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「10万円以下で最先端の成長期待」の決算数字を検証してみた

株情報サイト「今買えばいい注目株」の記事『【注目株】次世代デバイス・エレクトロニクス関連|10万円以下で最先端の成長期待』のページ上部。パンくずリスト・タイトル・公開日が表示されている
タダシ(投資詐欺検証ラボ 編集長)

タダシ

こんにちは、タダシです。

編集長のコメント

タダシ

編集長のタダシです。 『10万円以下で最先端の成長期待』という注目株記事、見かけましたよね。

書かれている決算数字を、公式の決算短信と一緒に確かめましょう。

結論

エヌ・ピー・シーの決算数字は決算短信とほぼ一致していました。 レカムも記事の数字自体は決算短信と一致しますが、その参照元の決算短信には後日「訂正」が出ていました。

『10万円以下で買える』『最先端の成長期待』とうたう銘柄紹介記事です。 書かれている決算数字は、東証に開示された決算短信と照合しても大きなズレはありませんでした。 ただし、一方の企業では記事が参照した決算短信そのものに、後から訂正が入っていたことが分かりました。

編集長のコメント

タダシ

数字が合っているかどうかと、その数字の『元になった資料』が最新かどうかは、別の話です。

私はいつも、両方を分けて確認しています。

結論を先に置きます

話題にするのは、株情報サイト「今買えばいい注目株」(gori-gori.com)が2026年9月1日に公開した記事『【注目株】次世代デバイス・エレクトロニクス関連|10万円以下で最先端の成長期待』です。 記事は、エヌ・ピー・シー(6255)とレカム(3323)の2銘柄について、株価・PER・PBR・決算数値を挙げて紹介しています。 まず結論から。 エヌ・ピー・シーの決算数値(売上高・営業利益・自己資本比率など)は、決算短信の原文と照合してもおおむね一致していました。 レカムの決算数値も、記事の記載自体は決算短信の実額と一致していました。ただしその参照元の決算短信は、2025年12月4日付で訂正が出ており、親会社株主に帰属する当期利益が232百万円から196百万円へ下方修正されていました。 両銘柄とも「株価」の数値は、当ラボが確認した同日終値と数円程度の差がありました。PERやPBRなど他の指標は、記事の株価を基準にすると内部で整合しています。 記事の末尾には、無料LINE配信『今カブ公式LINE』への誘導が置かれています。この誘導先は、当ラボの別記事ですでに検証済みです。 この記事は『数字が捏造されている』という話ではありません。ただ、確認すべき点がいくつかありました。

確認ポイント

この記事自体の数字が「嘘」という話ではありません

エヌ・ピー・シー・レカムとも、実在の東証上場企業で、決算短信も実際に開示されています。 今回確認したのは、あくまで『記事に書かれた数字が、その決算短信と一致するか』『参照した資料は最新か』という点です

3つに分けて見る

『銘柄紹介記事の数字がどこまで正確か』は、決算短信という一次資料と照合すれば確認できます。 今回は①エヌ・ピー・シー ②レカム ③記事末尾の誘導、の3つに分けて見ていきます。

表は左右にスクロールできます

見る切り口記事の記載決算短信との照合
① エヌ・ピー・シー(6255)売上高92.7億円(▲14.12%)、自己資本比率83.9%など決算短信の数値と一致
② レカム(3323)売上高130.88億円(+11.99%)、自己資本比率39.8%など記事の数値は一致/参照元決算短信に後日訂正あり
③ 記事末尾の誘導無料LINE『今カブ公式LINE』当ラボの別記事で検証済み

編集長のコメント

タダシ

①②とも、記事に書かれた数字そのものに大きな誤りは見当たりませんでした。

ただ②は、元になった決算短信の方が後から変わっていた、という珍しいケースです。

① エヌ・ピー・シーの数字を確認する

記事はエヌ・ピー・シー(6255)について、 『株価690円』 『PER27.46倍、PBR1.42倍、配当利回り1.45%、自己資本比率83.9%、時価総額152億1600万円』 『2025年8月期決算:売上高92.7億円(前期比▲14.12%)、営業利益19.2億円(前期比▲21.18%)、経常利益・純利益も二桁の減少幅』 と紹介しています。

gori-gori.comの記事内にあるエヌ・ピー・シーの銘柄情報テーブル。株価690円、PER27.46倍、PBR1.42倍、自己資本比率83.9%、時価総額152億1600万円と記載されている
紹介記事に掲載されているエヌ・ピー・シーの銘柄情報テーブル(画像:紹介記事より、編集部確認2026年9月3日)。

