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ノイルイミューン・バイオテックの「赤字拡大」を決算短信で検証

株情報サイト「今買えばいい注目株」の記事『【注目株】バイオ・創薬・医療関連|10万円以下で最先端創薬の可能性に注目』のページ上部。パンくずリスト・タイトル・公開日が表示されている
タダシ(投資詐欺検証ラボ 編集長)

タダシ

こんにちは、タダシです。

編集長のコメント

タダシ

編集長のタダシです。

『今買えばいい注目株』が紹介した、バイオ・創薬関連の2銘柄。

決算短信と一緒に確かめましょう。

結論

鵜呑みにしての登録はおすすめしません。

ノイルイミューン・バイオテック(4893)の業績は、 記事と決算短信とで『赤字拡大』と『赤字縮小』の向きが逆だったからです。 ここから、公的資料で1つずつ確かめます。

編集長のコメント

タダシ

正直に言うと、この『前期に比べ赤字幅が拡大』という書き方は見過ごせません。

決算短信では、逆に赤字が縮んでいるからです。

私なら、この記事の数字だけで投資判断はしません。

結論を先に置きます

「10万円以下で買える、注目のバイオ株」。 『今買えばいい注目株.com』が、2026年8月26日にこの記事を公開しました。 取り上げられたのは、ノイルイミューン・バイオテック(4893)とラクオリア創薬(4579)の2銘柄です。 まず、結論から書きます。

この記事を、悪質な情報発信だと断定できる材料はありません。 株価や時価総額といった数字自体は、確認できる範囲でおおむね正確です。 ですが、業績の「伸び縮みの向き」に事実誤認があります鵜呑みにして、そのままLINE登録するのはおすすめしません。 理由は3つあります。

① 株価・時価総額などの数字自体は、大きく外れていません。 確認できる範囲の数値は、おおむね一致しています。 ここは、率直に評価できる点です

ノイルイミューン・バイオテックの「赤字拡大」は、決算短信と逆でした。 記事は「前期に比べ赤字幅が拡大」としています。 ですが、IRBANKの決算データでは、営業損失・経常損失・純損失のいずれも前期より縮小しています。

ラクオリア創薬の「モデルナ関連」は、直接の提携を意味しません。 記事が挙げる根拠記事は、2年前・2024年8月の市況ニュースでした。 両社のあいだに、業務提携や契約関係を示す一次情報は見当たりませんでした

編集長のコメント

タダシ

数字が合っているのに、伸びているか縮んでいるかの向きを取り違える。

この噛み合わなさが、私は気になります。

少なくとも、この記事の情報だけで動くのはおすすめしません。

まずは3つに分けて見る

ここからは、記事の中身を3つの切り口に分けて見ていきます。 感情的に判断せず、確認できることとできないことを分けて並べます。 まず、全体像を一覧で確認してください

表は左右にスクロールできます

切り口gori-gori.comが伝えていること冷静に見た注意点
①数字の正確性株価・PBR・時価総額などの数値を具体的に明記数値自体はYahoo!ファイナンス等の公開値とほぼ一致(この点は評価できる)
②業績の伸び縮みの向きノイルイミューンは「赤字幅が拡大」、ラクオリアは「モデルナ関連で再注目」ノイルイミューンは実際には赤字が縮小。ラクオリアとモデルナの直接提携は確認できず、2年前の市況ニュースが根拠
③勧誘導線・運営者「相場先読み情報」を無料LINE登録で受け取れると案内運営者「佐藤真理子」氏の法人実在・登録状況は確認できず(別記事で確認済み)
引用

2025年12月期の決算では、売上高が500万円、営業損失および純損失が7.9億円と、前期に比べ赤字幅が拡大しています。

出典gori-gori.com『今買えばいい注目株』(2026年8月26日公開、ノイルイミューン・バイオテックについての記述)

注意

分析マン的メモ:IRBANKでは「赤縮」

IRBANKの決算発表履歴では、2025年12月期の営業利益・経常利益・当期純利益のいずれにも「赤縮」(赤字縮小)のラベルが付いています。 株探ニュースの見出し「ノイル、非開示だった今期最終は赤字縮小へ」とも一致します。 記事がなぜ逆向きに書いたのかはわかりません。 ですが、実際の決算データと向きが逆という点は、事実として残ります。

『今買えばいい注目株.com』を、悪質な情報発信だと決めつけるものではありません。 運営者とされる佐藤真理子さんについても、同じです。 この記事にあるのは、業績の向きの取り違えと、関連性の飛躍です。 やりたいのは、広告的な触れ込みと、公的資料で裏が取れる事実を分けて並べること。 それだけです。

