結論を先に置きます
「AIが自動で売買して、入金額が45日で559%に増える」——そう謳う投資サービス ShisanCore(シサンコア) の話です。
結論から。
ShisanCoreへの登録・入金はおすすめできません。
理由は3つ。
① 広告では「45日で559%」という数字が出てきますが、なぜそれが実現するのか説明がありません。
② 運営会社の所在地は書かれていますが、代表者名・電話番号は確認できません。
③ 金融庁の暗号資産交換業者登録一覧にも、無登録業者の名称一覧にも、ShisanCoreの名称は確認できませんでした(2026年7月時点)。
作り込まれた広告だからこそ、中身を順番に確認していきます。
結論だけ先に言うと、私なら登録しません。
45日で5倍以上になる、という数字の根拠が説明されていないからです。
注意
金融庁が名指しで警告している手口と重なります
金融庁はSNS・マッチングアプリ等で知り合った者や著名人を騙る者からの投資勧誘等にご注意ください!で、著名人を騙るSNS上の偽広告を通じて投資を行った結果、出金できなくなったという相談が寄せられていると明記しています。
「著名人が紹介している」は、安心の証拠ではなく警戒すべきサインと読むのが安全です。
なお、この注意喚起はShisanCoreを名指ししたものではありません。 まずは3つに分けて見る
表は左右にスクロールできます
| 切り口 | 広告で言っていること | 確認できた事実 |
|---|
| ① 559%の根拠 | 「AIが自動売買し、45日で559%の利益」 | 運用実績を裏付ける一次情報なし。リスクの説明もない |
| ② なりすまし広告 | (広告にマツコ・デラックスさん、黒柳徹子さんの名前が使われている) | 本人の関与を示す記載は確認できず、なりすましの可能性が高い |
| ③ 運営会社・金融庁登録 | 所在地の記載あり(六本木ヒルズ森タワー) | 代表者名・電話番号なし。金融庁の登録業者一覧に名称確認できず |
本記事は「ShisanCoreで損をした」という個別の被害を認定するものではありません。
やりたいのは、広告に書かれていることと、金融庁・国民生活センターが公表している投資トラブルの典型パターンを突き合わせることです。
断定はしません。並べて、整理します。判断はあなたがしてください。
広告の作り込みや、有名人らしき写真の説得力は、安全性の証明にはなりません。
私なら、運営会社の実体と金融庁登録の有無を先に見ます。
ここまで、広告の言い分と確認できた事実を3つの切り口で並べてきました。
表で見ると違和感はあっても、自分が接した広告が本当に危ないのかは判断しづらいものです。
少しでも不安なら、登録する前にLINEで気軽に聞いてください。

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① 559%の根拠——利益計算ツールの中身
ShisanCore公式広告ページの見出し部分(画像:ShisanCore公式広告ページより)。広告ページを開くと、まず目に入るのがこの見出しです。
「ShisanCoreで始める、よりスマートなトレーディング」。
ビットコインやイーサリアムなど全40銘柄を扱えるとうたい、見た目は本格的です。
そのすぐ下に置かれているのが、入金額と運用日数を入れると利益を計算する収益シミュレーターです。
収益シミュレーターの表示。84万9,276円が45日で559万9,314円になる計算が示されていますが、この数字を裏付ける運用実績の説明はありません(画像:ShisanCore公式広告ページより)。84万9,276円を入れて45日運用すると、収益率559%で559万9,314円になる、と表示されます。
ですが、これは入力した数字から自動計算した予測値であって、実際に増えたお金ではありません。
金融庁は暗号資産・電子決済手段関係のページで、暗号資産の交換サービスを行うには資金決済に関する法律に基づく登録が必要だと説明しています。
国がお金を交換する商売を「届け出として認めた印」が登録であり、登録の有無は利用者自身が確認できるポイントです。
45日で資産が5倍以上になるなら、根拠の説明が真っ先に必要です。
それが、広告のどこにもありません。
シミュレーターの数字は、期待を先に見せるための演出です。
私なら、計算上の利益と、実際に引き出せるお金は別物だと考えます。
「残りわずか」「今すぐ登録」という表示は、必ずしも需要の証拠ではありません。
冷静に考える時間を奪う演出、というのが私の見方です。
② なりすまし広告——著名人の名前を使った勧誘
ここは特に重要な点です。
