本文へスキップ
不確かな投資情報を 事実で見抜く 投資検証ラボ — トップへ戻る

「10万円以下のテクノロジー株2選」の決算数字を検証してみた

株情報サイト「今買えばいい注目株」の記事『【注目株】次世代デバイス・エレクトロニクス関連|10万円以下でテクノロジー成長への期待を託す』のページ上部。パンくずリスト・タイトル・公開日が表示されている
タダシ(投資詐欺検証ラボ 編集長)

タダシ

こんにちは、タダシです。

編集長のコメント

タダシ

編集長のタダシです。 『次世代デバイス・エレクトロニクス関連』という注目株記事、見かけましたよね。

書かれている株価・決算数字を、公式の決算短信と一緒に確かめましょう。

結論

DAIKO XTECHの数字は一致。 ザインエレクトロニクスは増減の向きが逆でした。

『46.4億円(前期比0.54%減)』という数字が、 正確かどうかは記事だけでは分かりません。 決算短信を確認すると、正しくは0.5%の増収で、 記事とは向きが逆になっていました。 ここから、公式の決算短信で1つずつ確かめます

編集長のコメント

タダシ

数字を照合してみると、ほとんどの項目は決算短信とぴたり一致していました。 ただ『減った』か『増えた』かは、投資判断に関わる部分です。

ここだけは見過ごせないと思います。

結論を先に置きます

話題にするのは、株情報サイト「今買えばいい注目株」(gori-gori.com)が2026年7月28日に公開した記事です。 タイトルは『【注目株】次世代デバイス・エレクトロニクス関連|10万円以下でテクノロジー成長への期待を託す』。 記事は、ザインエレクトロニクス(6769)とDAIKO XTECH(8023)の2銘柄について、 株価・PER・PBR・決算数値を挙げて紹介しています。

まず結論から。 DAIKO XTECHの数値(PER・PBR・配当利回り・時価総額・自己資本比率)は、 決算短信の原文と照合してすべて一致していました。 ザインエレクトロニクスも大半の数値は一致していましたが、 「売上高46.4億円(前期比0.54%減)」という記載は、 決算短信の「前期比0.5%増」と増減の向きが逆でした。 記事の前後には、投資顧問サービス・AI投資ツール・公式LINEへの誘導が置かれています。 このうち投資顧問とAI投資ツールは、当ラボの別記事ですでに検証済みです。 この記事は『数字が全部でたらめ』というより、 正確な数字の中に、増減の向きを取り違えた記載が1か所混ざっているタイプだと言えそうです。

確認ポイント

この記事自体を「詐欺」と判断するものではありません

ザインエレクトロニクス・DAIKO XTECHとも、 実在の東証上場企業で、決算短信も実際に開示されています。 今回確認したのは、あくまで『記事に書かれた数字が、その決算短信と一致するか』という点です。

3つに分けて見る

『銘柄紹介記事の数字がどこまで正確か』は、 決算短信という一次資料と照合すれば確認できます。 今回は①ザインエレクトロニクス ②DAIKO XTECH ③記事の前後にある誘導、の3つに分けて見ていきます。

表は左右にスクロールできます

見る切り口記事の記載決算短信との照合
① ザインエレクトロニクス(6769)売上高46.4億円(前期比0.54%減)など増減の向きが逆(実際は0.5%増)
② DAIKO XTECH(8023)PER7.13倍・PBR0.91倍・配当利回り3.86%など決算短信の数値と一致
③ 記事の前後にある誘導投資顧問サービス・AI投資ツール・公式LINE当ラボの別記事で一部検証済み

編集長のコメント

タダシ

DAIKO XTECHのほうは、拍子抜けするくらい数字がきれいに一致していました。

ザインエレクトロニクスは、金額は合っているのに増減の向きだけ逆という、見落としやすい記載違いでした。

① ザインエレクトロニクスの数字を確認する

記事はザインエレクトロニクス(6769)について、 『株価967円、1単元購入額96,700円』 『PER94.99倍、PBR1.23倍、配当利回り1.55%、時価総額11,933百万円、自己資本比率90.4%』 『直近の決算(2025年度):売上高46.4億円(前期比0.54%減)営業損失3.4億円で黒字から赤字転落』 『研究開発費は前期比14.5%増・13億円超、売上高比28.5%』 と紹介しています。

gori-gori.comの記事内にあるザインエレクトロニクスの銘柄情報テーブル。株価967円、PER94.99倍、PBR1.23倍、配当利回り1.55%、時価総額11,933百万円、自己資本比率90.4%と記載されている
紹介記事に掲載されているザインエレクトロニクスの銘柄情報テーブル(画像:紹介記事より、編集部確認2026年7月31日)。