編集長のコメント

タダシ

表にすると、余計にはっきりします。

数字は合っているのに、向きと関連性でつまずいている。

私なら、この記事だけで銘柄を選びません。

①ノイルイミューン・バイオテックの「赤字拡大」を検算する

まず、ノイルイミューン・バイオテック(4893)についての記述です。 gori-gori.comの記事には、こう書かれています。

gori-gori.comの記事内にあるノイルイミューン・バイオテックのデータ表。株価146円、PER算出不可、PBR1.78倍、配当利回り0%、時価総額6,336百万円、自己資本比率97.9%と記載されている
画像:gori-gori.com記事内のノイルイミューン・バイオテックデータ表より

株価・PBR・時価総額・自己資本比率といった数字は、 Yahoo!ファイナンス「ノイルイミューン・バイオテック(株)【4893】」(2026年8月28日閲覧)と照らしても、 大きなズレはありませんでした

問題は、その先の一文です。 gori-gori.comの記事は、業績についてこう続けています。

引用

2025年12月期の決算では、売上高が500万円、営業損失および純損失が7.9億円と、前期に比べ赤字幅が拡大しています。

出典gori-gori.com『今買えばいい注目株』(2026年8月26日公開)

編集長のコメント

タダシ

『前期に比べ赤字幅が拡大』。

この言葉、見た瞬間に引っかかりました。

決算データを見ると、逆に縮んでいるからです。

確認したのは、IRBANK「ノイルイミューン・バイオテック 決算発表履歴」(2026年8月29日閲覧)です。 数字の向きだけを、時系列で並べます

IRBANKのノイルイミューン・バイオテック決算推移ページ。営業利益・経常利益・当期純利益のいずれも2025年12月期は『赤縮』(赤字縮小)と表示されている
画像:IRBANK「ノイルイミューン・バイオテック 決算発表履歴」より。2025年12月期は営業損益・経常損益・純損益のいずれも『赤縮』

表は左右にスクロールできます

項目2024年12月期(前期)実績2025年12月期(今期)実績前期比の向き
営業損益-10億6918万円-7億9700万円赤字縮小
経常損益-9億6203万円-7億9100万円赤字縮小
当期純損益-9億6400万円-7億9300万円赤字縮小

純損失の絶対額「7.9億円」という数字自体は、 決算短信の793百万円とほぼ一致しています捏造や改ざんではありません。 ですが、「前期に比べて」の向きは、決算データとは逆でした。

同じ内容は、報道でも確認できます

引用

ノイル、非開示だった今期最終は赤字縮小へ

出典株探ニュース(Yahoo!ファイナンス配信)

確認ポイント

分析マン的メモ:NIB103の「順調」は裏付けあり

公平のために書いておくと、 NIB103(CAR-T細胞療法)の臨床試験について「順調に進行」とする記述は、 会社発表ベースの記事でも裏付けが取れました。 第1例目の投与は2026年3月に始まったばかりの、まだ初期段階の試験です。 数字の向きが逆だった点とは、分けて評価すべきだと考えています。

編集長のコメント

タダシ

臨床試験の話と、決算の話は別物です。

良い話も悪い話も、向きをそろえて正確に書いてほしい。

それが、この記事に対する私の感想です。

『この決算、本当はどっちなんだろう』と思ったら、LINEで一緒に確認しましょう

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②ラクオリア創薬とモデルナの「関連」を確かめる

続いて、ラクオリア創薬(4579)です。 gori-gori.comの記事には、こう書かれています。

gori-gori.comの記事内にあるラクオリア創薬のデータ表。株価570円、PER算出不可、PBR1.91倍、配当利回り0%、時価総額14,838百万円、自己資本比率65.1%と記載されている
画像:gori-gori.com記事内のラクオリア創薬データ表より
引用

モデルナのmRNAワクチン試験で良好な結果が報じられていることが注目材料となっています。

出典gori-gori.com『今買えばいい注目株』(2026年8月26日公開)

まず、業績の数字から見ます。 日経バイオテクONLINEの決算報道によれば、 2025年12月期の事業収益は前年比28.1%増の39億7900万円営業利益は4億8300万円でした

記事の「売上高39.7億円、営業利益4.8億円」という数字は、 この一次情報とほぼ一致しています。 前年が営業赤字だったことを踏まえると、黒字転換自体は事実です

一方、純利益2.7億円・自己資本比率65.1%については、 本記事の調査でも一次資料での直接確認には至りませんでした。 断定はせず、「確認できていない」とだけ書いておきます

問題は、続く一文です。 『モデルナのmRNAワクチン試験』を根拠に、 ラクオリア創薬を「mRNA関連銘柄として注目」と位置づけています

編集長のコメント

タダシ

『モデルナ』という有名な社名を出されると、

何か提携しているように読めてしまいます。

ですが、それとこれとは別の話です。

調べた限り、ラクオリア創薬とモデルナ社のあいだに、 資本提携・技術供与・共同開発契約を示す一次情報は見つかりませんでした。 見つかったのは、2024年8月の市況記事だけです。