ネット上には、マツコ・デラックスさんや黒柳徹子さんの名前や写真を使い、ShisanCoreで利益が出たように見せる広告が出回っていると報告されています。
テレビ番組の名前や、大手ニュースサイトの体裁を模した記事も確認されている、という報告もあります。
私が確認した範囲では、お二人や当該番組が実際にこのサービスを勧めている事実は見当たりません。
注意
著名人なりすまし広告の相談は急増しています
国民生活センターはSNSをきっかけとして、著名人を名乗る、つながりがあるなどと勧誘される金融商品・サービスの消費者トラブルが急増で、相談件数が2021年度52件から2023年度は1,629件へ急増していると公表しています。
2023年度の平均契約購入金額は687万円にのぼります。
金融庁も著名人を騙る者からの投資勧誘への注意喚起で、「SNS上の偽アカウント・偽広告は著名人のアカウント・広告を装います」と明記しています。
「有名人が紹介しているから安心」という理屈は、そのまま信じてはいけません。
なお、これらの注意喚起・統計はShisanCoreを名指ししたものではありません。 名前や顔写真を無断で使われた有名人も、いわば被害者という側面があります。
「有名人が言っているから」を、信用の理由にしないでください。
著名人の名前を使った広告は、真偽の見分けが特に難しいところです。
ひとりで判断せず、気になる広告があればスクリーンショットを送ってください。

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③ 運営会社と金融庁登録——所在地はあるが代表者名がない
「まずは60秒で無料アカウント登録」と個人情報の入力を促す画面(画像:ShisanCore公式広告ページより)。登録の入口はシンプルで、名前・メールアドレス・電話番号を入力するだけです。
その先で、サポート担当という人物から連絡が来て、初回入金の手続きへ案内される、という流れになっています。
ShisanCore公式サイトの「基本情報(会社プロフィール)」。所在地・メールの記載はありますが、代表者名・電話番号は確認できません(画像:ShisanCore公式サイトより)。ShisanCoreの運営情報(サイト・公開情報ベース)
- サービス名
- ShisanCore(シサンコア)
- 設立
- 2017年8月15日(サイト記載)
- 所在地
- 六本木ヒルズ森タワー6F(東京都港区、サイト記載)
- 代表者・電話番号
- 記載が確認できない
- サポート受付時間
- 平日9:00〜17:30(日本時間、サイト記載)※電話番号の記載なし
- 金融庁の登録
- 暗号資産交換業者登録一覧・無登録業者リストのいずれにも名称なし(2026年7月時点)
ここが今回の検証の核心です。
所在地の記載はありますが、会社の代表者名も電話番号も見当たりません。
ネットで大きなお金を扱う以上、本来これらは利用者が確認できる形で示されているべき情報です。
編集部が金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(2026年4月30日現在・全27社)を確認した範囲では、ShisanCoreの名称は見当たりませんでした。
金融庁が無登録業者として名指しした一覧(国内)・同(海外)にも、同様に確認できませんでした。
ただし、リストに載っていない=安全、ではありません。
金融庁の暗号資産・電子決済手段関係のページでは、暗号資産の交換サービスを行うには資金決済に関する法律に基づく登録が必要だと説明されています。
登録の有無は、金融庁の金融事業者一括検索(search.fsa.go.jp)で利用者自身も確認できます。
所在地はあっても、代表者の名前が出てこない。
私なら、これだけで前払いはしません。
ShisanCoreのサイトに掲載された「ライセンス」ページ。金融庁や各地の財務局への登録をうたっていますが、公的な登録業者一覧では確認できませんでした(画像:ShisanCore公式サイトより)。さらに気になったのが、サイトの「ライセンス」というページです。
そこには「金融庁」への暗号資産交換業者としての登録、「関東財務局」への第一種・第二種金融商品取引業者としての登録、というように、監督機関ごとの対応が表の形で並べられています。
ところが、金融庁の暗号資産交換業者登録一覧にも、金融庁の無登録で金融商品取引業を行う者の名称等についてにも、ShisanCoreという名称は確認できませんでした。
監督機関の名前を並べることと、実際に登録されていることは別の話です。
三菱UFJ信託銀行・金融庁の名称が、提携先であるかのように紹介されている部分(画像:ShisanCore公式サイトより)。同じページには、三菱UFJ信託銀行や金融庁の名前も、あたかも提携しているかのように紹介されています。
