結論を先に置きます
菊地翔氏(通称:かけるん)の話を、ざっくり3行でまとめるとこうなります。
自称する「天才トレーダー」の経歴には、客観的な裏付けがほぼ無い。
運営していたエクシア合同会社は2024年10月に破産、被害者は9,000人・出資総額850億円規模と報じられている。
本人は現在もインスタライブで「法人と個人は別」と開き直り、返金の動きは見えない。
この3つは混ぜずに分けて見ると、なぜ「天才」が「破産確定」に至ったのかが整理できます。
なお、投資勧誘を行う業者が登録を受けているかは、金融庁の免許・許可・登録等を受けている事業者一覧で確認できます。
この件は一言で決めつけず、経歴・事件・現在の発信を分けて読む必要があります。
私は、印象よりも破産や訴訟の記録を優先します。
まずは結論|「経歴」「事件」「現在の言動」は分けて見る
表は左右にスクロールできます
| 切り口 | ざっくり結論 | 信じていい度 |
|---|
| ① 経歴(天才トレーダー) | 1年刻みの転職、利益率2520%の証拠なし、合同会社の社員権スキーム | 低い(裏付け資料が乏しい) |
| ② 事件(エクシア破産) | 2024年10月18日に東京地裁が破産開始決定。被害者9,000人・出資総額850億円規模と報じられる | 確定情報(公的記録あり) |
| ③ 現在の言動 | インスタライブで配信中。「返す金なんてない」「法人と個人は別」と開き直る発言 | 反省・誠意なしとの評価が支配的 |
ネット上の議論を眺めていると、この3つがごちゃ混ぜになりがちです。
①の経歴のあやふやさは、②の事件が起きた構造的な原因を示しています。
③の現在の言動は、被害回復の見通しを判断する材料になります。
分けて見るだけで、感情的な評価に流されにくくなります。
私は、人物像と資金トラブルを同じ箱に入れません。
確認ポイント
本記事のスタンス
本記事は、すでに公的に報じられている事件と、本人や関係者の公開発信をもとに、事実関係を冷静に整理するために書いています。
私的な感情論ではなく、公開情報の裏付けが取れる範囲で記述します。
人物と経歴の怪しさ
公開されているプロフィール
公開情報(報道・本人発信より)
- 本名
- 菊池 翔(きくち しょう)
- 通称
- かけるん
- 生年
- 1977年
- 年齢
- 47歳(2024年時点)
- 出身
- 北海道札幌市
- 学歴(自称)
- 東京モード学園卒(1996年)
- 運営会社
- エクシア合同会社(2024年10月破産)
東京モード学園を卒業したあと、独学でFXを学んだとされています。
ただし、卒業からトレーダーとして「才能が開花」するまでの間、何の仕事をしていたかは公開情報からは確認できません。
派手な経歴や肩書きは、それだけで安心材料にはなりません。
私は、外から確認できる事実と演出を分けて見ます。
1年刻みの転職と「利益率2520%」
本人発信ベースの経歴を時系列に並べると、こうなります。
| 年 | 出来事(自称) |
|---|
| 1996年 | 東京モード学園を卒業 |
| 2009年 | 利益率2520%という驚異的なトラックレコードを記録(裏付け不明) |
| 2011年 | 国内プライベートファンドでトレーダーに就任 |
| 2012年 | 海外ヘッジファンドのアドバイザーに就任 |
| 2013年 | 資本金100万ポンドで英国法人を設立 |
| 2014年 | 海外証券会社の為替トレーダーに就任 |
| 2015年 | エクシア合同会社を設立、代表就任 |
| 2022年11月 | 「度重なる風評被害」を理由に代表を辞任 |
ここで注目したいのは、2011年から2015年までほぼ1年刻みで職を変えている点です。
さらに、本人が自称する「利益率2520%」を裏付けるトラックレコード(運用報告書・第三者監査)は、現時点で公開情報からは確認できません。
注意
経歴の見方
海外法人を1年で次々と渡り歩くキャリアは、本物のトレーダーとしてはむしろ不自然です。
プロップ・トレーダーや本物のヘッジファンドは、結果を出している人材を1年で手放しません。
「過去の華やかな経歴」だけで投資判断するのは危険、というのが受け取る側の最低限の防衛線です。
ここまでで、1年刻みの転職と「利益率2520%」に裏付けがないことを見てきました。
「経歴がすごいから大丈夫」と思いかけている誘いがあるなら、その経歴が本当に確かめられるものかどうか、迷うところだと思います。
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エクシア合同会社の破産までの流れ
