結論を先に置きます 話題にするのは、 株情報サイト「今買えばいい注目株」(gori-gori.com) が2026年7月28日に公開した記事です。
タイトルは『【注目株】次世代デバイス・エレクトロニクス関連|10万円以下でテクノロジー成長への期待を託す』。
記事は、 ザインエレクトロニクス(6769)とDAIKO XTECH(8023)の2銘柄 について、
株価・PER・PBR・決算数値 を挙げて紹介しています。
まず結論から。
① DAIKO XTECHの数値(PER・PBR・配当利回り・時価総額・自己資本比率)は、
決算短信の原文と照合してすべて一致 していました。
② ザインエレクトロニクスも大半の数値は一致していましたが、
「売上高46.4億円(前期比0.54%減)」という記載は、
決算短信の「前期比0.5%増」と 増減の向きが逆 でした。
③ 記事の前後には、 投資顧問サービス・AI投資ツール・公式LINEへの誘導 が置かれています。
このうち投資顧問とAI投資ツールは、当ラボの別記事ですでに検証済みです。
この記事は『数字が全部でたらめ』というより、
正確な数字の中に、 増減の向きを取り違えた記載が1か所混ざっている タイプだと言えそうです。
確認ポイント
この記事自体を「詐欺」と判断するものではありません
ザインエレクトロニクス・DAIKO XTECHとも、
実在の東証上場企業 で、決算短信も実際に開示されています。
今回確認したのは、あくまで『記事に書かれた数字が、その決算短信と一致するか』という点です。
3つに分けて見る 『銘柄紹介記事の数字がどこまで正確か』 は、
決算短信という一次資料と照合すれば確認できます 。
今回は①ザインエレクトロニクス ②DAIKO XTECH
③ 記事の前後にある誘導 、の3つに分けて見ていきます。
表は左右にスクロールできます
見る切り口 記事の記載 決算短信との照合 ① ザインエレクトロニクス(6769) 売上高46.4億円(前期比0.54%減)など 増減の向きが逆 (実際は0.5%増) ② DAIKO XTECH(8023) PER7.13倍・PBR0.91倍・配当利回り3.86%など 決算短信の数値と 一致 ③ 記事の前後にある誘導 投資顧問サービス・AI投資ツール・公式LINE 当ラボの別記事で一部 検証済み
DAIKO XTECHのほうは、拍子抜けするくらい数字がきれいに一致していました。
ザインエレクトロニクスは、金額は合っているのに増減の向きだけ逆という、見落としやすい記載違いでした。
① ザインエレクトロニクスの数字を確認する 記事は ザインエレクトロニクス(6769) について、
『株価967円、1単元購入額96,700円』
『PER94.99倍、PBR1.23倍、配当利回り1.55%、時価総額11,933百万円、自己資本比率90.4%』
『直近の決算(2025年度): 売上高46.4億円(前期比0.54%減) 、 営業損失3.4億円で黒字から赤字転落 』
『研究開発費は前期比14.5%増・13億円超、売上高比28.5%』
と紹介しています。
紹介記事に掲載されているザインエレクトロニクスの銘柄情報テーブル(画像:紹介記事より、編集部確認2026年7月31日)。 同社が 東証に開示した 2025年12月期決算短信 (2026年2月5日付)を 確認すると 、
次のとおりでした。
ザインエレクトロニクス「2025年12月期決算短信」より。売上高46億3900万円(前期比0.5%増)、営業損失3億4200万円、自己資本比率90.4%と記載されています(画像:東証適時開示資料より)。 ザインエレクトロニクス(6769)2025年12月期決算:記事の記載と決算短信の比較
売上高 記事46.4億円(前期比0.54%減)/決算短信46億3900万円(前期比0.5%増)=金額は一致、 増減の向きが不一致
営業損益 記事: 営業損失3.4億円で黒字から赤字転落 /決算短信:営業損失3億4200万円(前期は営業利益28百万円)=一致
研究開発費 記事:前期比14.5%増・13億円超/決算短信:13億2100万円(前期比14.5%増)=一致
自己資本比率 記事90.4%/決算短信90.4%=一致
