結論を先に置きます
先に結論からお伝えします。
株式会社LION(運営責任者として辻一拓の名前が案内されています)が案内する副業について、現時点で「詐欺だと断定できる公的な証拠」は確認できません。
ただ同時に、安心して登録・決済をおすすめできる材料も見当たらない、というのが正直なところです。
理由はシンプルです。
①「二択で月収100万円、当日5万円」という数字の根拠、報酬が生まれる仕組みの説明が広告のどこにも見当たらない。
②LINE登録のあとに「スキップガイド」500円の決済が案内され、その先に高額なサポートプランが案内されると報じられている。
③特定商取引法の表示ページの電話番号が、資料によって異なる表記になっている。
この3点が重なっているからです。
なお、株式会社LIONという法人自体は国税庁の法人番号公表サイトのデータをもとにしたgBizINFOで法人番号9012401042735として確認できました。「法人番号が確認できる=安全」という意味ではない点に注意してください。
結論だけ先に言うと、私だったら500円の決済にも進みません。
仕組みを説明できない「当日5万円」ほど、先に進むより立ち止まるべきです。
まずは3つに分けて見る
「怪しい/怪しくない」を雰囲気で決めると、判断がブレます。
そこで、株式会社LIONの副業を3つの切り口に分けてから順番に見ていきます。
この整理表は、似た「二択で稼げる」系の副業案内が来たときにも応用できます。
こうやって分けると、確認すべき場所が見えてきます。
私は「当日5万円」という数字より、仕組みの説明・勧誘導線・運営者を先に見ます。
表は左右にスクロールできます
| 切り口 | 見るポイント | 結論(現時点) |
|---|
| ①広告の中身 | 何をして、なぜ報酬が発生するのか、広告の段階で仕組みの説明があるか | 「二択で月収100万円」「当日5万円」とあるが、報酬が生まれる仕組みの説明は見当たらない |
| ②勧誘導線 | 登録から費用が発生するまでの流れと、事前の説明があるか | LINE登録→二択に回答→500円のスキップガイド決済という流れの先に、高額サポートプランが案内されると報じられている |
| ③運営情報 | 誰が運営し、法人・連絡先として確認できるか | 法人番号は確認できるが、特定商取引法の表示ページの電話番号表記に資料間で差異が見られる |
確認ポイント
本記事のスタンス
本記事は、特定の個人や事業者を一方的に断罪することを目的としません。
広告や特定商取引法の表示ページの内容と、消費者庁・国民生活センター・金融庁などの公的情報を照らし合わせ、受け取る側が冷静に判断するための材料を整理します。
確定情報(公的記録)と、広告・報道ベースの情報は、できるだけ分けて書きます。
株式会社LIONの副業はどう案内されているか
まず、株式会社LIONの副業がどう案内されているかを整理します。
ここはまだ評価ではなく、広告で届く「表示」を並べた段階です。
見せ方だけなら、魅力的に見えて当然です。
私はここで期待せず、次に仕組みの説明と運営情報を見ます。
株式会社LIONのうたい文句(広告・案内ベース)
- 案件名
- 株式会社LIONが案内する副業。運営責任者として辻一拓の名前が案内されています
- うたわれる内容
- 「二択で月収100万円!当日5万円があなたの手に」など、LINE登録とスマホでの回答だけで即日の現金を受け取れるとする表現
- 申し込み導線
- 広告 → LINE友だち追加 → スマホで二択に回答 → 支払い方法を選択 →「スキップガイド」500円の決済
- 別パターンの広告
- 同じ運営とされる広告の中には「選ぶだけで報酬2,000円GET」という、金額の異なる訴求も確認されています
- 費用の案内
- 広告は無料をうたう一方、登録後に500円の決済、その先に高額なサポートプランが案内されると報じられています
同じ運営とされる別の広告では「選ぶだけで報酬2,000円GET」と、金額の異なる訴求が使われている。(画像:株式会社LIONの副業広告より)「当日5万円」と「選ぶだけで2,000円」。
同じ運営とされる広告でも、訴求される金額に幅があることが分かります。
景品表示法は、実際のものよりも著しく優良であると示す表示を「優良誤認表示」として禁止しています。広告ごとに提示金額が異なること自体を優良誤認と断定はできませんが、実際に受け取れる金額と広告の表示にギャップがないかは、確認しておきたいところです。
①広告の中身|「二択で月収100万円」の仕組みは明かされない
副業でも投資でも、いちばん大事なのは「どうやってお金が生まれるのか」という報酬の根拠です。
ふつうの仕事や取引なら、何をすれば・どうして利益が出るのかが、登録の前に説明されます。
そこが分からないまま登録だけ先に進ませる案内は、私は慎重に見ます。
確認できる情報によると、株式会社LIONの副業では、LINEで「二択」に回答することが「アンケート協力の対価」とされ、その報酬として当日5万円が提示されるとされています。
