結論を先に置きます 結論を先に置きます。
「LGIM国際取引所」への登録・入金は、おすすめしません。
理由は、名前と実体のズレです。
イギリスの資産運用大手 Legal & General Investment Management(LGIM) を連想させる名称ですが、
運営会社名・所在地・連絡先を確認できる公的情報は 見当たりません 。
しかも、本家LGIMは 自社を騙る詐欺的な連絡について公式に注意喚起しています 。
くわしくは、このあと、
名称の使われ方、
SNSからの接触とLINE誘導の型、
運営会社の実体の3つに分けて、
順番に確認していきます。
最後にもう一度。
この案件への登録・入金は、おすすめできません。
「聞いたことがある名前に似てる」は、安心材料にはなりません。
むしろ、名前を借りている可能性を疑うきっかけにしています。
まずは3つに分けて見る ここから先は、3つの切り口に分けて確認していきます。
① 名称の使われ方と本家LGIMとの関係 、
②SNSからの接触と LINE誘導の型 、
③ 運営会社の実体 、
この3つです。
1つずつ、 事実を積み上げながら確認していきます 。
表は左右にスクロールできます
切り口 参考記事・SNSでどう見せているか 冷静に見た注意点 ①名称の使われ方 イギリスの資産運用大手LGIMを連想させる名称 を使っている(参考記事による)。 本家LGIMは公式に「 You and Legal & General 」で、なりすまし詐欺への注意を呼びかけている。名前が似ていること自体は、関連の証明にはならない。 ②SNSからLINEへの誘導 SNS広告や個別のやり取りから接触し、 LINE等で個別に投資を持ちかける 演出があったと報じられている(参考記事による・二次情報)。 金融庁 は、著名人・団体を騙るSNS投資勧誘で、LINEグループへの誘導や偽アカウントの利用を典型パターンとして挙げている。 ③運営会社の実体 サイト上に 運営会社名・所在地・電話番号を確認できる公的情報はない という(参考記事による)。 消費者庁 は、個人名義の口座への振込を求められた場合は詐欺だと明言している。
3つの切り口、どれも『よくある型』と重なっています。
1つだけなら偶然もありえますが、3つ揃うと話は別です。
① 「LGIM国際取引所」という名称と本家LGIMとの関係を確認する 「LGIM国際取引所」という名前を見て、
イギリスの大手資産運用グループ Legal & General Investment Management(LGIM) を連想する方は多いと思います。
LGIMは、Legal & Generalグループの資産運用部門として実在し、
日本語の案内ページも公開しています 。
ですが、
『LGIM国際取引所』という案件と本家LGIMのあいだに、
資本関係や業務提携があるという公的な記録は 一切確認できません 。
実は、
本家 Legal & General Investment Management公式サイト「You and Legal & General」 が、
自社や関係者を装う詐欺的な連絡について、
公式に注意喚起 しています。
“ 引用
You may be contacted by scammers pretending to be Legal & General or pretending to act on our behalf. We are working very hard to stop this.
