりに働いてくれるプロをお貸しします」とありますが、このプロが誰で、どこから報酬を得るのかの説明はありません(画像:参考記事より引用、LINE配信画面のスクリーンショット。確認日:2026-09-06)。登録の流れは「公式LINEを友だち追加 → ショップ・スタッフを選択 → 10日間の無料モニター」。
ここまでは無料です。
無料モニター期間中は、システム上で「昨日の売上は◯◯円です」という通知が届く仕組みとのことですが、
この売上データは実際の販売実績ではなく、シミュレーション表示にとどまると参考記事は指摘しています。
問題は、この形が公的機関の繰り返し注意喚起している導線と同じであることです。
国民生活センターは調査報告書で、「転売ビジネス等について『儲かるまでサポートする』などと勧誘し、30万円〜200万円のサポート契約を締結する例が目立つ」と指摘しています。
また消費者庁は2025年6月、簡単な副業をうたって高額なサポートプランを契約させていた事業者について、消費者安全法に基づく注意喚起を出しました。
※これらはいずれも『MARKET』・滝沢賢治氏とは 別の事業者 に対するものです。
あくまで「無料から始まる導線の先で、何が起きがちか」を示す公的な実例として挙げています。
無料モニターの数字は、判断を温めるための入口です。
私なら、出金実績が確認できない売上表示を信用しません。
登録後に表示される「専属スタッフ」の選択画面。写真付きのプロフィールが並びますが、実在の担当者かどうかを確認できる一次情報はありません(画像:参考記事より引用、登録フロー画面のスクリーンショット。確認日:2026-09-06)。MARKETでお金が動く流れ
- 1公式LINEを友だち追加する
- 2担当スタッフ・商品ジャンルを選択する(ここまで無料)
- 310日間、システム上の「売上」通知が届く
- 4モニター終了後、上位コミュニティ「ザ・マーケットクラブ」への案内が届く
- 5参加費として29万4000円が提示される(参考記事によれば、大幅な値引きを演出する価格表示とともに提示される)
表は左右にスクロールできます
| 段階 | 起きること | お金の動き |
|---|
| 入口 | LINE登録→スタッフ・商品ジャンル選択 | 無料 |
| 2段階目 | 10日間の無料モニター、システム上の売上通知 | 無料 |
| 本命 | 「ザ・マーケットクラブ」への勧誘 | 29万4000円(参考記事によれば、大幅値引きを演出する価格表示あり) |
注意
「1日平均8万円」という数字の扱い
「実際のものより著しく優良・有利だと誤認させる表示」は、景品表示法(有利誤認)や特定商取引法の誇大広告の規制対象になり得ます。
「1日平均8万円」「月収240万円」のような断定的な数字は、算出根拠や母数が示されていないと、受け手が誤解しやすい表示です。
この数字が違法かどうかを当ラボが断定することはできませんが、数字の根拠を確認できないうちは、そのまま信じないのが安全です。 無料の入口から高額な勧誘へ進む導線と、根拠の見えない数字を見てきました。
「もう無料モニターに登録してしまった」「コミュニティへの勧誘を受けている」と迷っているなら、判断はそこで一度止めて大丈夫です。
お金を動かす前に、無料LINEで状況を聞かせてください。

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③ 運営を検証——特商法表記と、確認できない会社の実体
参考記事が特商法表記の住所をGoogleストリートビューで確認した際の画像です。住宅の建設現場が写っており、事業所らしき建物は確認できません。当ラボはこの現地確認を独自に再現できていないため、参考記事からの引用としてそのまま掲載します(確認日:2026-09-06)。特商法表記から確認できる事実を並べます。
運営統括責任者は 滝沢賢治、連絡先は メールアドレスのみ、住所は 東京都世田谷区上北沢1-15-11 と記載されています。
ここで、3つ引っかかる点があります。
1つ目は、会社名の記載が見当たらないこと。
個人名だけが記載されている場合、国税庁 法人番号公表サイトで法人登記を照合すること自体ができません。
2つ目は、消費者庁 特定商取引法ガイドのとおり通信販売の広告には氏名・住所・電話番号などの表示義務がありますが、
電話番号の記載が見当たらないこと。
連絡手段がメールだけだと、トラブル時に連絡が取れなくなるリスクを見ておく必要があります。
3つ目は、特商法表記のメールアドレス([email protected])に使われているドメイン「market-kj.com」について、
当ラボが2026年9月6日時点でドメイン登録状況をWHOIS照会したところ、登録自体が確認できませんでした(「No match」の応答)。
なお、滝沢賢治氏・『MARKET』について、金融庁の無登録業者の警告リストや行政処分の公表は、現時点では確認できていません(掲載がない=安全、という意味ではありません)。
会社名がなく、電話も繋がらず、メールのドメインも今は存在しない。
この3つが重なると、私は連絡が取れる前提を持てません。
注意
経歴の確認について
運営統括責任者として表示されている「滝沢賢治」氏について、
経歴(13社のオーナー、年商10億5000万円など)を裏付ける一次情報は確認できませんでした。
実績を示す第三者の記録が見当たらない場合、広告に書かれた経歴をそのまま信じるのは避けたほうが安全です。
同じ物販ジャンルのEC販売スクール物販塾の検証記事でも、運営者の実体を公開情報で確かめる大切さを整理しています。
契約前に、運営者の実体・返金条件の2つは必ず自分の目で確認してください。 解約・返金はできる?
現時点で公開されている特商法表記の範囲では、返金や中途解約の条件がはっきり読み取れません。
高額なコミュニティ契約を結ぶ場合、契約前に「返金条件」「中途解約の可否」を書面で確認することが大切です。
もし「無料のはずが高額な契約を勧められた」「クーリング・オフできるか不安」という状況なら、ひとりで判断せず、お住まいの消費者ホットライン(局番なし188)に相談できます。
188は、最寄りの消費生活センターにつながる公的な窓口です。
登録前のチェックリスト
- 誰が何の作業をして利益が生まれるのかが、登録前に説明されているか
- モニター期間中の「売上」表示が、実際の出金実績で裏付けられているか
- 「1日平均8万円」「月収240万円」などの数字に、根拠や母数が添えられているか
- 特商法表記に会社名・電話番号の記載があるか
- 連絡先のメールアドレスのドメインが現在も有効か
- 返金条件・中途解約が書面で確認できるか
1つでも「確認できない」が残るなら、立ち止まる理由になります。
そろってから判断しても、遅くありません。
まとめ
表は左右にスクロールできます
| 切り口 | 確認できたこと | 確認できなかったこと |
|---|
| ① 広告の中身 | ネットショップの店長役をうたい、1日8万円・月収240万円などを訴求 | 誰が何の作業をして利益が生まれるかの説明、数字を裏づける第三者・公的資料 |
| ② 導線 | LINE登録→無料モニター→コミュニティ勧誘という入口 | モニター中の売上表示を裏づける出金実績、返金・解約条件 |
| ③ 運営 | 運営統括責任者 滝沢賢治、連絡先はメールアドレスのみ | 会社名・電話番号の記載、経歴を裏づける一次情報、連絡用ドメインの現在の有効性 |
確認ポイント
判断に迷ったら、材料を一緒に並べます
『MARKET』のような「無条件で1日8万円」とうたう副業広告は、中身と金額が見えてから判断するのが安全です。
「この広告、大丈夫かな」と思ったら、案件名・URL・勧誘文のスクショをLINEで送ってください。
金融庁の登録/無登録業者リスト、国税庁の法人番号、特商法表記と突き合わせて、確認すべきポイントを一緒に並べます。
相談は無料です。材料は私が渡します。判断は、あなたがしてください。