「合同会社」という形態が使われた理由
エクシア合同会社は2015年に設立されました。
金融商品取引業者としての登録はなく、本来であれば投資助言や投資代理は業として行えません。
破産まで進んだ事実は、投資判断では重く扱うべきです。
私は、利回りの説明より資金の行方を先に見ます。
これを可能にしたとされるのが、「合同会社」の社員権という仕組みでした。
合同会社の「社員」は、株式会社の株主とは異なる出資者的な立場です。
エクシアは「社員権への出資」という形で大量の資金を集め、関連会社(エクシア・アセット・マネジメント、エクシア・デジタル・アセット)で運用するという建付けでお金を回していました。
注意
「合同会社」 + 「社員権」 の組み合わせは警戒対象
金融商品取引業の登録なしに、合同会社の社員権で資金を集めるスキームは、エクシア以降も類似案件が複数報じられています。
「合同会社の社員になりませんか」と勧誘される場合、まずは登録の有無と運用実態の開示状況を確認してください。
破産までの年表(編集部独自整理)
| 時期 | 出来事 |
|---|
| 2015年 | エクシア合同会社 設立、代表に菊地翔氏 |
| 2016年 | 年利97.4%の利回りを謳い、出資者(=社員)が急増したと報じられる |
| 2021年頃 | 出資者から「出金が遅れる」という苦情が増加 |
| 2022年4月 | 「今月の評価額返還上限額到達のお知らせ」を発表。事実上の出金停止 |
| 2022年11月28日 | 菊地翔氏が「度重なる風評被害」を理由に代表辞任 |
| 2022〜2024年 | エクシア被害弁護団が結成、損害賠償訴訟が乱発 |
| 2024年10月18日 | 東京地裁により破産開始決定。被害者9,000人、出資総額850億円規模と報じられる |
注意
「ポンジスキーム」と報じられている構造
ポンジスキームは、新規出資者からの入金を、既存出資者への配当に回す自転車操業のスキームです。
実際の運用益で配当を出しているわけではないため、新規入金が止まると即座に破綻します。
出金停止の発表から代表辞任、破産開始決定までの流れは、典型的なポンジスキームの末路に近いと指摘されています。
ひめか氏との関係と豪遊
ひめか氏は当時「令和No.1キャバ嬢」と呼ばれた人物。本人運営のSNSでは、菊地氏から贈られたとされる豪華な品々が度々アピールされていた。菊地氏がキャバ嬢ひめか氏の店に通い始めたのは2021年3月とされています。
そこから2023年1月に破局するまでの2年弱で、菊地氏がひめか氏に贈ったとされる金額は驚異的です。
豪遊の話は目立ちますが、本題は資金の流れです。
私は、話題性より出資者に何が起きたかを見ます。
ひめか氏へ贈ったとされる主な品目(報道・本人発信ベース)
| 項目 | 金額 |
|---|
| 高級ブランドのバッグ・時計(総額) | 約25億円 |
| ハリーウィンストンの指輪 | 1,000万円超 |
| エルメスの財布 | 40万円 |
| 蟹料理(1回) | 90万円 |
| 誕生日イベントの高級シャンパン(1本) | 1,200万円 |
| 伊勢志摩の高級リゾート「アマネム」 | 1泊80万円 × 2泊 |
この期間は、エクシアで「出金停止」の苦情が増えていた2021〜2022年と完全に重なっています。
出資者の出金が止まる一方で、代表本人はキャバクラで一晩1000万円超を費やしていたと報じられている――これが世間から「最も許せない」と言われている部分です。
なお、菊地氏は現在、ひめか氏に対してロマンス詐欺・結婚詐欺などで刑事告訴を検討しているとSNSで発信しています。
ただ、出資者から見れば「自分が被害者」を主張する前に、まず850億円規模の出資金をどうするのかが先、という意見が大勢を占めています。
出金が止まっていく一方で、代表本人は一晩に1000万円を超える支出をしていたと報じられています。
「自分が今受けている話も、出口でこうなるのでは」と不安になった方もいるはずです。
ひとりで抱えず、気になる出資先のことをLINEで相談してください。

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現在の活動と発言
現在(2024〜)の菊地氏は、定職に就いている様子は外から確認できません。
インスタライブで頻繁に配信しており、ひめか氏に関する暴露や、エクシアに関する自己弁護を繰り返しています。
現在の発信だけで過去の論点が消えるわけではありません。