出典 Legal & General Investment Management公式サイト「You and Legal & General」(2026年8月14日取得)日本語に訳すと、
『Legal & Generalを名乗る、または代理を装う詐欺師から連絡を受ける可能性がある』という趣旨です。
さらに同ページでは、
本物のドメインを明記して見分け方まで示しています 。
“ 引用
The Domains used by Legal and General are: www.legalandgeneral.com / www.landg.com / group.legalandgeneral.com / www.lgim.com / https://myaccount.landg.com
出典 Legal & General Investment Management公式サイト「You and Legal & General」(2026年8月14日取得)つまり、
『LGIM国際取引所』のように、
本家が公開する正規ドメイン一覧に 含まれない名称・サイト は、
本家の案内に照らせば「本家ではない」 、ということになります。
ここまでを整理すると、
本家のLGIMと、
今回の「LGIM国際取引所」の、
共通点は「名前の響き」だけ 、
というのが率直なところです。
なお、実在のLGIMは、
金融庁の スチュワードシップ・コード受入れ機関リスト にも機関投資家として名前が載っており、
日本の公的な枠組みでも認知された実在の資産運用グループです。
これは本家LGIMについての事実であり、
『LGIM国際取引所』という別の案件の実在性を裏づけるものではありません 。
本物のLegal & Generalが、自ら『なりすましの被害に遭う可能性がある』と公式に注意喚起しています。
この事実だけでも、名前を借りる側の意図はかなり疑わしいです。
表は左右にスクロールできます
項目 実在するLGIM(Legal & General Investment Management) LGIM国際取引所(今回の案件) 沿革 イギリス発、Legal & Generalグループの資産運用部門として実在 沿革を示す公的情報は確認できない 公式サイト・運営会社情報 landg.com/am.landg.com等で公開。なりすまし詐欺への注意喚起も掲載 公式な運営会社情報は確認できない (参考記事による) 日本での公的な扱い 金融庁のスチュワードシップ・コード受入れ機関リストに機関投資家として掲載 金融庁の無登録業者リストに該当する記載は確認できない (③で後述) SNSでの投資勧誘 確認できない(本家がSNSで個別に投資を持ちかける事実は確認できない) SNS等から接触し個別に勧誘 (参考記事による・二次情報)
誤解のないように言っておきますが、
本家のLegal & General Investment Management(LGIM)は、
名前を無断で使われている 可能性がある側 です。
LGIM本体に、
何か問題があるわけではありません 。
『聞いたことがある資産運用会社っぽい名前だから安心』——この発想自体が、詐欺の入口だと思ってください。
実在する有名な金融機関の名前を連想させるケース は他にもあります。 ABPMはアライアンス・バーンスタインのなりすましか検証 でも、 同じような手口 を検証しています。
「LGIM国際取引所」という名前は、
実在するLGIMを連想させるように作られていましたが、
両者の関係は確認できませんでした。
名前だけで安心していいのか、
判断に迷う方は多いと思います。
登録や入金を進める前に、
一度 LINEで名前と実態を照らし合わせてみてください 。
投資詐欺検証ラボ LINE相談窓口
② SNSからの接触とLINE誘導の型を確認する 参考にした記事によれば、
『LGIM国際取引所』はSNS広告や検索結果で見かけられ、
個別のやり取りへ誘導 されるケースがあると伝えられています(二次情報)。
この一つひとつの真偽を、当編集部は裏取りできていません。
ですが、
同じ「型」自体は、金融庁の資料にも繰り返し登場します 。
実際に、 金融庁 は、
著名人や団体の名前を騙る投資勧誘 が相談として多く寄せられていると 注意を呼びかけています 。
“ 引用
SNSやマッチングアプリ等を通じて知り合った者から、暗号資産やFXなどの投資商品の投資勧誘を受けて投資したところ、「返金を申し出ても返金されない」「(相手に送金後に)相手と連絡が取れなくなった」などという相談が多く寄せられています。同様に、著名人を騙るSNS上の広告等を通じて投資を行った結果、出金できなくなった等の相談も寄せられています。
