結論を先に置きます
「ミナトの秘密投資ブログ」は、
FX自動売買ツール『シトリンEA』の運用結果を、
毎週欠かさず公開しています。
調べた範囲で、詐欺と断定できる公的証拠は確認できませんでした。
ただし、安心しておすすめできる材料も見当たりません。
理由は3つあります。
① 毎週公開されている運用結果の画像は、実際のMT5画面ではなく、加工されたデザイン画像である
② 無料で配られるEAを動かすには、指定される海外FX業者の口座開設と有料のVPS契約が必要になる
③ 発信元ブログに、特定商取引法に基づく表記が確認できない
「実際のMT5履歴を公開中」という言葉は、確かに信頼できそうに見えます。
でも、私はその画像の見た目だけでは何も判断しません。
確認ポイント
本記事のスタンス
断定はしません。
確認できる材料と、確認できない材料を分けて並べます。
判断はあなたがしてください。
まずは3つに分けて見る
この投稿は、3つの視点に分けると整理しやすくなります。
実績の見せ方、無料の出口、発信元ブログの3つです。
| 視点 | 確認するポイント |
|---|
| ①実績の見せ方 | 毎週の運用結果画像は、実際のMT5画面か、作り込まれたデザイン画像か |
| ②無料の出口 | 無料配布のEAを動かすために、どこへ口座を作り、何を支払うことになるか |
| ③発信元ブログ | 運営者情報・特定商取引法に基づく表記は確認できるか |
この表が、この記事の地図です。
1つずつ、公的資料と照らして見ていきます。
「ミナトの秘密投資ブログ」とシトリンEA
「ミナトの秘密投資ブログ(minato-invest.com)」は、
個人を名乗る「ミナト」氏が運営するFXブログです。
公式LINEに登録した人へ、
『ルチルクオーツEA』『シトリンEA』『タイガーアイEA』という3つのFX自動売買ツール(EA)を無料配布しており、
当ラボでは、この仕組み自体をこれまでに複数回検証してきました。
今回確認した投稿は、
2026年7月20日〜7月24日の運用結果として、
「+49,031円」という数字を伝える週次の実績報告記事です。
「EUR/USD・0.01ロットで運用」「実際のMT5履歴を期間指定で公開中」と説明されています。
“引用
掲載しているスクリーンショットは、MT5の期間指定を表示した状態で撮影しており、実際の運用期間もご確認いただけます。
出典「ミナトの秘密投資ブログ」シトリンEA週次投稿より(2026年8月4日取得)
「期間を指定して撮影している」という説明は、丁寧に見えます。
ただ、期間を選べるということは、良い週だけを選んで公開することもできる、という意味でもあります。
「この投稿、信じていいのか分からない」
そう思ったら、ここで一度立ち止まってください。
気になる投稿やLINEのスクリーンショットがあれば、
まずは送って確かめてください。

投資詐欺検証ラボLINE相談窓口
①実績の見せ方|MT5画面か、デザイン画像か
実際に投稿を確認すると、
運用結果は「シトリンEAの運用結果」という見出しと、
金色の宝石をあしらった装飾つきの画像として掲載されています。
取引時刻・価格・損益といったMT5の取引履歴らしき表も組み込まれていますが、
全体としては、加工されたデザイン画像です。
画像:「ミナトの秘密投資ブログ」の週次投稿より(2026年8月4日取得)。取引履歴はMT5の生画面ではなく、金色の装飾やロゴが入ったデザイン画像として公開されている取引の時刻や価格まで細かく載っている点は、確かに手が込んでいます。
それでも、これは加工された画像です。
私は、この画像だけでは何も判断しません。
「セミナーで勉強すれば、勝てるようになる」
「自動売買ソフトを使えば、なにもしなくても儲かる」
こうした言葉でFXや暗号資産への投資を一方的に勧める手口について、
金融庁「『FX取引・暗号資産投資の勧誘』にご注意!!」は名指しで注意を呼びかけています。
“引用
「セミナーで勉強すれば、勝てるようになる」「自動売買ソフトを使えば、なにもしなくても儲かる」などと言って、FX・バイナリーオプション・暗号資産等への投資を一方的に勧めてくるケースが以前より発生しています。
出典金融庁「『FX取引・暗号資産投資の勧誘』にご注意!!」(令和5年4月4日)