同社が東証に開示した2025年8月期決算短信(2025年10月9日付)を確認すると、次のとおりでした。

エヌ・ピー・シー(6255)2025年8月期決算:記事の記載と決算短信の比較

売上高
記事92.7億円(▲14.12%)/決算短信92億7,200万円(△14.1%)=一致
営業利益
記事19.2億円(▲21.18%)/決算短信19億2,000万円(△21.2%)=一致
経常利益
決算短信19億2,200万円(△20.8%)=記事の「二桁減」と整合
純利益
決算短信13億2,500万円(△20.9%)=記事の「二桁減」と整合
自己資本比率
記事83.9%/決算短信83.9%(前期末62.7%)=完全一致

注意

株価「690円」は、当ラボ確認時点の終値と数円の差がありました

記事にある株価690円について、当ラボが確認した2026年9月1日の終値データでは681円前後でした。 PER・PBR・配当利回り・時価総額といった他の指標は、いずれも「690円」を基準にすると内部的に整合しており、数字を作り替えたような形跡はありません参照した株価データの取得時点や配信元が、記事とわずかに異なっていた可能性が高い、というのが確認できた範囲です。

編集長のコメント

タダシ

決算短信で確認できる数字は、驚くほど正確に一致していました。

株価だけは『その瞬間の値』なので、数円のズレは珍しくありません。

決算数値そのものに大きな問題は見当たりません。 ですが『この銘柄、買っていいのかな』と迷ったら、LINEで一緒に整理しましょう

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② レカムの数字を確認する

記事はレカム(3323)について、 『株価96円』 『PER24.24倍、PBR1.33倍、配当利回り1.25%、自己資本比率39.8%、時価総額79億3600万円』 『2025年9月期決算:売上高130.88億円(前期比+11.99%)、営業利益4.07億円(同+51.31%)、経常利益・純利益も大幅な増加』 と紹介しています。

gori-gori.comの記事内にあるレカムの銘柄情報テーブル。株価96円、PER24.24倍、PBR1.33倍、自己資本比率39.8%、時価総額79億3600万円と記載されている
紹介記事に掲載されているレカムの銘柄情報テーブル(画像:紹介記事より、編集部確認2026年9月3日)。

同社が開示した2025年9月期決算短信確認すると、次のとおりでした。

レカム(3323)2025年9月期決算:記事の記載と決算短信の比較

売上収益
記事130.88億円(+11.99%)/決算短信130億8,800万円(+12.0%)=一致
営業利益
記事4.07億円(+51.31%)/決算短信4億700万円(+51.4%)=一致
税引前利益
決算短信4億4,700万円(+45.8%)=記事の「大幅増」と整合
自己資本比率
記事39.8%/決算短信39.8%(前期末39.3%)=完全一致

注意

参照元の決算短信そのものに、後日「訂正」が出ていました

レカムが2025年11月13日に発表した決算短信は、2025年12月4日付で訂正版が出されています。 訂正理由は「会社法監査における確認作業の過程で、記載内容の一部に訂正すべき事項があることが判明」したためで、繰延税金資産の金額調整により、親会社株主に帰属する当期利益が2億3,200万円(+176.6%)から1億9,600万円(+134.3%)へ下方修正されました。 売上収益・営業利益の数値は訂正の前後で変わっておらず、gori-gori.comの記事も「経常利益・純利益も大幅な増加」という表現にとどめているため、記事の記載自体が直接誤りになるわけではありません。 ただし、銘柄紹介の元になった決算情報そのものが、公表後に修正されていたという事実は、押さえておく価値があります。

編集長のコメント

タダシ

『訂正』が出ること自体は、上場企業では珍しくありません。

ただ、注目株として紹介するなら、その後の訂正まで追いかけてほしいところです。

決算の訂正情報まで追いかけるのは、正直かなり手間です。 『この銘柄、今どうなってるの』と思ったら、LINEで聞いてください

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③ 記事末尾の「今カブ公式LINE」

銘柄紹介の内容そのものは、決算短信とおおむね照合が取れました。 ですが記事の末尾には、「今買えばいい注目株」(gori-gori.com)でおなじみの誘導が置かれています。 『今カブ公式LINEで相場先読み情報を受け取る』というボタンで、案内文には『登録は完全無料です』『次に資金が流入しそうな注目テーマ』『佐藤による相場先読み速報』と書かれています。