モデルナ関連の記述で確認できたこと・できなかったこと

モデルナの臨床試験結果が報じられた事実
確認できる(ただし2024年8月の報道)
それを受けた「mRNA関連」への市況の連想買い
確認できる(セクター全体の連想買い)
ラクオリア創薬とモデルナの資本提携・契約関係
一次情報で確認できず

2年前のニュースを、日付を示さずに「注目材料」として使う書き方は、 読者に「最近何かあった」と誤解させかねません。 これも、捏造ではなく事実誤認・説明不足に近い問題です。

編集長のコメント

タダシ

同じセクターの株が買われることと、

2社が手を組んでいることは、まったく別の話です。

私なら、社名の連想だけで銘柄を選びません。

モデルナとの関連が気になったら、LINEで一緒に確認しましょう

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運営者・「今買えばいい注目株.com」について

gori-gori.comの記事は、2銘柄の解説のあと、 最後にこう締めくくられています。 『今買えばいい注目株.com』の公式LINEへの登録を促す一文です。

引用

『今買えばいい注目株.com』の公式LINEでは、ブログやnoteの更新情報はもちろん、一般のニュースには載らない『次に資金が流入しそうな注目テーマ』や、佐藤による『相場先読み速報』をタイムリーに限定配信しています。

出典gori-gori.com「今買えばいい注目株」(2026年8月26日公開)

同じ文面のCTAは、別の記事でも一字一句同じ形で使われています。 シンバイオ製薬とメディネットの記事を検証した回で、 運営者「佐藤真理子」氏について、すでに確認しています。

運営者情報ページで確認できること・できないこと(既存記事より)

運営責任者
佐藤真理子
法人名・所在地・電話番号
記載なし
国税庁の法人番号
照合できる法人番号なし
金融庁の無登録業者リストへの「gori-gori」名義の掲載
確認できず(HTML版一覧で未掲載)

注意

分析マン的メモ:「確認できない」と「存在しない」は別の話

法人名の記載がないからといって、 『実在しない』と決めつけることはしません。 ですが、個人名だけでは公的資料での裏取りが難しいというのが、 編集部が確認できた事実です。 無料登録の先で、AI投資ツール『IF』のような金融庁の警告対象に誘導される例も、別記事で確認しています。

編集長のコメント

タダシ

運営者の実在を確認できないまま、

『相場先読み速報』を受け取る関係になる。

私だったら、ここで一旦立ち止まります。

登録の前に気になることがあれば、LINEで一緒に確認しましょう

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申し込み前にぜひ一度相談ください(新しいタブで開きます)

登録前のチェックリスト

ここまで見てきた材料を、チェックリストの形にまとめます。 登録の前に、ご自身の目で確認できることばかりです。

  • 紹介されている株価・時価総額を、Yahoo!ファイナンスや証券会社アプリで今の値と照合したか
  • 『赤字拡大/黒字転換』などの業績の向きを、IRBANKや決算短信の前期比較で確認したか
  • 『〇〇関連』という紐付けの根拠記事が、何年何月の報道かを確認したか
  • サイトに運営者名・所在地・特定商取引法に基づく表記があるか
  • 運営者名や会社名を国税庁の法人番号公表サイトで検索し、実在を確認したか
  • 無料のLINE登録の先で、有料サービスや投資顧問への案内があるかどうかを事前に確認したか
  • 良い情報だけでなく、直近の改善・悪化要因も併記されているか

編集長のコメント

タダシ

運営者「佐藤真理子」さんの実在を、編集部も確認できませんでした。

この状態のまま登録するのは、正直おすすめしません。

どれか一つでも確認できない場合は、登録を急ぐ必要はありません。 焦って判断しない時間も、大切な確認の一部です

まとめ|結論は「数字は正確でも、向きの取り違えに注意」

ここまでの検証を、3つの切り口で整理します。 表だけでも、判断の材料として使ってください

表は左右にスクロールできます

切り口編集部の見立て押さえる軸
①数字の正確性株価・PBR・時価総額の数値そのものは公開情報とほぼ一致していた個別の数字だけを見て「正確な記事」と即断しない
②業績の伸び縮みの向きノイルイミューンは実際には赤字縮小、ラクオリアとモデルナの直接提携は確認できず「前期比」の向きと、関連づけの根拠記事の日付を必ず確認する
③勧誘導線・運営者運営者「佐藤真理子」の実在・所在地は確認できず、LINE登録後の情報の中身も不明無料登録の先に何があるか、登録前に確認する

編集長のコメント

タダシ

数字が正しいだけでは、記事の中身までは保証されません。

この記事だけを根拠に動くのは、私ならやめておきます。

株価などの数字は正確でも、業績の向きや関連性の説明には見過ごせない誤りがあります。 鵜呑みにしての登録はおすすめしません。

確認ポイント

分析マン的メモ:一人で判断に迷ったら

この記事のように、数字は正確でも肝心なところに問題があるケースは少なくありません。 ひとりで判断に迷う場合は、投資詐欺検証ラボの無料相談へご相談ください材料を一緒に並べることはできます