同社が東証に開示した2025年12月期決算短信(2026年2月5日付)を確認すると、 次のとおりでした。

ザインエレクトロニクスの2025年12月期決算短信サマリー。売上高4639百万円(0.5%)、営業損失342百万円、経常損失403百万円、親会社株主に帰属する当期純損失334百万円、自己資本比率90.4%、1株当たり純資産830.99円と記載されている
ザインエレクトロニクス「2025年12月期決算短信」より。売上高46億3900万円(前期比0.5%増)、営業損失3億4200万円、自己資本比率90.4%と記載されています(画像:東証適時開示資料より)。

ザインエレクトロニクス(6769)2025年12月期決算:記事の記載と決算短信の比較

売上高
記事46.4億円(前期比0.54%減)/決算短信46億3900万円(前期比0.5%増)=金額は一致、増減の向きが不一致
営業損益
記事:営業損失3.4億円で黒字から赤字転落/決算短信:営業損失3億4200万円(前期は営業利益28百万円)=一致
研究開発費
記事:前期比14.5%増・13億円超/決算短信:13億2100万円(前期比14.5%増)=一致
自己資本比率
記事90.4%/決算短信90.4%=一致
配当利回り
記事1.55%/2026年12月期予想配当15円÷株価967円=1.55%=一致
PER
記事94.99倍/2026年7月21日公表の業績予想上方修正後のEPS10.19円で算出すると94.9倍=一致(修正前の予想では算出不可)
PBR
記事1.23倍/2026年3月末の1株純資産(約786円)で算出すると1.23倍=整合(2025年12月末基準の830.99円だと1.16倍)

確認ポイント

PER94.99倍は、直近の業績予想修正を反映した数字でした

PER94.99倍は、株価967円と、 2026年7月21日公表の業績予想の修正後のEPS10.19円で算出すると一致します。 株価967円自体の取得時点(何月何日何時か)までは、Yahoo!ファイナンスの株価情報と突き合わせても特定できませんでした

注意

「前期比0.54%減」は、決算短信では「前期比0.5%増」でした

記事にある売上高46.4億円(前期比0.54%減)という記載のうち、 金額そのもの(46.4億円=正確には46億3900万円)は、決算短信の数字と一致します。 ですが決算短信の原文は、 「前期比0.5%増」と明記していて、記事とは増減の向きが逆になっています。 黒字から赤字への転落、研究開発費の増加、自己資本比率90.4%など、 他の数値はいずれも決算短信と一致していました。 この1か所だけ、記事と決算短信で向きが食い違っています

編集長のコメント

タダシ

決算短信を1枚読むだけで、『減った』と『増えた』が逆に伝わることがある。

これは、私にとって地味に怖い発見でした。

『この銘柄、買っていいのかな』と迷ったら、LINEで一緒に整理しましょう

投資詐欺検証ラボLINE相談窓口

1人ひとり寄り添ってご相談お受けします。

申し込み前にぜひ一度相談ください(新しいタブで開きます)

② DAIKO XTECHの数字を確認する

記事はDAIKO XTECH(8023)について、 『株価985円、1単元購入額98,500円』 『PER7.13倍、PBR0.91倍、配当利回り3.86%、時価総額13,660百万円、自己資本比率49.1%』 と紹介しています。

gori-gori.comの記事内にあるDAIKO XTECHの銘柄情報テーブル。株価985円、PER7.13倍、PBR0.91倍、配当利回り3.86%、時価総額13,660百万円、自己資本比率49.1%と記載されている
紹介記事に掲載されているDAIKO XTECHの銘柄情報テーブル(画像:紹介記事より、編集部確認2026年7月31日)。

同社が開示した2026年3月期決算短信(2026年5月15日付)を確認すると、 次のとおりでした。

DAIKO XTECHの2026年3月期決算短信サマリー。自己資本比率49.1%、1株当たり純資産1085.49円、2027年3月期通期予想の1株当たり当期純利益138.27円、年間配当予想38円と記載されている
DAIKO XTECH「2026年3月期決算短信」より。自己資本比率49.1%、1株当たり純資産1085.49円、2027年3月期の1株益予想138.27円と、記事の数値と一致しています(画像:東証適時開示資料より)。

DAIKO XTECH(8023)2026年3月期決算:記事の記載と決算短信の比較

自己資本比率
記事49.1%/決算短信49.1%=一致
PBR
記事0.91倍/株価985円÷1株純資産1085.49円=0.91倍=一致
PER
記事7.13倍/株価985円÷2027年3月期予想1株益138.27円=7.13倍=一致
配当利回り
記事3.86%/2027年3月期予想配当38円÷株価985円=3.86%=一致
時価総額
記事136億6000万円/株価985円×発行済株式数13868408株=136億6038万円=一致

注意

株価985円の取得時点までは特定できませんでした

PER・PBR・配当利回り・時価総額はいずれも、 株価985円を基準に計算すると決算短信の数値と一致します。 ただし「2026年7月28日の何時時点の株価か」までは、今回のリサーチで特定できませんでしたYahoo!ファイナンスの株価時系列で確認できる、7月27日から29日の値幅の範囲内ではあります。

