結論を先に置きます 「貿易ONE(ブランドONE)」は、 メルカリ物販で月50万円 をうたう副業の案内です。
まずは3行で先に結論を置きます。
① 入口は「メルカリ物販」、中身は「海外輸出・ブランド品の物販」。広告の見せ方と、実際のサービス説明に ズレがあります 。
② 特商法表記では、価格は「面談・お打合せの際に個別にご案内」とされ、 登録前に料金が分かりません 。さらに「原則として返品・返金はできない」「中途解約しても受け取った金銭は一切返さない」と書かれています。
③ 運営会社の 株式会社アーバンコネクト は、国税庁の法人番号公表サイトで 実在が確認できます 。ただし、その実在は「商法が安全であること」を意味しません。
詐欺だと言い切る公的証拠は確認できません。
同時に、安心しておすすめできる材料も見当たりません。
判断はあなたがしてください。
結論だけ先に言うと、私ならこの条件では申し込みません。
料金と返金条件を確認してからでも、遅くないからです。
まずは3つに分けて見る|発信・勧誘・運営 表は左右にスクロールできます
切り口 ざっくり結論 確認の確度 ① 発信の中身 「メルカリ物販で月50万円」「受講満足度98%」等。中身は海外輸出・ブランド物販。成果を裏付ける第三者資料は見当たらない 要確認 (成果の裏付けは確認できない) ② 勧誘導線・料金 広告→公式LINE→面談へ誘導。価格は面談まで非開示。原則返金不可・中途解約しても受領金を返さないと記載 要警戒 (特商法表記に明記) ③ 運営会社・特商法表記 株式会社アーバンコネクト(大阪府八尾市)。法人の実在は国税庁で確認可。行政処分歴は現時点で確認できない 一部は確定情報 (法人番号で確認)
ネットで「貿易ONE 怪しい」と調べると、この3つが ごちゃ混ぜ になりがちです。
「会社が実在するから安心」とか「返金されないから詐欺」みたいに、両極端になりやすい。
どちらも、そのままでは判断材料になりません。
①の見せ方は、②の契約条件を良いものにはしません。
②の条件は、③の会社が実在しても 消えません 。
なので、順番に見ていきます。
広告のうまさと、契約の重さは別物として見ます。
私は、肩書きより料金と返金条件を先に確認します。
① 発信の中身|「メルカリ物販で月50万円」の見せ方 LPに掲載された利益率の例。通常の店舗仕入れ128,000円に対し「卸価格80,000円」と並べ、利益が出る仕入れだと見せている(出典:貿易ONE LPのスクリーンショット)。 広告の入口は「メルカリ物販で月50万円」。
ところがLPを読み進めると、実際の中身は ブランド品の海外輸出・物販 の説明に変わっていきます。
入口の言葉と、実際のサービス内容が きれいに一致していません 。
ここは、覚えておいてください。
「メルカリで手軽に」という入口の軽さと、実際に扱う商材の重さは、 別のものとして見たほうがいい です。
LPに並ぶ「受講生の声」。月収20万円→月商36万円などの数字が並ぶが、第三者が検証できる根拠は示されていない(出典:貿易ONE LPのスクリーンショット)。 LPには「受講満足度98%」「受講生200名以上が成果」「人生が変わった受講生の声」といった表示が並びます。
ただし、これらは 運営側が出している数字 です。
第三者が検証できる根拠(調査方法・母数・期間)は、確認できません。
参考までに、消費者庁は景品表示法で、表示の裏付けとなる 合理的な根拠資料 を事業者に求められる制度(不実証広告規制)を設けています。
根拠を示せない成果表示は、 優良誤認表示 に当たり得る、という一般論です。
確認ポイント
「月商」と「月収(手取り)」は別物です
「受講生の声」でよく出てくる 月商 は、売上の総額です。
手元に残るお金( 月収・利益 )とは違います。
物販は、仕入れ代・送料・販売手数料・在庫リスクが先に出ていきます。
「月商50万円」と「月50万円が手元に残る」は、混ぜないでおきましょう 。
この2つを分けて読むだけで、見え方がかなり変わります。
② 勧誘導線・料金・返金|価格は面談まで分からない 特商法表記。販売事業者は株式会社アーバンコネクト、代表者は西田和樹氏、所在地は大阪府八尾市。販売価格は「電話勧誘販売に該当する形態」で「面談またはお打合せの際に個別にご案内」とされている(出典:貿易ONE 特商法表記のスクリーンショット)。 勧誘の流れは、広告 → 公式LINE → 個別の面談、という形です。
そして料金は、特商法表記で「 面談またはお打合せの際に個別にご案内 」とされています。
つまり、 登録して面談まで進まないと、いくらかかるのか分かりません 。
これは、申し込みの判断に必要な情報が、入口で開示されていないということです。
価格が分からないまま個別面談に進むのは、 おすすめしません 。
特商法表記の返品・中途解約の条項。「原則として返品/返金はお受け出来かねます」「中途解約しても、当社は会員から受領した金銭の一切を返還しておりません」と記載されている(出典:貿易ONE 特商法表記のスクリーンショット)。 返金についての記載は、はっきりしています。
・「 原則として返品/返金はお受け出来かねます 」
・「中途解約しても、当社は会員から受領した金銭の一切を返還しておりません」
ここで、知っておいてほしい制度があります。
特商法表記自身が「 電話勧誘販売に該当する形態 」と書いています。