出典 金融庁「SNS・マッチングアプリ等で知り合った者や著名人を騙る者からの投資勧誘等にご注意ください!」(公表:令和5年1月6日/最終更新:令和7年4月17日)画像:金融庁「SNS・マッチングアプリ等で知り合った者や著名人を騙る者からの投資勧誘等にご注意ください!」より なお、
この金融庁の注意喚起は、
『LGIM国際取引所』という名称を名指ししたものではありません 。
あくまで、
手口の「型」が一致している という話です。
『名前を知っている会社っぽいから』という理由だけで信じてしまう。これが、この手口の一番の狙いだと思います。
こうした、
SNSをきっかけにした投資勧誘トラブルは、
件数そのものが急増していること も、国民生活センターの資料で確認できます。
“ 引用
SNSをきっかけとして、著名人を名乗ったり、つながりを示したりして投資を勧誘されたという消費者トラブルが急増しています。(中略)こういった相談が、全国の消費生活センター等に寄せられており、2022年度と比べて約9.6倍と急増しています。
出典 独立行政法人国民生活センター「SNSをきっかけとして、著名人を名乗る、つながりがあるなどと勧誘される金融商品・サービスの消費者トラブルが急増―いったん振込してしまうと、被害回復が困難です!―」(令和6年5月29日公表)画像:独立行政法人国民生活センター公表資料より(令和6年5月29日公表) 同じ資料には、
出金時のトラブル が具体的にどう展開するか、
1つの相談事例 が記録されています。
“ 引用
出金手数料900万円と、運用している海外の株式市場に税金1,300万円を支払わないと出金できないと言われた。
出典 独立行政法人国民生活センター 相談事例(総額1500万円を振込・出金不能)利益が出ているように見せてから、出金の直前で追加費用を求める。この順番自体が、典型的な型です。
参考にした記事では、
『LGIM国際取引所』でも 出金を申し出ると、手数料や税金名目の追加入金を求められた 、
という展開が伝えられています(二次情報・当編集部では裏取りできていません)。
ただし、
『出金しようとすると追加費用を求められる』という構造そのものは 、
上記の国民生活センターの事例とも一致しており、
単発の孤立した手口ではない と見ています。
この点についても、
上記の資料は『LGIM国際取引所』を名指ししたものではないことは、
重ねてお断りしておきます。
この一連の流れを、整理してみます。
1 SNSや検索結果で、 実在の資産運用グループを連想させる名称 を見る 2 個別の連絡先(LINE等)へ 誘導 される 3 投資を持ちかけられ、 入金する 4 出金 を申し出る 5 「手数料」「税金」名目 の追加入金を求められる(出金トラブル発生。参考記事による・二次情報) SNSから個別のやり取りへ誘導する手口 自体は、投資案件に限りません。 「スタンプを送るだけで稼げる」LINE副業は詐欺? でも、 同種の導線を確認しています 。
出金の直前で追加請求を求められる——
この流れに、既に心当たりがある方もいると思います。
追加費用を払うべきか迷ったら、
一度 LINEで状況を聞かせてください 。
投資詐欺検証ラボ LINE相談窓口
③ 運営会社の実体を確認する(確認できたこと・できないこと) ここでは、『LGIM国際取引所』という運営そのものを調べていきます。
結論から言うと、
会社名も、所在地も、電話番号も 、
公的に確認できる情報はありませんでした。
『情報がない』ということ自体が、
実は一番大事な情報です 。
参考にした記事では、
運営会社名・所在地・電話番号・メールアドレスの いずれも「不明」 と記載されています(二次情報)。
この点について、消費者庁は次のように明言しています。
“ 引用
投資資金の振込先に個人名義の口座を指定された場合、それは詐欺です。振り込まないようにしましょう。
出典 消費者庁「SNSなどを通じた投資や副業といった「もうけ話」にご注意ください!」(令和6年5月30日追記)画像:消費者庁「SNSなどを通じた投資や副業といった「もうけ話」にご注意ください!」より この消費者庁の注意喚起も、
『LGIM国際取引所』を名指ししたものではありません 。
一般論として、
個人名義の口座への振込は危険信号 だと理解してください。
LGIM国際取引所の運営情報(当編集部が確認できた範囲)
案件名 LGIM国際取引所
運営会社名 確認できない(参考記事による)
所在地・代表者・電話番号 確認できない(参考記事による)
連絡手段 SNS・LINE等が中心とされる(参考記事による・二次情報)
金融庁の無登録業者リスト(2026年8月14日 当編集部確認) ページ本文に該当の記載は確認できない
本家LGIMとの関係 資本関係・業務提携を示す公的情報は確認できない 次に、 金融庁の無登録業者リストも確認しました 。