画像:金融庁「『FX取引・暗号資産投資の勧誘』にご注意!!」より(2026年8月4日取得)この注意喚起は「ミナトの秘密投資ブログ」を名指ししたものではありません。
ただ、『無料』『自動』という言葉が並ぶ案件に触れるときの、共通の注意点として押さえておきたい内容です。
確認ポイント
分析マン的メモ:実績公開は「演出」にもなり得る
利益が出ている実績を見せて信用してもらう、というやり方自体は、
投資詐欺の手口としても一般的に使われる演出だと、
金融庁「それ詐欺です!SNS上の投資勧誘にご注意ください!」などで指摘されています。
この指摘も「ミナトの秘密投資ブログ」を名指ししたものではありません。
ですが、実績を見せられたら安心、という受け取り方自体を一度疑ってみてください。
『簡単そう』と『簡単に勝てる』は、混ぜないでおきましょう。 ②無料の出口|口座開設とVPS契約
この投稿の末尾では、
公式LINEに友だち追加した人へ、
『ルチルクオーツEA』『シトリンEA』『タイガーアイEA』の3つを無料で配布するとしています。
画像:「ミナトの秘密投資ブログ」の投稿末尾より(2026年8月4日取得)。友だち追加の特典として3種のEAを無料配布するとしているただし、
EA(自動売買システム)は、それ単体では売買できません。
MT5を動かす証券会社(FX業者)の口座が必要で、
さらに24時間EAを動かし続けるためのVPS(仮想専用サーバー)契約も、
同じブログ内の別記事ですすめられています。
画像:同ブログの「あわせて読みたい」欄より(2026年8月4日取得)。VPS契約の記事と、海外FX業者「XM」の利用をすすめる記事が並んで置かれている『無料でEAをプレゼント』。
この言葉だけを見て、支払いが発生しないと考えるのは早いです。
口座開設先とVPS契約料、この2つは別に確認します。
海外のFX業者を利用する場合、
日本の居住者を相手にする以上、金融商品取引業の登録が必要です。
無登録の海外業者との取引について、
金融庁「無登録業者との取引は要注意!!~無登録業者との取引は高リスク~」は、
次のようなトラブル事例を挙げています。
“引用
出金の拒否や法外な出金手数料を請求されたりするほか、これまで連絡が取れていたのに急に連絡が取れなくなる。
出典金融庁「無登録業者との取引は要注意!!~無登録業者との取引は高リスク~」
この注意喚起自体は「ミナトの秘密投資ブログ」を名指ししたものではありません。
関連記事で名前が挙がっている海外FX業者「XM(XMTrading)」については、
運営会社が金融庁の無登録業者リストに掲載されている事実を、
「XMの出金拒否は本当か」で個別に確認しています。
気になる場合は、そちらもあわせて確認してください。
なお、
EA(自動売買ソフト)そのものの販売・レンタル業者についても、
北海道財務局「自動売買ソフトの販売・レンタル業者にご注意」が注意を呼びかけています。
この注意喚起も「ミナトの秘密投資ブログ」を名指ししたものではありません。
EAを無料で受け取ることと、
EAを実際に動かすための契約は、
分けて確認する必要があります。
③発信元ブログ|運営情報と過去の検証
案件の中身を見る前に、
発信しているブログ自体を確認します。
運営者は「ミナト」を名乗る個人で、
2019年からFXをしているとされ、
「金融機関等に所属する金融の専門家ではない」旨の記載があります。
特定商取引法に基づく表記(運営会社・所在地・連絡先)は、確認できる形では見当たりません(プライバシーポリシー・免責事項へのリンクは確認できます)。
念のため、
金融庁の無登録で金融商品取引業を行う者の名称等についても確認しましたが、
2026年8月時点で「ミナト」「シトリンEA」等の名称は確認できませんでした。
画像:金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」より(2026年8月4日取得)ただし、掲載されていないことは、安全を意味しません。
金融庁自身も、掲載は警告書の発出時点で確認できた業者に限られるとし、
掲載がなくても無登録営業に該当する行為があり得るとしています。
同じブログを検証するのは、これで何度目かになります。