電話勧誘販売 では、法定書面を受け取った日から 8日以内ならクーリング・オフ ができ、違約金も不要です。
さらに「月◯万円が稼げる副業」として商品・役務を売る形態は 業務提供誘引販売取引 に当たることがあり、その場合は 20日以内のクーリング・オフ が認められます。
事業者側の「原則返金不可」という記載があっても、 クーリング・オフの法定期間内の権利まで消える わけではありません。
注意
「価格非開示+原則返金不可」が重なるときは、一度止まる
料金が事前に分からない 。
原則として返金しない 。
この2つが重なる契約は、申し込む側にとってリスクが偏っています。
急いで決める必要はありません 。
面談で「今日だけ」「今決めれば」と背中を押されても、いったん持ち帰ってください。
持ち帰って料金と返金条件を確認する。それだけで防げることがあります。
料金や返金条件が、自分のケースで安全かどうか分からない――そう感じたら、ひとりで抱えないでください。
お金を動かす前に、 まずはLINEで確かめてください 。
投資詐欺検証ラボ LINE相談窓口
③ 運営会社・特商法表記|法人は実在、行政処分は確認できない 特商法表記・国税庁法人番号公表サイトで確認できる事実
サービス名 貿易ONE/ブランドONE
販売事業者 株式会社アーバンコネクト
代表者 西田 和樹 氏(特商法表記より)
所在地 大阪府八尾市明美町2丁目5番14号(〒581-0087)
法人番号 9122001035707(国税庁で実在確認)
法人番号指定年月日 令和4年(2022年)3月29日
提携先事業者 株式会社ARC(tokuraya)※法人登記の特定には至らず(要確認)
販売価格 面談・お打合せの際に個別案内(登録前は非開示) 運営会社の実在は、 確認できます 。
国税庁の法人番号公表サイト で、株式会社アーバンコネクト(法人番号9122001035707)が、特商法表記と同じ大阪府八尾市の住所で登録されています。
指定年月日は令和4年3月29日。設立2022年という説明とも整合します。
ただし、ここで止めずに読んでください。
法人が実在することは、その商法が安全であることとは別の話 です。
会社が登記されていても、料金の見せ方や返金条件が適切かどうかは、また別に確認する必要があります。
一方で、確認できないこともあります。
株式会社アーバンコネクト・西田和樹氏について、消費者庁の 執行事例データベース を調べた範囲では、2026年6月時点で 行政処分・指示の記録は確認できませんでした 。
これは「処分されていないから安全」という意味ではありません。
「公的な処分記録は今のところ確認できない」という、グレーな状態です。
また、特商法表記にある提携先「株式会社ARC(tokuraya)」は、法人登記の特定までは 至りませんでした (要確認)。
確認ポイント
似た商法には、消費者庁が注意喚起を出した例もあります
本件そのものではありませんが、消費者庁は2025年6月、別の事業者について
「 簡単な副業をうたい高額なサポートプランを契約させる事業者 」
として 注意喚起 を出しています。
そこで問題視された勧誘文句は、たとえば「このプランなら、月◯◯万が当たり前になる」といったもの。
「簡単」「誰でも」「月◯◯万円」という入口は、それだけで一つの確認サインです 。
貿易ONEが同じだと断定はしません。ただ、見せ方の型は知っておいて損はありません。 申し込む前のチェックリスト 面談に進む前に、 ここだけ確認してください 。
1つでも引っかかったら、 いったん持ち帰る合図 です。
料金 :登録・面談の前に、総額(分割なら総支払額)が書面で提示されているか 返金条件 :原則返金不可・中途解約しても返さない、という条項になっていないか クーリング・オフ :電話勧誘販売なら8日、業務提供誘引販売なら20日。法定の撤回権を案内されているか 成果表示 :「月50万円」「満足度98%」の母数・調査方法・期間が示されているか 相談先 :困ったら消費者ホットライン188へ。契約前でも相談できる まとめ|会社が実在しても、条件は別に確かめる 最後に整理します。
確認できたこと :株式会社アーバンコネクトは実在する法人です(国税庁)。これは事実です。
確認できなかったこと :月50万円や満足度98%を裏付ける第三者資料、提携先ARCの法人登記、そして行政処分の記録。これらは 確認できませんでした 。
注意したいこと :価格が面談まで非開示で、原則返金不可・中途解約しても返さないという条項。リスクが申し込む側に偏っています。
詐欺だと断定できる公的証拠はありません。
同時に、安心して勧められる材料もありません。
分からないものに、料金も分からないまま申し込まない 。
今日はそれだけ持ち帰ってください。
確認ポイント
申し込む前の30秒で、確認できることがあります
「この副業、大丈夫かな」と思ったら、 LINEで投げてください 。
案件名・URL・勧誘文のスクショを送ってもらえれば、
国税庁の法人番号、特商法表記の料金・返金条件、消費者庁の制度と突き合わせて、
確認すべきポイントを一緒に並べます 。
相談は無料です。
材料は私が渡します。判断は、あなたがしてください。
焦って決める必要はありません。
申し込む前の30秒で、家族を守れることがあります。
―― 編集長タダシより
投資詐欺検証ラボ LINE相談窓口