確認したのは、 金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」 という、海外所在業者向けのリストです。
2026年8月14日時点で、
ページ本文に「LGIM」に該当する記載は見当たりませんでした 。
注意
リストに名前がない=安全、ではない
つまり、 このリストは『すべての無登録業者』を網羅したものではありません 。
名前が載っていないからといって、
それだけで安全だと判断することはできません。
気になる相手先は、ご自身でも金融庁のサイトを確認してみてください 。
運営会社名も、住所も、電話番号も確認できませんでした。
『実体が分からないまま、お金だけ動く』。これが一番の危険信号です。
実在する資産運用グループを連想させる名前を使いながら、自社の情報は何も出さない。
このギャップ自体が、私にとっては十分な警戒サインです。
実在する証券・金融グループの名前を連想させるケース は他にも報告されています。 ASIABARCLAYS(siabcys.cc)はバークレイズ?なりすまし検証 でも、 同じ構造を確認しています 。
入金前のチェックリスト ここまで、3つの切り口に加えて、運営会社の実体も見てきました。
名称の使われ方、SNSからの接触とLINE誘導、
出金トラブル、そして 運営会社の実体不明 。
ここからは、 申し込みや入金の前 に確認しておきたい点を、
チェックリストにまとめます。
一つずつ、 自分の目で確認 してみてください。
「LGIM国際取引所」の 運営会社名・所在地・電話番号 が、登録前に明記されているか 確認する その会社名を 国税庁の法人番号公表サイト で検索し、 実在・所在地 を 確認する 金融庁の無登録業者リスト に、案件名・運営者名が掲載されていないか確認する( 掲載がなくても安全の証明にはなりません ) 「LGIM」など 実在する資産運用グループ の名前が使われている場合、 本家の公式サイト から関連の有無を直接確認する 振込先が 個人名義の口座 になっていないか、振り込む前に 必ず確認する 出金時に「手数料」「税金」名目の追加入金を求められた場合、その場で払わず いったん立ち止まる だまされたおそれを感じたら、 消費者ホットライン188・警察相談専用電話#9110 、または当サイトの LINE相談 へ連絡する 警察庁も、
SNSをきっかけにした投資詐欺の手口として、
個人名義の口座を指定されること自体が危険信号 だと説明しています。
“ 引用
一般的に、投資話が本物であれば、以下のことはまずありません。①振込先として個人名義の口座を指定されること ②振込先の口座が振込のたびに変わること
出典 警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型投資詐欺」(2026年8月14日取得)画像:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型投資詐欺」より チェックリストの半分以上に✗がついたら、
私はその場で終わりにします。
チェックリストを確かめてみて、
✗がいくつ付いたでしょうか。
半分以上✗がついても、
そのまま入金していいのか迷う方もいると思います。
お金を動かす前に、
一度 LINEで一緒に確認しましょう 。
投資詐欺検証ラボ LINE相談窓口
まとめ|結論は「登録・入金はおすすめしない」 切り口 編集部の見立て ①名称の使われ方 「LGIM国際取引所」という名前は 実在するLGIMを連想させる作り ですが、本家との関係は確認できません。 ②SNSからの接触とLINE誘導 SNSや検索結果から個別の連絡先へ誘導する流れは、 金融庁・国民生活センターが注意喚起する典型パターン と重なります。 ③運営会社の実体 運営会社名・所在地・電話番号 は確認できず、本家LGIMは自社を騙る詐欺的な連絡について公式に注意喚起しています。
「LGIM国際取引所」という名前は、
利用者に安心してもらうための演出であって、 運営が信頼できる証拠にはなりません 。
確認すべきはまず2点、 運営会社の表記があるか、金融庁に登録があるか 。
どちらも確認できないなら、どれだけ名称が魅力的でも、 あなたのお金を守る仕組みは存在しない と考えてください。
SNS経由の投資話に不安があるときは、 LINE副業の検証 もあわせて読んでみてください。
確認ポイント
「この案件、登録して大丈夫?」と迷ったら
実在する有名な資産運用グループの名前を連想させる投資案件は、
名前を変えて次々に現れます。
登録や入金の前に、案件名やURL、やり取りのスクリーンショットを送ってください。
編集部が 運営会社表記の有無・金融庁登録の有無・典型手口との一致度 を公的資料ベースで整理します。
相談は無料です。
——編集長タダシより