ただし、なぜアンケートに回答するだけで数万円という報酬が発生するのか、その原資や仕組みの説明は広告のどこにも見当たりません。
もし本当に元手なしで毎日確実に5万円が生まれる仕組みがあるなら、他人に配らず自分だけで使えばいい話です。
ここが、私がいちばん引っかかった点です。
この「まず少額の関門を設ける」という流れは、株式会社LIONに限った話ではありません。
スキルペイの1490円ガイドブックの事例でも、少額の購入のあとに高額なプランが案内される流れが報じられており、500円という少額決済も、支払いへの心理的なハードルを下げる役割を持つ可能性があります。
気になる広告やLINEのやり取りがあるなら、決済する前にスクショをLINEで送って一緒に確かめてください。

投資詐欺検証ラボLINE相談窓口
②勧誘導線|LINE登録から500円決済、その先の高額サポートプランへ
次に、決済までの導線を見ます。
株式会社LIONで違和感が出やすいのは、仕組みの説明より先に「LINE登録」と「二択への回答」を求められる点です。
登録して回答してからでないと、何にお金が動くのか・いくらかかるのかが分かりにくい、という流れになっています。
確認できる情報によると、株式会社LIONの副業では、LINE登録後に二択への回答が案内され、「スキップガイド」という資料を500円で購入する必要があるとされています。
その決済の先で、より手厚いサポートプランが案内される、という情報があります。
LINE登録のあとに運営責任者の名前が案内され、高額なサポートプランが提示されるという流れは、エディットラインの副業案件の記事でも同じ骨格として整理しました。
また、他の検証記事によると、この500円の決済画面に表示される振込先の口座名義が、法人名ではなく個人名義になっていると報じられています(当編集部で決済画面そのものを確認したわけではなく、報道ベースの情報として扱います)。
特定商取引法は、通信販売の代金の支払方法について明示を求めており、支払先が誰の名義になっているかは、契約の実態を確認するうえで気になるポイントです。
「今だけ500円」で判断を急がせる案内ほど、私はいったん手を止めます。
少額だからこそ、その先に何があるかを先に確認したいところです。
③運営情報|株式会社LIONと辻一拓の実在確認
最後に運営情報です。
「辻一拓」という名前は、株式会社LIONの特定商取引法に基づく表示ページに運営責任者として記載されている情報です。
まずは確認できる情報を並べ、そのうえで「自分で裏取りできるか」を見ていきます。
株式会社LIONの特定商取引法に基づく表記ページ。運営責任者名・所在地・メールアドレスの記載はあるが、電話番号は他の資料と異なる表記になっている。(画像:株式会社LION特定商取引法に基づく表記ページより)確認できる運営情報
- 販売事業者
- 株式会社LION(法人番号 9012401042735。国税庁法人番号公表サイトのデータをもとにしたgBizINFOで確認)
- 運営責任者
- 辻一拓(特定商取引法の表示ページ上の記載)
- 登記上の本店所在地
- 東京都豊島区巣鴨2-11-5 巣鴨第一ビル6F(〒170-0002)
- 法人番号の指定日
- 2025年2月4日(比較的新しい指定)
- 電話番号
- 資料によって03-6903-7479/042-404-2368と表記が分かれています(編集部では原因を特定できていません)
注意
同姓同名の別法人に注意
東京都豊島区内には、今回の株式会社LION(巣鴨2-11-5、法人番号9012401042735)とは別に、同姓同名の株式会社LION(高田3-18-10、別の法人番号)が存在することが確認できています。
会社名だけで検索すると無関係の法人の情報と混同するおそれがあるため、所在地と法人番号の両方で対象を特定することを推奨します。
特定商取引法の表示ページに記載されている「巣鴨第一ビル」の外観。(画像:不動産情報サイト掲載の物件情報より)特定商取引法は、通信販売の広告について、事業者に氏名(名称)・住所・電話番号などの表示を義務付けています(消費者庁 特定商取引法ガイド)。
同ガイドでは「電話番号については確実に連絡を取れる番号を表示することが必要」とされています。
株式会社LIONの表示ページには電話番号の記載がありますが、資料によって数字が異なるという状況は、この「確実に連絡が取れるか」という観点で気になる点です。
また、株式会社LION・辻一拓のいずれについても、金融庁の無登録で金融商品取引業を行う者の名称等についてには掲載が確認できませんでした。
このリストは金融商品取引業に該当する行為が疑われる事業者を対象とした公表であり、「掲載がない=問題がない」という意味ではありません。今回のようなアフィリエイト・情報商材的な副業案件が、そもそもこのリストの対象範囲に含まれるかどうかも別の論点です。
法人番号が確認できることと、連絡先が確実につながることは、別の話です。
私なら、電話番号の表記が食い違ったままでは決済に進みません。