ですが、これらの金融機関・官公庁がShisanCoreを支持・保証しているという記載は、当該機関の公式サイトでは確認できませんでした。
有名な銀行や役所の名前を借りて信用があるように見せる手口は、広告でよく使われる演出です。
監督機関の名前を並べても、登録の事実は変わりません。
名前を借りているだけなら、私は信用しません。
運営会社の実体や登録の有無は、広告を読むだけでは判断がつきにくいところです。
登録・入金の前に、気になるサイトのURLをLINEで送ってください。

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出金条件——「税金・手数料」名目で追加入金を求める型と一致
入金した後、実際にお金を引き出せるのかどうかが、最後の一番大事な確認点です。
ShisanCoreのサイトには「よくあるご質問」として、出金についての項目が用意されています。
そこでは、出金には本人確認の書類が必要で、内容に不備があれば出金を遅らせたり拒否したりする場合があるという趣旨の記載が見られます。
注意
「税金」名目で追加入金を求める手口と一致します
国民生活センターはSNS上の投資グループで勧誘される詐欺的なFX取引トラブルとして、次のような相談事例を公表しています。
投資グループの指示で個人名義の口座に計500万円を振り込み、出金を求めたところ「出金には税金として160万円が必要」と言われて振り込んだ。ところが「間違った口座に入金された」としてさらに160万円を請求され、それも振り込んだが、500万円は結局出金されなかった。
この資料でも、利益が出ているように見せて送金を重ねさせ、最終的に出金できなくなるという手口が報告されています。
「出金には税金や手数料が必要」という説明そのものが、この型と重なります。
なお、この相談事例はShisanCoreを名指ししたものではなく、別の事業者に関するものです。 出金の条件として、追加のお金を求められたら、私ならその場で止めます。
それは運用ではなく、回収の段階に入っているサインです。
口コミ(二次情報)でも、ShisanCoreについてしっかり出金できたという信頼できる声は見当たりませんでした。
これだけ派手に「559%」と宣伝していれば、利益を引き出せた報告が自然と増えるはずです。
ただし、これは私が裏を取れていない報道・口コミベースの情報です。
断定はできませんが、「悪い評判がない」のではなく「安心して使えたという声が見つからない」というのが実態に近いと考えます。
見極めチェックリスト
- 運営会社の代表者名・電話番号が確認できるかを最初に確認する(なければ入金しない)
- 「45日で559%」のような高い利回りは、根拠の説明があるかを必ず確認する
- 「収益シミュレーター」の数字は予測値であり、運用実績ではないと理解する
- 金融庁の金融事業者一括検索(search.fsa.go.jp)で登録の有無を確認する
- 著名人の名前・写真を使った広告は、本人の関与が確認できるかを疑う
- 出金の条件として追加入金を求められたら、その瞬間に支払いを止めて相談する
きれいな数字や有名人の名前は、信用の証拠になりません。
私は、運営会社と金融庁登録の確認を先にします。
まとめ|きれいな数字は信用の根拠にならない
| 切り口 | 結論 |
|---|
| ① 559%の根拠 | 収益シミュレーターの数字は予測値。運用実績を裏付ける説明はない |
| ② なりすまし広告 | 著名人の関与は確認できず、国民生活センターが警告する型と重なる |
| ③ 運営会社・金融庁登録 | 代表者名・電話番号がなく、登録業者一覧にも名称が見当たらない |
「ShisanCore」という名前、本格的に見えるサイトのデザイン、著名人の名前——どれも利用者に安心してもらうための材料であって、運営が信頼できる証拠にはなりません。
投資サービスの良し悪しを見た目で判断するのは困難です。
確認すべきはまず2点、運営会社の代表者が確認できるか、金融庁への登録があるか。
どちらも確認できないなら、どれだけ数字が魅力的でも、あなたのお金を守る仕組みは存在しないと考えてください。
きれいな広告は信用の根拠になりません。
運営会社が確認できないなら、私は登録しません。
確認ポイント
「このサービス、登録して大丈夫?」と迷ったら
AIを謳う投資サービスは、名前を変えて次々に現れます。
登録や入金の前に、サイトのURLや広告のスクリーンショットを送ってください。
編集部が運営会社の記載・金融庁登録の有無・典型的な手口との一致度を公的資料ベースで整理します。
相談は無料です。
——編集長タダシより