配当利回り 記事1.55%/2026年12月期予想配当15円÷株価967円=1.55%=一致
PER 記事94.99倍/2026年7月21日公表の業績予想上方修正後のEPS10.19円で算出すると94.9倍=一致(修正前の予想では算出不可)
PBR 記事1.23倍/2026年3月末の1株純資産(約786円)で算出すると1.23倍=整合(2025年12月末基準の830.99円だと1.16倍) 確認ポイント
PER94.99倍は、直近の業績予想修正を反映した数字でした
PER94.99倍 は、株価967円と、
2026年7月21日公表の業績予想の修正 後のEPS10.19円で算出すると一致します。
株価967円自体の取得時点(何月何日何時か)までは、 Yahoo!ファイナンスの株価情報 と突き合わせても 特定できませんでした 。 注意
「前期比0.54%減」は、決算短信では「前期比0.5%増」でした
記事にある売上高46.4億円(前期比0.54%減)という記載のうち、
金額そのもの(46.4億円=正確には46億3900万円)は、決算短信の数字と一致します。
ですが決算短信の原文は、
「前期比0.5%増」 と明記していて、記事とは増減の向きが逆になっています。
黒字から赤字への転落、研究開発費の増加、自己資本比率90.4%など、
他の数値はいずれも決算短信と一致していました 。
この1か所だけ、 記事と決算短信で向きが食い違っています 。
決算短信を1枚読むだけで、『減った』と『増えた』が逆に伝わることがある。
これは、私にとって地味に怖い発見でした。
『この銘柄、買っていいのかな』と迷ったら、 LINEで一緒に整理しましょう 。
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② DAIKO XTECHの数字を確認する 記事は DAIKO XTECH(8023) について、
『株価985円、 1単元購入額98,500円 』
『PER7.13倍、PBR0.91倍、配当利回り3.86%、時価総額13,660百万円、 自己資本比率49.1% 』
と紹介しています。
紹介記事に掲載されているDAIKO XTECHの銘柄情報テーブル(画像:紹介記事より、編集部確認2026年7月31日)。 同社が開示した 2026年3月期決算短信 (2026年5月15日付)を 確認すると 、
次のとおりでした。
DAIKO XTECH「2026年3月期決算短信」より。自己資本比率49.1%、1株当たり純資産1085.49円、2027年3月期の1株益予想138.27円と、記事の数値と一致しています(画像:東証適時開示資料より)。 DAIKO XTECH(8023)2026年3月期決算:記事の記載と決算短信の比較
自己資本比率 記事49.1%/決算短信49.1%=一致
PBR 記事0.91倍/株価985円÷1株純資産1085.49円=0.91倍=一致
PER 記事7.13倍/株価985円÷2027年3月期予想1株益138.27円=7.13倍=一致
配当利回り 記事3.86%/2027年3月期予想配当38円÷株価985円=3.86%=一致
時価総額 記事136億6000万円/株価985円×発行済株式数13868408株=136億6038万円=一致 注意
株価985円の取得時点までは特定できませんでした
PER・PBR・配当利回り・時価総額はいずれも、
株価985円を基準に計算すると決算短信の数値と一致します。
ただし 「2026年7月28日の何時時点の株価か」までは、今回のリサーチで特定できませんでした 。
Yahoo!ファイナンスの株価時系列 で確認できる、7月27日から29日の値幅の範囲内ではあります。 DAIKO XTECHは、決算短信の数字をそのまま計算しても、記事の数値ときれいに一致しました。
株価の正確な時点までは分かりませんが、指標としての信頼度は高いと感じます。
小型株は値動きが大きく、 PERやPBRも数日で変わります 。
『今の数字はどうなってるの』と思ったら、 LINEで聞いてください 。
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記事の前後にあるのは、いつもの誘導です 銘柄紹介の内容そのものは、決算短信とほぼ照合が取れました。