私は、説明責任がどこまで果たされたかを見ます。
注意
報じられている主な発言
・「法人と個人は別物だから、自分に責任はない」
・「出資なんだから、投資の失敗で金が戻ってこなくても仕方がない」
・「返す金なんてない」
――これらは出資者を逆なでする発言として、X上でも繰り返し批判されています。
「天才トレーダー」を自称するのであれば、相場で稼ぎ直して被害者に返す、というのが筋ですが、現時点でその気配はありません。
トレードの結果を公開する配信もしておらず、本人発信の「実力」を裏付ける材料は依然として出てきていません。
X(旧Twitter)上の評判
X上では、ジャンルを問わず菊地氏への批判が継続しています。
参考までに、報道や個人発信を含めて代表的な投稿を引用します。
Xの声は温度が高くなりがちです。
私は、口コミより先に破産手続きや裁判情報を確認します。
爆サイ.com公式アカウントによるエクシア破産の報道(2024年10月22日)。850億円・9,000人という規模感が指摘されている。テレビ朝日「ANN」での被害者家族の証言を受けた感想ポスト(2024年10月26日)。ポンジ・スキームと認め、誠意ある対応を求める声。ヤメ検の若狭勝氏などが顧問をしていた事実を踏まえ、代表者の現在の暮らしぶりを問う発信(2024年10月24日)。破産手続き中にもかかわらずライブ配信を続けている点を指摘する投稿(2024年10月21日)。ひめか氏に対する暴露でフォロワーが急増していた局面を整理する投稿(2024年9月13日)。菊地氏本人と思われるXアカウントの登場を伝える投稿(2024年11月14日)。確認ポイント
受け取り側のメモ
X上の批判は、本人や関連事業の発信に対するアンチカウンターとして自然発生しているものが大半です。
一方で、エンタメ的に楽しんでいるフォロワーも一定数存在し、本質的な被害回復の議論が薄まりがちな構造もあります。
被害に遭った方は、SNSの議論に流されず、弁護団・破産管財人の窓口に情報を集約することが回復への近道です。
X上の評判を見てきましたが、口コミの温度だけでは「自分のケースが安全か」は判断できません。
似たスキームの勧誘を受けていて、当てはまるか分からないという方も多いと思います。
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受け取る側のチェックリスト
菊地氏の件に限らず、似たスキームに巻き込まれないために、申し込み前に確認すべき7項目をまとめます。
高利回りの話ほど、確認項目を飛ばしてはいけません。
私は、運営者・登録・契約条件が曖昧なら資金を出しません。
- 1勧誘元の会社が金融商品取引業者として金融庁に登録されているか(金融庁の登録業者一覧で検索)
- 2「合同会社の社員権」「社員権への出資」という形式で資金を集めていないか
- 3「年利○%保証」「利益率2520%」のような断定的・極端な利回り表現が使われていないか
- 4運用報告書が第三者監査を受けて開示されているか(開示状況を確認)
- 5代表者個人の過去の裁判歴・破産歴を「氏名+裁判」「氏名+破産」で検索
- 6代表者のSNSでの私生活発信が、投資家への分配や被害対応より優先されていないか
- 7勧誘してくる相手が、LINEや海外取引所だけで完結させようとしていないか
まとめ|3つに分けて持って帰ろう
長くなったので、冒頭の「3つに分けて見る」整理表をもう一度貼ります。
詐欺と断定する記事ではありません。
ただ、エクシアの破産と訴訟の経緯を見れば、同じ型の勧誘には近づかない判断ができます。
表は左右にスクロールできます
| 切り口 | 結論 | 取るべき行動 |
|---|
| ① 経歴 | 1年刻みの転職、利益率2520%の裏付けなし、合同会社スキームに依存 | 華やかな自称経歴だけで投資判断しない |
| ② 事件(エクシア破産) | 2024年10月、被害者9,000人・出資総額850億円規模で破産確定 | 被害に遭った方は弁護団・破産管財人に情報を集約 |
| ③ 現在の言動 | ライブ配信で「法人と個人は別」と開き直り、誠意ある対応は見えない | 本人発信に期待せず、公的窓口に対応を委ねる |
「天才トレーダー」を自称する人物が、本当に天才かどうかは、裁判記録・破産記録・第三者監査済みの運用報告書で確認できます。
SNSで派手な生活を発信している人物ほど、自称と実態の距離を冷静に測ることが重要です。
確認ポイント
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