編集長のコメント

タダシ

DAIKO XTECHは、決算短信の数字をそのまま計算しても、記事の数値ときれいに一致しました。

株価の正確な時点までは分かりませんが、指標としての信頼度は高いと感じます。

小型株は値動きが大きく、PERやPBRも数日で変わります。 『今の数字はどうなってるの』と思ったら、LINEで聞いてください

投資詐欺検証ラボLINE相談窓口

1人ひとり寄り添ってご相談お受けします。

申し込み前にぜひ一度相談ください(新しいタブで開きます)

記事の前後にあるのは、いつもの誘導です

銘柄紹介の内容そのものは、決算短信とほぼ照合が取れました。 ですが記事の冒頭・末尾には、 「今買えばいい注目株」(gori-gori.com)でおなじみの誘導が置かれています。 記事の冒頭には、『資産を倍増させたい方は必見』『利用者が実際に利益を手にしている』という文言で、 投資サービスへのボタンが置かれています

gori-gori.comの記事冒頭にある『資産を倍増させたい方は必見』『利用者が実際に利益を手にしている』という誘導ボタン。『口コミで高評価!儲かると話題の投資サービスをみる』というリンクが設置されている
記事冒頭に置かれた、投資顧問サービスへの誘導ボタン(画像:紹介記事より、編集部確認2026年7月31日)。

このリンク先は「投資顧問ジャーナル」という投資顧問サービスです。 記事の末尾には、AI投資ツール『IF』の無料銘柄案内や、 今買えばいい注目株の公式LINE『今カブ公式LINE』への登録案内も置かれています。 投資顧問ジャーナルとAI投資ツール『IF』については、当ラボの別記事ですでに詳しく検証済みです。 投資顧問ジャーナルの検証記事では、運営会社「株式会社Journal」の実在は確認できたものの、 投資助言・代理業の登録は確認できませんでした。 AI投資ツール『IF』の検証記事では、 金融庁が無登録で金融商品取引業を行う者として公表している事実を確認しています。 公式LINE『今カブ公式LINE』は今回はじめて見つけた誘導先で、 当ラボではまだ運営実態の検証ができていません

編集長のコメント

タダシ

『儲かると話題』『利用者が実際に利益を手にしている』。

こうした言い切りは、私はいつも裏付けを確認してから受け取るようにしています。

『投資顧問ジャーナル』や『IF』に登録する前に確認したいことがあれば、 LINEで一緒に整理しましょう

投資詐欺検証ラボLINE相談窓口

1人ひとり寄り添ってご相談お受けします。

申し込み前にぜひ一度相談ください(新しいタブで開きます)

銘柄紹介記事を読むときのチェック

  • 決算数値は、決算短信などの一次資料で照合できるか確認する
  • 「増収」「減収」など増減の向きまで、記事だけでなく決算短信で確かめる
  • 「株価目安」「時価総額」は取得日・取得時点を必ず確認する(数日で数値は動く)
  • 記事の冒頭・末尾にある「投資サービス」「AI投資ツール」「公式LINE」は、運営会社名・登録状況を確認してから判断する
  • 「利用者が実際に利益を手にしている」など自称の実績は、算出期間・条件・第三者検証の有無を確認する
  • 迷ったら、登録前に第三者に相談する

6つのチェックを並べましたが、全部を毎回やるのは大変です。 迷ったときだけ、LINEで聞いてください

投資詐欺検証ラボLINE相談窓口

1人ひとり寄り添ってご相談お受けします。

申し込み前にぜひ一度相談ください(新しいタブで開きます)

まとめ|数字はほぼ正確でも、増減の向きと誘導先は別に確認する

編集長のコメント

タダシ

もう一度言います。 この記事の数字が『全部でたらめ』という話ではありません。

ただ増減の向きが逆になっている1か所と、記事の前後にある誘導は、覚えておいてください。

表は左右にスクロールできます

見る切り口記事の記載決算短信との照合
① ザインエレクトロニクス(6769)売上高46.4億円(前期比0.54%減)など増減の向きが逆(実際は0.5%増)
② DAIKO XTECH(8023)PER7.13倍・PBR0.91倍・配当利回り3.86%など決算短信の数値と一致
③ 記事の前後にある誘導投資顧問サービス・AI投資ツール・公式LINE当ラボの別記事で一部検証済み

改めて整理します。 DAIKO XTECHの数値は、決算短信から計算した値とすべて一致していました。 ザインエレクトロニクスは、売上高の金額こそ一致していたものの、 「増えた」を「減った」と取り違えた記載が1か所ありました。 そして記事の前後には、投資顧問サービス・AI投資ツール・公式LINEという、 当ラボの別記事で一部検証済みの誘導が置かれています。 銘柄紹介記事を読むときは、 『数字の正確さ』と『誘導先の安全性』は別物として確認することをおすすめします。

確認ポイント

気になる記事があれば

『この銘柄記事、決算とどこまで合ってるんだろう』と思ったら、 編集部のLINEで一緒に決算短信まで確認しましょう。 記事の誘導先が気になる場合も、登録前に相談してください。