ですが記事の冒頭・末尾には、
「今買えばいい注目株」(gori-gori.com)でおなじみの誘導 が置かれています。
記事の冒頭には、『資産を倍増させたい方は必見』『利用者が実際に利益を手にしている』という文言で、
投資サービスへのボタンが置かれています 。
記事冒頭に置かれた、投資顧問サービスへの誘導ボタン(画像:紹介記事より、編集部確認2026年7月31日)。 このリンク先は「投資顧問ジャーナル」という投資顧問サービスです。
記事の末尾には、AI投資ツール『IF』の無料銘柄案内や、
今買えばいい注目株の公式LINE『今カブ公式LINE』への登録案内も置かれています。
投資顧問ジャーナルとAI投資ツール『IF』については、 当ラボの別記事ですでに詳しく検証済み です。
投資顧問ジャーナルの検証記事 では、運営会社「株式会社Journal」の実在は確認できたものの、
投資助言・代理業の登録 は確認できませんでした。
AI投資ツール『IF』の検証記事 では、
金融庁が無登録で金融商品取引業を行う者として公表 している事実を確認しています。
公式LINE『今カブ公式LINE』は 今回はじめて見つけた誘導先 で、
当ラボでは まだ運営実態の検証ができていません 。
『儲かると話題』『利用者が実際に利益を手にしている』。
こうした言い切りは、私はいつも裏付けを確認してから受け取るようにしています。
『投資顧問ジャーナル』や『IF』に登録する前に確認したいことがあれば、
LINEで一緒に整理しましょう 。
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銘柄紹介記事を読むときのチェック 決算数値は、 決算短信 などの一次資料で照合できるか確認する 「増収」「減収」など 増減の向きまで 、記事だけでなく決算短信で確かめる 「株価目安」「時価総額」は 取得日・取得時点を必ず確認 する(数日で数値は動く) 記事の冒頭・末尾にある「投資サービス」「AI投資ツール」「公式LINE」は、 運営会社名・登録状況を確認 してから判断する 「利用者が実際に利益を手にしている」など自称の実績は、 算出期間・条件・第三者検証の有無 を確認する 迷ったら、登録前に 第三者に相談 する 6つのチェックを並べましたが、全部を毎回やるのは大変です。
迷ったときだけ、 LINEで聞いてください 。
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まとめ|数字はほぼ正確でも、増減の向きと誘導先は別に確認する もう一度言います。
この記事の数字が『全部でたらめ』という話ではありません。
ただ増減の向きが逆になっている1か所と、記事の前後にある誘導は、覚えておいてください。
表は左右にスクロールできます
見る切り口 記事の記載 決算短信との照合 ① ザインエレクトロニクス(6769) 売上高46.4億円(前期比0.54%減)など 増減の向きが逆 (実際は0.5%増) ② DAIKO XTECH(8023) PER7.13倍・PBR0.91倍・配当利回り3.86%など 決算短信の数値と 一致 ③ 記事の前後にある誘導 投資顧問サービス・AI投資ツール・公式LINE 当ラボの別記事で一部 検証済み
改めて整理します。
DAIKO XTECHの数値は、 決算短信から計算した値とすべて一致 していました。
ザインエレクトロニクスは、売上高の金額こそ一致していたものの、
「増えた」を「減った」と取り違えた記載が1か所ありました 。
そして記事の前後には、投資顧問サービス・AI投資ツール・公式LINEという、
当ラボの別記事で 一部検証済みの誘導 が置かれています。
銘柄紹介記事を読むときは、
『数字の正確さ』と『誘導先の安全性』は別物 として確認することをおすすめします。
確認ポイント
気になる記事があれば
『この銘柄記事、決算とどこまで合ってるんだろう』と思ったら、
編集部のLINEで一緒に 決算短信まで確認 しましょう。
記事の誘導先が気になる場合も、 登録前に相談 してください。