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気になるポイント(編集部整理)
ここまでを踏まえ、編集部が特に気になった4点を整理します。
どれも「詐欺だと断定する根拠」ではなく、決済の前に確認したいチェックポイントとして読んでください。
- 1①「二択で月収100万円、当日5万円」という報酬の根拠、仕組みの説明が広告のどこにもない
- 2②広告によって提示される金額に幅がある(当日5万円/選ぶだけで2,000円)
- 3③LINE登録・500円のスキップガイド決済のあとに、高額なサポートプランが案内されると報じられている
- 4④特定商取引法の表示ページの電話番号の記載が資料によって異なる(03-6903-7479/042-404-2368)
本記事は、TREASURE BOXの副業案件の記事でも整理してきた、SNS広告からLINE登録を経て段階的に高額プランへ進む副業案件に共通する確認ポイントと同じ視点で見ています。
案件ごとに社名や訴求文句は違っても、確認すべき骨格は共通しています。
同じ系統の手口に公的機関が注意喚起を出している
株式会社LIONそのものを名指しした行政処分や注意喚起は、現時点では確認できません。
ただし、「簡単に稼げると謳って登録させ、後から高額な費用を求める」という同じ系統の手口には、公的機関が繰り返し注意を呼びかけています。
消費者庁は2025年6月26日、簡単な副業をうたって登録させ、高額なサポートプラン契約を結ばせる事業者について、注意喚起を公表しました(対象は別の事業者です。株式会社LIONを名指ししたものではありません)。
この中で消費者庁は「初心者でも簡単に稼ぐことができる」「儲けが出なければ返金保証がある」といった勧誘文言を紹介し、注意を呼びかけています。
独立行政法人国民生活センターも2026年5月19日、「簡単なタスクで稼げる」とうたう副業トラブルと題し、簡単な作業のはずが「グループの連帯責任」などの名目で数十万円の入金を求められたという相談事例を公表しています(対象は株式会社LIONを名指ししたものではありません)。
株式会社LIONの案件がこれらに該当すると断定はできませんが、「アンケート回答」「二択」を入り口にした少額決済と、その先の費用請求という流れが似ているなら、同じ目線で慎重に確認する価値はあります。
LINE登録型の副業案件全般については、「スタンプを送るだけ」LINE副業の記事でも、公的資料をもとに確認できること・できないことを整理しています。
似たような手口の注意喚起が繰り返し出ているということは、それだけ相談が絶えないということです。
他人事だと思わず、一度立ち止まってほしいです。
もし不安を感じたら|相談先と188
すでに登録してしまった、500円やその先の費用を払ってしまった、という場合でも、できることはあります。
まずは一人で抱え込まないことです。
公的な相談窓口として、全国共通の消費者ホットライン「188(いやや!)」があります。
確認ポイント
公的な相談先
「188(いやや!)」に電話すると、お住まいの地域の消費生活センターや相談窓口を案内してもらえます。
登録日時・案内された金額・やり取りのスクリーンショットを手元にそろえてから相談すると、話がスムーズです。 「自分のケースが相談していい内容か分からない」というときは、まず当サイトのLINEに状況を送ってください。
公的窓口に行く前の整理だけでも、お手伝いできます。

投資詐欺検証ラボLINE相談窓口
登録・決済する前のチェックリスト
株式会社LIONに限らず、「二択」「アンケート」型の副業案内が来たときに決済の前に確認したい項目を、チェックリストにまとめました。
- ✅ 広告の段階で、なぜ・どうやって報酬が発生するのか、仕組みの説明があるか
- ✅ 「無料」「500円」など少額決済のあとに、高額なサポート費用が出てこないか
- ✅ 特定商取引法の表示ページの電話番号・法人名が、他の資料と食い違っていないか
- ✅ 決済画面の振込先が個人名義の口座になっていないか
- ✅ 会社名を国税庁の法人番号公表サイトで確認し、同姓同名の別法人と混同していないか
- ✅ 「今だけ」「当日」と決済を急かされていないか
- ✅ 不安を感じたら消費者ホットライン188や当サイトのLINEに相談できると分かっているか
まとめ
最後に整理します。
株式会社LION(運営責任者として辻一拓の名前が案内されています)の副業について、詐欺だと断定できる公的な証拠は確認できませんでした。
しかし、「二択で月収100万円、当日5万円」という報酬の根拠が見当たらないこと、500円のスキップガイド決済の先に高額サポートプランが案内されると報じられていること、特定商取引法の表示ページの電話番号が資料によって異なることが重なっており、私なら500円の決済にも進みません。
判断に迷ったら、急いで決済せず、公的窓口や当サイトのLINEで一度確認してください。
あなたの「妙だな」という感覚は、たいてい正しいです。
迷ったら、決済より先に相談してください。
立ち止まる判断は、決して遅すぎることはありません。