毎回、新しい実績投稿が出るたびに、同じ無料EA配布・同じ口座開設導線が繰り返されています。
表は左右にスクロールできます
| 公開日 | 当ラボの記事 | 確認した勧誘導線 |
|---|
| 2026-06-15 | 「ミナトの秘密投資ブログ」は安全? | 無料EA配布→海外FX業者の口座開設 |
| 2026-06-21 | 「急かす投資話」に乗らない3つの確認 | 急かす勧誘・借金での投資 |
| 2026-06-28 | FIRE時間術ブログから誘われるインドラEA | 解説記事経由の無料EA勧誘 |
| 2026-07-21 | シトリンEA・ルチルクオーツEAの解説記事を検証 | EA解説記事経由の無料配布 |
| 2026-08-04 | 本記事(週次運用結果の公開) | 継続的な実績公開という見せ方経由の勧誘 |
運営情報に新しい記載は確認できませんが、
投稿の切り口だけは、解説記事・時間管理術・週次実績と形を変えて続いています。
「発信元の情報がここまで確認しにくいと、一人で判断するのは心細い」
そう感じたら、特定商取引法に基づく表記や運営者情報のスクリーンショットを、
LINEで送ってもらえれば一緒に確認します。

投資詐欺検証ラボLINE相談窓口
立ち止まりたい3つの理由(編集部整理)
ここまでの材料を、編集部の視点で3つに整理します。
| 宣伝されている内容 | 実際に確認すべきこと |
|---|
| EA3種が完全無料 | 証券口座の開設・入金は別途発生します |
| 「毎週実績を公開」で安心感を演出 | 画像は加工されたデザイン画像で、生の取引履歴ではありません |
| 「良い週も悪い週もある」という謙虚な書き方 | 口座開設先の安全性については触れられていません |
- 1運用結果の画像が、実際のMT5画面かデザイン画像かを見る
- 2無料の先でどの証券会社の口座を作ることになるかを確認する
- 3その証券会社が金融庁の登録を受けているか調べる
- 4特定商取引法に基づく表記の有無を確認する
3つとも「悪い証拠がある」ではなく「確認できない材料がある」です。
でも、口座を作りお金を動かす判断では、この2つはほとんど同じ重さだと私は考えます。
いま無料配布の案内を受け取っていて迷っている方は、
判断する前に一度、その案内を見せてください。
案件名とスクショを送るだけで大丈夫です。

投資詐欺検証ラボLINE相談窓口
確認するときのチェックリスト
シトリンEAに限らず、
無料配布や実績公開をうたうFX自動売買ツールに触れる前に、この6つを確認してください。
- 運用結果の画像が、実際のMT5画面か、加工されたデザイン画像かを確認したか
- 無料で受け取るEAを動かすために、どの証券会社の口座を作ることになるか確認したか
- その証券会社が金融庁の登録を受けているか、金融庁の検索機能で確認したか
- VPS契約など、EAの外側で発生する費用を確認したか
- 発信元ブログに特定商取引法に基づく表記があるか確認したか
- 「無料」「毎週公開」という言葉だけで安心していないか、一度立ち止まったか
6つのうち1つでも確認できないなら、その日は口座を作らない。
これだけで、防げる失敗がかなりあります。
まとめ|3つの視点をもう一度
| 視点 | 確認できたこと |
|---|
| ①実績の見せ方 | MT5の取引履歴を模したデザイン画像であり、生の取引画面ではありません |
| ②無料の出口 | 無料EAを動かすには海外FX業者の口座開設とVPS契約が必要です |
| ③発信元ブログ | 特定商取引法に基づく表記は確認できませんでした |
「ミナトの秘密投資ブログ」のシトリンEA週次投稿について、
詐欺と断定できる公的証拠は確認できませんでした。
同時に、毎週の実績公開という見せ方だけでは、口座開設先やVPS契約の安全性を確認したことにはならない状態でもあります。
判断材料がそろうまで待つことも、立派な選択です。
確認ポイント
この投稿、信じていい?と思ったら
「実績画像が本物か分からない」「口座開設先が不安」
そんなときは、案件名・URL・勧誘文のスクリーンショットをLINEで送ってください。
公的資料と突き合わせて、確認すべきポイントを一緒に整理します(相談は無料です)。