結論からいきます。
『GSMKT MAX Capital Management』の運営情報として広まっている住所・電話番号は、実在する大手クオンツ運用会社AQR Capital Managementの本社情報と完全に一致します。
はっきりさせておきたいのですが、AQR Capital Management自体が何かをしたわけではありません。
同社は、情報を無断で使われた可能性がある側です。
ここでは『GSMKT MAX Capital Management』および関連名義(atptechh.com、SMBTMAX、atptech.vip)について、確認できること・できないことを公的資料と照らし合わせて整理します。
『GSMKT MAX Capital Management』の運営情報として、
『One Greenwich Plaza, Suite 130, Greenwich, CT 06830 USA』という住所と、
『203-742-3600』という電話番号が伝えられています。
この住所・電話番号を、編集部で実在企業の公式情報と照合しました。
画像:AQR Capital Management公式サイト「Our Firm」より。Greenwich本社の住所・電話番号が『GSMKT MAX Capital Management』の運営情報と一致する。
さらに、FINRA(米国金融取引業規制機構)のBrokerCheckでも、
『AQR INVESTMENTS, LLC』(CRD#289244)の登録住所として同じ『ONE GREENWICH PLAZA SUITE 130 GREENWICH, CT 06830』が記載されており、
電話番号『203-742-3600』も一致しています。
2つの独立した情報源で、同じ住所・電話番号が実在企業のものだと確認できた ということです。
注意
実在企業の情報は無関係です
AQR Capital Managementが『GSMKT MAX Capital Management』を運営している、監修しているといった事実は、一切確認できていません。
同社の公式サイトにも、SNSやLINEを通じて個人投資家を勧誘するような記載は見当たりませんでした。
今回確認できたのは、住所・電話番号という『情報』が一致した、という事実だけです。
②運営実態:会社名は『不明』
一方で、『GSMKT MAX Capital Management』を実際に運営している会社名は、公開情報からは確認できませんでした。
関連名義として伝えられている『atptechh.com』『atptech.vip』というドメインについても、編集部でドメイン登録情報(RDAP)を直接照会しました。
参考にした情報によると、『GSMKT MAX Capital Management』やその関連名義への勧誘は、
SNS上の広告や投稿をきっかけに接触し、LINEへ誘導する、という流れで行われていたとされています。
LINEグループ内ではアプリ上の残高や運用益が表示され、
実際の出金段階になって『手数料』『保証金』『税金』などの名目で追加送金を求められる、というパターンも報告されています。
編集長のコメント
タダシ
『SNS→LINE→サクラの成功談』という流れ、
私はもう定番の詐欺の型だと思っています。
警察庁はSNS型投資詐欺のページで、
『SNSのダイレクトメッセージで接触後、被害者をLINEなどの他のSNSに誘導し』
『株や暗号資産に投資すれば利益が得られるなどと言葉巧みに被害者を信用させ』
『投資金や手数料などという名目で、金銭等を振り込ませる』手口だと説明しています。
アプリの利益表示だけで信用させ、出金時に追加送金を求める、という流れは、この典型パターンと重なります。
なお、警察庁の同ページは『GSMKT MAX Capital Management』を名指ししたものではなく、SNS型投資詐欺全般に共通する典型的な手口を説明したものです。
『実在する企業の情報を借りて信用を演出する』という手口は、GSMKT MAX Capital Managementだけのものではありません。
金融庁の無登録で金融商品取引業を行う者の名称等についてを確認したところ、
本稿執筆時点で『GSMKT』『MAX Capital Management』『ATP Tech』に類する名称の掲載は見当たりませんでした。