「今買えばいい注目株.com」の公式LINEへの誘導ブロック。佐藤真理子氏のプロフィール写真と「今カブ公式LINEで相場先読み情報を受け取る」というボタンが表示されている
記事末尾に置かれた「今カブ公式LINE」への誘導ブロック(画像:紹介記事より、編集部確認2026年9月3日)。

サイドバーには『最新の投資実績』として、複数銘柄の値上がり率・獲得利益が並んでいます

gori-gori.comのサイドバーに掲載されている投資実績テーブル。【584A】LiNKXが推奨買値921円・推奨売値3775円・株価情報4.10倍・獲得利益285万4000円と記載されている
サイドバーに掲載されている『最新の投資実績』の例(画像:紹介記事より、編集部確認2026年9月3日)。

『4.10倍』『285万4000円』といった数字自体の裏付けは、記事内の記載だけでは確認できません。 この『今カブ公式LINE』とその配信者「佐藤真理子」氏については、当ラボの別記事で先に調べています今カブ公式LINE・佐藤真理子の検証記事では、運営者情報ページに法人名・所在地・法人番号の記載が見当たらないことを確認しています。金融庁の無登録業者リストにも該当は見当たりませんでした。今回の記事でも、案内文言に変化は見られませんでした

編集長のコメント

タダシ

決算数字を正確に紹介したうえで誘導する、という組み合わせは、私から見ると『信頼してもらいやすい入口』にあえてしている印象があります。

実績の数字が気になったら、そこで一度立ち止まってほしいです。

『今カブ公式LINE』に登録する前に確認したいことがあれば、LINEで一緒に整理しましょう

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銘柄紹介記事を読むときのチェック

  • 決算数値は、決算短信・有価証券報告書などの一次資料で照合できるか確認する
  • 決算短信そのものに訂正・修正が出ていないか、後日改めて確認する
  • 「株価目安」「時価総額」は取得日時点を必ず確認する(数日〜数時間で数値は動く)
  • 記事末尾の「無料LINE配信」は、運営会社名・登録状況を確認してから判断する
  • 「〇〇倍」「獲得利益〇〇円」など自称の実績数値は、算出条件・第三者検証の有無を確認する
  • 迷ったら、登録前に第三者に相談する

6つのチェックを並べましたが、全部を毎回やるのは大変です。 迷ったときだけ、LINEで聞いてください

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まとめ|決算数字は正確でも、参照元の「その後」まで確認する

編集長のコメント

タダシ

もう一度言います。 この記事の決算数字が『間違っている』という話ではありません。

ただ、レカムのように、参照元の決算短信自体が後から変わることもある、というのは覚えておいてください。

表は左右にスクロールできます

見る切り口記事の記載決算短信との照合
① エヌ・ピー・シー(6255)売上高92.7億円(▲14.12%)、自己資本比率83.9%など決算短信の数値と一致
② レカム(3323)売上高130.88億円(+11.99%)、自己資本比率39.8%など記事の数値は一致/参照元決算短信に後日訂正あり
③ 記事末尾の誘導無料LINE『今カブ公式LINE』当ラボの別記事で検証済み

改めて整理します。 エヌ・ピー・シー・レカムとも、決算短信で確認できる数値はおおむね記事の記載と一致していました。 一方でレカムは、参照元の決算短信そのものが公表後に訂正されていたことが分かりました。売上高・営業利益の数字は変わっていませんが、純利益は下方修正されています。 そして記事の末尾には、無料LINE配信『今カブ公式LINE』という、当ラボの別記事で検証済みの誘導が置かれています。 銘柄紹介記事を読むときは、『数字の正確さ』と『資料が最新かどうか』は別物として確認することをおすすめします。

確認ポイント

気になる記事があれば

『この銘柄記事、決算とどこまで合ってるんだろう』と思ったら、 編集部のLINEで一緒に決算短信まで確認しましょう。 記事末尾の誘導が気になる場合も、登録前に相談してください。